あとがき:SaaS Design Conference 2022
あらためまして『SaaS Design Conference 2022』にご参加、ご登壇、ご協賛をいただき、ありがとうございました。また、運営スタッフに関わってくれたUzabaseグループのメンバーも本当に助かりました。
本noteでは「あとがき」として、カンファレンスの責任者である平野の視点から、お話できればと考えています。まず、数字上の結果です。
🎊 カンファレンスの結果
最終申込者数は、ユーザベース関係者を抜くと1021人。目標にしていた1000名も達成できました。リアルタイム視聴者数は、200名前後を8時間近くもキープしました。Twitterの「#SaaSデザイン」のハッシュタグは、198名の方が、700ツイートを超える投稿がありました。
Twitter含めて、素敵なコメントに溢れておりましたが、自分がメンターコーチをしているプロダクトデザイナーさんのコメントをご紹介します。要約すると下記のようなコメントです。
直接、このコメントをいただいた時、涙をこらえるのが必死でした。本当に嬉しかったです。開催してよかったと感じられました。
このような嬉しい声含めて、想像以上の結果だったと同時に、もし来年、挑戦するならば…。求められるハードルも上がってしまったなと…。
色んなパーツが噛み合った中で起きた、私にとっては、奇跡のようなカンファレンスでした。それは、本当にご参加いただいた方、登壇者のスピーカー、協賛いただいた企業、制作パートナーと運営スタッフのお力あってのことです。ありがとうございました。
✏️ カンファレンスの制御可能な要素
カンファレンスをつくるにあたって、制御可能な要素はなんだったのか?自分は大きく何を設計(制御)してたのか?を簡単に備忘録として書き残しておきたいと思います。下記の要素が組み合わさり、素敵な視聴体験(カンファレンス体験)が生み出されています。つまり、体験のためのデザインの大きな要素のとなるはずです。
カンファレンス名
⇒ デザイン系の後発カンファレンスのため、ストレートな名前にしました。その結果、WhoとWhatは明確になったかと思います。
カンファレンスのビジョン
⇒ 数字ベースの実績はなく、想い(ビジョン)しか提示することができない状況下では、このビジョンしか提示できません。ビジョンの詩は、何度も描き直しました。
開催日(日程)
⇒ 平日開催なのか、休日開催なのか。他のカンファレンスと日程が重なっていないかなど。慎重に選びました。平日開催であれば、仕事時間に参加できるメリットがあります。ここは迷いどころですね。
求める参加者とのマッチング
⇒ 最近は、デザイン系のカンファレンス・イベントなども多様です。そこで、とにかく尖らせることで差別化を図りました。また、何を得られるのかもカンファレンス名とセットで明確にしました。
タイムテーブルとセッションの種類
⇒ 休憩時間、マルチトラックの有無、QAの有無、単独登壇、対談型、パネルトーク型など。オンライン開催だったので、定期的に絵面が変わるように配慮しました。
開催場所(配信場所)の空間
⇒ Uzabaseには、デジタルサイネージがあるため、それを利用しました。背景で何かが動いていることで、絵面が固定になりがたちな司会シーンでもアクセントになりました。
アーカイブ配信の有無
⇒ アーカイブ配信があった方が参加登録がされやすいのですが…。一方、当日の熱量を下げる要因にもなります。後でひとりで視聴すること。他者と同じ時間軸を共有しながら見ること。これは全く別の体験です。今回は後者を優先しました。
配信プラットフォーム(オンライン開催の場合)
⇒ 今回は「NewsPicks Stage.」を利用しました。来年開催するならば、業務提携もしたので「EventHub」で挑戦してみたいですね!
登壇者のキャスティング
⇒ 登壇内容(プロダクト、ブランド、UXリサーチ、組織など)、登壇者のジャンダーバランス、企業ステージ(スタートアップ、ミドルベンチャー、エンタープライズなど)を考慮しながらオファーしました。また、オファーを出す場合、企画書もつくり「なぜ、〇〇さんに登壇してもらいたいか」のメッセージも添えました。
カンファレンスのアートワーク(ロゴ、グラフィック、WEBサイト、PRグッズなど)
⇒ 「雲」をモチーフにイメージを繰り返すことで、SaaSの特徴であるサブスクリプション型のクラウドサービスを表現しました。
協賛金と対価
⇒ スポンサー獲得の営業活動を通して学んだことは、どんだけ内容が素晴らしくても予算がないと受け入れられないこと。スポンサーセッション数が、協賛金のトップラインをほぼ決めることでした。
当日の司会の台本
⇒ 草案はパートナーの方にお願いしましたが、最後は単語レベルで修正しました。言葉の統一をすることで、司会からの不本意な混乱を避けました。
パートナー
⇒ 不確実性が高い案件によりそっていただけるパートナーと組ませていただきました。本当に助かりました。
🙇♂️ 最後に
ちょっとしたトラブルもありましたが…。(KyenoteのFigmaの山下さんの配信が止まった時は、頭が真っ白になりましたが)初開催にも関わらず、このような素敵な結果につながったことは、繰り返しにもなりますが、ご参加いただいた方。登壇者のスピーカー。協賛いただいた企業。制作パートナーと運営スタッフのお力あってのことです。
本当にありがとうございました!!