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中老の男(72)の生誕祭!

中老の男(72になりたて)が誕生会のZoom会合で言った。「何が驚きって、俺の話をこうやって聞いてくれる奴らがいるってことだよ!」。

そのあとの一言が驚きだった。

「俺がいくら真剣に話しても、みんな飲み話としてしか聞いてくれねえんだ。そして少し分かってくれる人がいても、例えばそいつが社長なら、その社長の2号みたいなことになっちゃうんだよ…」。

2号とは愛人のことである。もちろん本当に愛人なわけではないけど、そういうポジションとして「お前変わったやつだなあ」と可愛がって貰えたということである。バブル真っ盛りのことだ。おそらく今から考えると恐ろしく割の良い仕事も振ってくれたことだろう。

驚いたのは、ずっとずっと中老が若かりし頃からずっとずっと考えてきた信念や人生観が「魚のつまみ」や「経営者の精神的な2号的ポジション」として、つまり本気で扱う人はほとんどいなかっただと言うことだ。

中老はいつだって本気なのだ。
だけどまわりはバブルに浮かれて、本気にとらえなかった。

中老は話を続ける。

「だからさ、世の中が一度破壊されない限り創造は起こらない。でも俺が生きてる間にこの強靭な社会システムは壊れないと思ってた。だから俺が生きてる間には参加型社会は来ないと諦めていたんだ」と。

そのにコロナである。すると奴の話に耳を傾ける人たちがポロポロと増えてきた。カルトではなく、あくまでも現実的かつ示唆に満ちた話として。

そのことが中老は嬉しくてたまらないのだ。
やっと俺の話を本気で聞いてくれる!
…僕はまさかそんな扱いをずっと長年中老が受けていたとは思っていなかった。

良かったね、キッツ。
72歳おめでとう!晩年に花咲くタイプだったね。残りの人生、思いっきり戯れてしまえ!僕も時々破門されながら付き合うよー。

本日のやつの趣旨はこういうこと。
以下、1番のハイライトを淵上 周平さんがまとめてくださったメモをシェアします。


我がふるさと近代。それは川の時代。
目的は海である。漠然とした海に向かって、激流を競争していた近代。
強くなったり負けたり、技術を磨いたりして、川の流れを生きてきた。
陸にはいろいろな川がある。相模川、利根川とあるように、いろんな会社、業界があり、それぞれのルールで切磋琢磨してきた。
それぞれ世界中でみんながバラバラに、山から下に向かって激流を流れていった。
それがインターネットによって繋がった。
川の時代は終わり、海にたどり着いてしまった。
会社、業界、個別の世界で競争していたのが、海に流れ込んだ。
目的はもうない。海が目的だから。あとは戯れるだけ。
いろんな産業の川が海に流れ込んだのがインターネットという世界。
その中で、川でまだ競争している部分もまだあるが、海ではそれは意味がない。
半分川人間のわれわれが、海に来てどうしていいかわからないところがある。
たゆたうしか無い。その時、新しい職業が必要。
それが探偵。
今まではネガティブなものを探る代理人だった。浮気や
シンクタンク、マーケ、編集、あらゆるソフト的なものが一体となった新しい探偵社が、海の時代には必要。
これは海だよ、今ここは海だよということを教えることも探偵社の役割。
どう関係性を作るかとかも教える。上からではなく、いっしょに探求する。
そういう探偵団をつくる。
いろんな相談がくる。会社のこと。八百屋のこと。
今までだったら電通とか、コンサルが受注する。
それを探偵団が、海での八百屋のあり方を調査する。
本をつくるのも、編プロとして商品をつくrのではなく、調査をする
アウトプットが本だったりレポート。でも視点は探偵。真実を探る。
そのための少年探偵団をつくる。
メタバースは原っぱ。空き地。
なにもないところ。
だれかが遊ぼうといわないとはじまらない。
柄沢くんにメタバースで建築してもらいたかった。
ネットは現実よりも先。置き換えではなく未来をつくる。
想いを実現する。できないシステムをつくる。まだない貨幣構造をつくる。
それが海の遊びだ!

#中老の男

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