家事労働と止観瞑想

沢山のお金を持っている人のことを、お金持ちといいます。 「時は金なり」と思っている人には、沢山の時間を持っている人も、お金持ちでしょう。
 でも、物理的には、誰にとっても「1日は、24時間」です。お金持ちだから、1日は1000時間ということにはなりません。ですので、沢山の時間とは、自分が好きにできる時間のことでしょう。

 では、家事労働とは、どういう時間なのでしょう。
 それは、その人の労働観によって違ってきます。
 家事労働は、普通は、無償です。 GNP・国民総生産、.GDP・国内総生産に含まれません。労働を、有償であるか、いくらに換算できるかで、評価する人にとっては、家事労働は、不本意な時間なのでしょう。

 「男女平等なんだから、家事も半々にしましょう。」という(意識の高い?)人々も、家事労働を、不本意な労働ととらえていることが、多いように、私は感じています。

 かくいう私自身、イデオロギーから、家事労働をしていた時期が有りました。そんな時期も過ぎ、止観瞑想を重ねる中で、家事労働も瞑想・美学と思うようになりました。

 でも、うかうか暮らしたり、慌てたりすると、たちまちあらゆる時間は、不本意な時間に落ち込んでしまいます。
 ですので、私は、ひとりで調理し、食事し、後片付けをし、歯磨きをするほうが、どちらかといえば好きです。

撮影場所 那智勝浦町市野々3987 NPO熊野みんなの家
モデル  三女 阪口ミーコ

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