時代のキックオフがあちこちで起こり始めてるのを感じた日のこと。
「2023年は1973年の再来だ」と昨年2020年のコロナ禍真っ只中の夏に気づいた僕は、1970年代をよく知る中老の男(当時70)に近づき、2020年8月に「橘川幸夫・弟子登録システム」を使い、わずか1分、ワンクリックで弟子入りした。
その後、奴は突然、僕が神と崇める漫画家岡崎京子の話をし始めて僕を泣かしたかと思うと(僕は岡崎京子の話になるとどんな時でも泣いてしまうのだ)、事あるごとに平手友梨奈の素晴らしさを語りながら、次は「新しい学校のリーダーズ」、そして最近は中国の投稿動画をパソコンに大量にダウンロードして夜なべをしてフォルダ分けし、それらを半強制的に僕たちに見せたり聴かせてして、「お前どんだけ気持ちが若いんだよ…」と呆れるばかりなのだが、その話はまあいい、これが時代と共に生きると決めた中老の人生なのだ。
それでも、僕にはまだこの2020年代が1970年代の再来だという実感は得られなかった。
確信はしているけど、まだその手応えがない。でも絶対に新しい時代がすでに始まっていて、それは喜びに満ちているはずなのだと。そう信じる気持ちは揺るがなかった。
そんな中、将棋の藤井聡太が高校を卒業直前で中退したことを知る。それと同時に僕がずっと1970年代のような時代が始まると信じていると知っていた友人から一言、メッセージが届く。
「ねえ、平野くん、これが多分キックオフだよ…」
え?これが、新しい時代が始まるキックオフ?
平野くん、あのね、これをきっかけに、高校を辞めていいんだって、学校に違和感を持っていたたくさんのたくさんの子達が気づく。今回のニュースはただひとりの有名棋士が中卒になるだけの話かも知れないけど、これはきっとバタフライ・エフェクトなんだよ。とその友人は言った。
よし、ならば僕もその波にのって、去年からずっと温めていた自作の映像作品をリリースしよう!と僕は思った。
その作品は、人類の数十万年からコロナ禍までの精神的な旅を僕の詩の朗読で表現したものだった。
いよいよこれを出す時が来た!と興奮した僕は、中老の男(70)にその映像作品を観せたところ「よーし、平野、これはいいぞ。良い作品だ。なので日本なんて狭いところじゃなくて世界に出そう!絵本として!やるぞ!おう!」と勝手に絵本プロジェクトとしてキックオフされた。
おまっ!おまえ!なんで素直に映像のままリリースしないんだよ!!どうして…(涙)
すると奴は穏やかな顔でこう言った。
「お前は、絵本作家に向いてる」。
…向いてねえから!映像作品なんだから映像で出させろよ!
なんで絵本なんだよ・・・・話をややこしくするなよ・・・映像で出させろー!
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参加型社会学会・ 深呼吸学部「ZoomとVR 旅芸人の一座」
さまざまな私塾がネットワークされたYAMI大学。橘川幸夫が学部長の「深呼吸学部」もその一つです。深呼吸学部の下の特別学科の一つが「旅芸人の…
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