会社の責任者は誰か?
これは従業員向け研修のグループディスカッションの問いかけです。
皆さんは「会社の責任者は誰か?」と聞かれたらどう答えますか?普通に考えたら「経営者」と答えるでしょう。確かに最終責任者は経営者です。経営者は会社に関すること全てに対して責任を取る覚悟を持って経営をしなければいけません。
それでは、仕事で成果を挙げる人はどう考えて仕事をしていると思いますか?また従業員としてどう考えて仕事をすべきですか?
求める答えは「従業員一人ひとりが責任者」です。
正直、会社の責任者が誰かということを考えなくても目の前の仕事をすることはできます。決められたプロセスでやるべきことをやればいい訳です。
しかし、お客さんの立場で考えたらどうでしょう?責任者は経営者だからと思って仕事をしている人と、会社の代表として仕事しているなら自分が責任者だと思って仕事をする人だったら、きっと後者の方が好きだと思います。
この質問で本質的に考えて欲しいことは、現場で働く従業員にどのような意識で仕事をしてもらいたいのか?ということです。法律的にどうということではなく、どちらの方がお客さんに対して一生懸命になり選んでもらえるのかということです。
研修というと、知識を付けたりスキルを磨くということに偏りがちですが、従業員の意識や考え方を身に付けるということも大切です。
ビジネスではお客さんに選んでもらえないと存続できません。企業の生殺与奪権はお客さんが握っているのです。従業員を幸せにするためにも、まずはお客さんに満足して喜んでもらうという意識を組織の中で醸成すべきです。