自分の役割を演じる
先週末体調を崩して寝込んでいた際、アントニオ猪木氏の闘病の様子を綴った「燃える闘魂 ラストスタンド」を読んでいました。
アントニオ猪木氏の闘病中の様子はYouTubeにもアップされ、やせ細って衰えた姿に衝撃を受けた方も多いと思います。数万人にひとり発症するといわれる難病である全身性アミロイドーシスに冒され、激しい痛みと水もろくに飲めない生活はとても苦しいものだったようです。しかし、カメラの前ではやせ細った姿になっても生身の猪木寛治ではなく、スーパースターアントニオ猪木を演じていることに凄まじい精神力を感じました。
社会や組織において、人はそれぞれ役割があります。そしてその役割に期待されている行動や発言があります。清純派で売り出している女優が不倫をしていると仕事が激減するのは、世間に求められている期待を裏切りイメージが崩壊するからです。
私は仕事関係の方からはA型ですか?と言われることがとても多いです。そう思う理由は何事もきちっとしているからだそうです。しかし、昔からの友人には、お前はB型以外の何物でもないと言われます。そう思う理由は色々なことが雑でマイペースだからだそうです。
私は血液型がどうというのはあまり信じていないのですが、周りからの見え方が異なるということです。
元々私はズボラで全く几帳面でもきちっとしている訳でもなく、忘れ物などはクラスでも上位に多い方でした。しかし経営コンサルタントいう仕事に就き、その役割に見合った行動・発言などを意識しているからA型っぽいというイメージを持たれているのだと思います。
経営者としても向上心もなく大して努力もせず、ズボラな人間にアドバイスをされても耳を傾けようとは思わないと思います。この人は違うなと一目置かれる存在にならないと、アドバイスも受けれているもらえません。
これは経営者や組織のリーダーも同じです。いつもネガティブな発言をして、自分のことしか考えいない怠け者の人間を尊敬し、この人のついていこうと思うはずはありません。人として尊敬されるような立ち振る舞いをしないと人はついてきません。
しかし、人間の性格や資質はそんなに簡単に変わるものではありません。全ての経営者やリーダーが周囲に求められるような行動を素の状態で行える訳ではないと思います。だからこそ役割を演じるのです。人として尊敬されるような行動・発言はどのようなものなのか?自分の普段の行動は間違っていないのか?ということを自問自答しながら、演じていくのです。
そんな生き方は窮屈だと思う方もいるかもしれませんが、自分の置かれた役割を演じることが信用や実績に繋がりますし、意識してやっていればそれが身に付き、それが素になっていきます。また、プライベートなど堅い役割を演じなくてもよい自分を解放できる場を持つことも必要です。
と偉そうに言いつつ、体調を崩してしまった自分の自己管理の甘さを反省し、行動の修正を図ろうと思案する日々です(笑)
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