見出し画像

タイパ視点で物事を考える

先日の日経に、『東京ディズニー、「タイパ」重視へ コロナ機に戦略変化』と題する記事が掲載されました。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC208I70Q3A320C2000000/

この「タイパ」とは、「タイムパフォーマンス」を意味する略語であり、効率的な時間の使い方を求める現代人の価値観を表す言葉です。
昨年の5月から東京ディズニーリゾートでは「ディズニー・プレミアアクセス」というサービスが提供されています。この有料サービスを利用すると、人気のアトラクションに早く乗ることができ、パレード・ショーも指定の鑑賞席から見ることができます。アトラクションの場合は1500~2000円、パレード・ショーの場合は2500円の支払いで、待ち時間や席確保に要する時間を大幅に削減することができます。繁忙期には2時間待ちの人気アトラクション「美女と野獣」でも、プレミアアクセスを利用すれば10分程度で乗ることができます。現在ディズニーランドでは3つのアトラクションと2つのパレード・ショーでプレミアアクセスを使用でき、全てを利用する場合の費用は約10000円になります。
現在同園の大人の1日券は繁閑に応じて7900円~9400円となっており、コスト面から見ると高額であると感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、繁忙期に上記5つ全てを楽しむために待ち時間や席確保に7~8時間を要することを考えると、プレミアアクセスの利用は非常に魅力的です。勿論、待ち時間も含めて空間をディズニーという空間を楽しむという方もおられると思いますが、特に遠方から来ると交通費や宿泊費など多額のコストが必要な場合もあるため、プレミアアクセスの利用価値は高いと考えられます。
1950年代後半、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電3品目が『三種の神器』と呼ばれ、広まっていきました。現代においては、ロボット掃除機・乾燥機付きの洗濯機・食器洗い乾燥機が『時短家電三種の神器』と称されます。昭和生まれの方からすると、家事で楽をするとは何事だ!と思われるかもしれませんが、夫婦共働きが当たり前になった現代において、家事を効率化することは重要です。家事の時間を節約し、その時間を余暇や仕事に充てることで、より充実した生活を送ることができます。
仕事においても、タイパの視点は非常に重要です。人件費のような固定費に比べ、手間をかけて少額のコスト削減をすることは非効率的です。例えば、年収500万円の場合、時給に換算するとおよそ2600円になります。1000円の配送料を節約するため、往復1時間を費やすことは非常に非効率的です。
今後、タイムパフォーマンスの価値観が更に高まり、ビジネスにおいても重要視されることが予想されます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?