20代は「どうなれるか」より「どうなりたいか」も考えるべきという話
20代のとき私の目標は「人に媚びずに悠々自適に暮らすこと」でした。
その手段としてお金持ちになりたいと思うようになりました。
幼少期は裕福でも貧乏でもないごく一般的な地方の暮らしをしていたので強烈なハングリー精神があるわけでもなく、かといって資産を家業として持っているわけでもありません。
その中で自分の目標である「人に媚びずに悠々自適に暮らすこと」を達成する方法はずばり「資格試験を受けて専門家になる」ことでした。
ただし、資格試験も多数あり文系でいえばわかりやすく弁護士、理系であれは医師などですが、完全に私は文系でしたので、弁護士を目指して大学は法学部に入学しました。
結果的にその後大学で税理士という資格に出会い大学卒業後の29歳で税理士登録し、30歳で開業しました。
独立開業してクライアントに恵まれた今は、繁忙期以外は週2日ほど働いているペースなので、目標であった「人に媚びずに悠々自適に暮らすこと」を達成できていると感じます。
その目標を達成できた理由は①「どうなれるか」も考えつつ、②「どうなりたいか」を目指して20代を過ごしたからだと感じます。
まず①「どうなれるか」というのは自分の能力に見合った仕事や職業に就くというイメージなので「できることで稼ぐ」ということです。
では②「どうなりたいか」というのは自分の能力は関係なくなりたい仕事や職業に就くというイメージなので「好きなことで稼ぐ」ということです。
①「どうなれるか」はやはり現実的な選択をするという意味ではとても大事で、歌が下手なのに歌手を目指してもムリなように、自分にできることを客観的に分析できる力は必要です。
今回はこの①だけの視点では先細りの人生になりかねないということです。
自分が②「どうなりたいか」を考えてみて、目指す目標を叶えることができる仕事や職業なのかを考えるべきです。
この②の視点が抜け落ちた状態で仕事や職業を選んでしまうと、将来的に仕事に対してストレスを感じる可能性があります。
そしてこの②の視点を持つべき時期がなぜ20代なのかというと、20代で「どうなりたいか」の目標を追えない人は30代からの追い上げはとても困難だからです。
30代は職業でも相応の地位に着き始めますし、プライベートでも結婚や子育てなど身動きを取りにくくなるイベントが起きます。
20代は可能性がたくさんあってまだ何でもできるような気がしますが、実は置かれた環境で限界は結構存在しており、それを打破するの難しいと思います。
20代に努力しなかった人と20代に努力していた人とでは30代で大きな差が生まれ始めます。
収入や働く環境が大きく違えば、プライベートでも住む環境や結婚できるか、子供を育てられるかなどに大きく影響します。
今、20代の方は大いに努力すべきですし、そのためにあらゆる手段を使うべきです。