枚方寝屋川消防組合 機関誌「纏人」2024夏号
特集 指令班非常警備計画に伴う訓練を実施しました!
1 はじめに
~指令班非常警備計画が策定された経緯~
平成30年9月4日に近畿地方を直撃した、台風21号上陸時、指令センターは今までに経験したことがない、非常に緊迫した状況に陥りました。
本消防組合での119番通報は、当時1日平均186件、しかしこの時は、1時間で最大172件もの通報があり、指令センターは混乱状態となりました。
この災害を機に策定されたのが、指令班非常警備計画です。この計画の内容は、取り切れなかった通報の中に重大な事案が隠れているかもしれないとの観点から、いかに早く聴取を完了させ、いかに取りこぼしをなくすのかに主眼を置いています。
今後起こりえる予測不能な大規模災害発生時において、119番通報が多数入電した場合、人数の限られた交替制本部職員で、非番、週休の情報指令課員が参集するまでの間、受信体制を構築しておくことが必要と考え、発災直後の受信体制に本部指揮支援・調査隊の協力支援本訓練は夜間休日に発生した地震等の災害時に多数119番通報が入電した際の初動体制の確立及び迅速かつ的確な指令管制能力の向上を図ることを目的として、各部情報指令課及び指揮支援・調査隊を対象として実施しています。
2 訓練の目的
本訓練は夜間休日に発生した地震等の災害時に多数119番通報が入電した際の初動体制の確立及び迅速かつ的確な指令管制能力の向上を図ることを目的として、各部情報指令課及び指揮支援・調査隊を対象として実施しています。
3 コールトリアージについて
大規模災害が発生し119番通報が多数入電した場合、また、災害により多数の緊急車両の出動が予想される場合は情報指令課長の判断によりコールトリアージを実施します。
コールトリアージとは、情報指令課員が119番通報の聴取時において、人命・人的被害を主眼に置き、迅速に緊急度を判断し、消防車・救急車の出動の可否、優先順位を決定することです。すなわち、火災や人命救助などの事案へ優先して消防車や救急車を出場させるものです。
コールトリアージを実施している際の119番通報時における聴取方法は、より迅速・的確に実施するため、通常の聴取方法を工夫し、内容⇒場所(住所)の順番で聴取します。
4 課題
指令班非常警備計画訓練を実施後に指揮支援・調査隊と合同で振り返りを行いました。その時に活発な意見交換を実施し、以下のような問題点及び改善点を見出しました。
⑴ 関係機関への連絡内容の整理
覚知・住所・聴取内容・通報者氏名・電話番号を記載し指揮支援・調査 隊へ引き継ぐこと。
⑵ オペレーターの聴取方法の統一化
各部オペレーターの聴取方法にバラツキが見られる。特に要追跡対応時における聴取方法を各部統一できるように徹底すること。
⑶ 追跡担当の在り方と指令課員の事案処理方法のバランス
今回、指令班非常警備計画を改正し、指揮支援・調査隊の運用についても見直し、指令管制補助員を新設しました。今回の訓練から運用を開始していますが、指令管制補助員は情報伝達及び情報共有という2つの大きな役割を担っていることから、今後も訓練を積み重ね、結果を残していきたいと考えています。
5 課題解決に向けて
先述した課題以外にも今後も検討すべきと諸課題はありますが、情報指令課全体でレベルアップできるように努力していきます。
特集 第52回消防救助技術近畿地区指導会に出場しました!
7月30日(火)、堺市総合防災センターで第52回消防救助技術近畿地区指導会(以下、「近畿地区指導会」という)が開催されました。平日にも関わらず、会場は多くの市民が来場されました。また、近隣の商業施設ではレスキューカーニバルも開催され、そちらも多くの市民が来場されました。楽しく、消防行政について理解を深めてもらいました。
訓練会場は天候にも恵まれ、大阪府下及び兵庫県下から総勢913人の精鋭隊員が集まり、人命救助技術の高さを競い合いました。
1 出場種目及び記録
⑴ 陸上の部
➀引揚救助
・Aチーム(東野、上尾、山本、橋爪、◎沖田)
タイム 73.62秒
得 点 495点
・Bチーム(前田、大場、砂守、羽間、◎柴田)
タイム 79.62秒
得 点 480点
②ロープブリッジ救出
・Aチーム(堀井、香川、三輪、◎遠山)
タイム 49.36秒
得 点 400点 入賞
・Bチーム(北田、大山、佐桑、◎清水)
タイム 45.55秒
得 点 400点 全国大会出場(近畿1位)
③障害突破
・Aチーム(鈴木、秋田、中田、中橋、△池田)
タイム 87.39秒
得 点 490点
・Bチーム(山内、松冨、森澤、審、△瀧口)
タイム 85.90秒
得 点 485点
⑵ 水上の部
➀基本泳法
・北口
タイム 30.80秒
得 点 100点 入賞
・小林
失格
②複合検索
・大橋
タイム 25.99
得 点 95点
・水川
失格
③溺者搬送
・Aチーム(橋本、◎水野)
タイム 29.85秒
得 点 195点
・Bチーム(堀川、水野◎)
タイム 27.94秒
得 点 195点
④水中結索
・Aチーム(橋本、木村、大橋)
タイム 73.15秒
得 点 300点 入賞
・Bチーム(窪田、堀川、水野)
タイム 76.17秒
得 点 280点
➄溺者救助
・北口、△大倉、◎山田
タイム 38.14秒
➅人命救助
・Aチーム(水川、△田中、◎山田)
タイム 54.82秒
点 数 300点 入賞
・Bチーム(木村、△片山、◎山田)
タイム 51.32秒
点 数 300点 全国大会出場(近畿1位)
※△は補助者、◎は要救助者
※「入賞」は標準所要時間内で競技し、減点が無いものを示します。
2 総括(警防課)
特別訓練期間中の訓練体制等につきまして、ご支援、ご協力いただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。
皆様のご声援を受け、各隊員全力を出し切ることができました。ロープブリッジ救出Bチーム、人命救助Bチームにつきましては近畿地区1位の成績を納め全国大会への切符を勝ち取りました。それぞれ約20年ぶりの快挙となります。全国大会でも近畿地区の代表として堂々した操法を披露してくれるものと期待しています。
また、陸上の部、水上の部合わせて7チームが入賞し、結果についてはしっかりと受け止め、さらなる高見を目指して日々訓練に励んでいます。第53回消防救助技術近畿地区指導会(開催地:三木市)に向けて、すでに勝負は始まっています。
今後ともご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
トピックス 令和6年度消防吏員採用説明会
5月19日(日)、消防本部にて採用説明会を開催し60名の方にご参加いただきました。
説明会では、組織概要や若手職員によるパネルディスカッションを通して、枚方寝屋川の取り組みや組織の雰囲気を伝えることができ、職員同士の繋がりの深さ、職場の雰囲気、各課の業務内容をより参加者に感じ取ってもらうことができました。
★パネルディスカッション出演者からの感想
●参加した感想
非常に良い経験をさせて頂けたと感じています。準備を進めるにあたり、自分自身の仕事に対する気持ちなどを整理する機会にもなり、大変有意義な時間でした。You Tubeにも動画がアップされ、思い出にも残りました。
今回の説明会の参加にお声かけ下さり、感謝しております。ありがとうございました。
●参加した感想
自身が社会人枠で入職したこともあり、社会人区分での受験を考えている方たちから質問を受けることが多く不安や疑問を少しでも解消できていたらいいなと思っています。
他にも、参加者による採用説明会のアンケートを拝見したところ、「採用説明会に参加してやっぱり枚方寝屋川を受験しようと思った」「雰囲気が良くて楽しく参加できた」という声を聞けたので、枚寝の魅力や雰囲気を伝えられたのではないかなと実感しています。
●参加した感想
参加者の方々にとって必要な情報を発信することができたのではないかと感じています。
全体的に和やかな雰囲気で進行し、パネラー陣の熱い話を聞けて自分自身も大変勉強になりました。
●参加した感想
参加された職員の皆さんがそれぞれ熱意を込めて話されており、特に渡辺さんが参加者に「何度でも聞いてください!」とお話されていたのが印象的でした。
すごく楽しく、貴重な経験となり、また幼馴染である小林主任とパネルディスカッションに同席できたことが感慨深いものとなりました。
●参加した感想
説明会に来て下さった方々が希望に満ち溢れていてお話ししていて楽しかったです。私達の言葉1つ1つを真剣に聞いてくださっていて、特に現場の方の話を聞いているとき、目がキラキラしていて消防吏員になりたいと強く思っていることが伝わってきました。
●参加した感想
採用説明会に参加して、入職希望者の熱い気持ちが伝わりましたし、自分も同じ気持ちであったと再認識するいい機会となりました。自分の思いを話しているうちに、参加者の心に火をつけてしまったかもしれません。
トピックス 令和6年度消防吏員採用試験を実施
6月9日(日)、関西外国語大学御殿山キャンパスにて、令和6年度消防吏員採用試験を実施しました。
1 受験者数
受験者数:258人(社会人及び大卒区分)
募集人員:11人程度(社会人及び大卒区分)
採用倍率:約22.7倍
2 試験内容
⑴社会人区分
SPI試験
エントリーシート
⑵大卒区分
一般教養試験
エントリーシート
3 2次試験について
6月29日、30日の二日間、消防本部にて集団面接及び体力試験を実施しされました。
トピックス 令和6年度 危険物安全週間
危険物を取り扱う事業所における自主保安体制の確立を図るため、毎年6月の第2週(日曜日から土曜日までの1週間)を「危険物安全週間」とし、危険物の保安に対する意識の高揚及び啓発を全国的に推進しています。
枚方寝屋川消防組合においても、危険物の事故防止の徹底と事業所の保安意識の強化を図るため様々な取り組みを行いました。
1 実施期間
6月2日(日)から8日(土)まで
2 危険物安全週間推進標語
「次世代へ つなごう無事故と 青い地球(ほし)」
3 週間中の主な取り組み
⑴ 消防訓練
枚方消防署の取り組み
5月30日(木)、株式会社小松製作所 大阪工場にて危険物安全週間に伴う消防訓練を実施しました。
株式会社小松製作所 大阪工場様から2,000名の自衛消防隊員が参加してくださり、訓練を行いました。その後の消防隊及び救急隊への引継ぎもスムーズに進み、非常に有意義な訓練となりました。
枚方東消防署の取り組み
6月3日(月)、株式会社 大阪螺子製作所にて危険物安全週間に伴う消防訓練を実施しました。
災害活動が困難な危険物火災に対応するために、事業所と緊密な連携のもとで、消火・救護活動を実施し、危険物保安に対する防火意識の高揚と危機管理体制の再確認を行いました。
寝屋川消防署の取り組み
6月7日(金)、大八化学工業株式会社 寝屋川工場にて自衛消防隊、寝屋川消防署、消防団の3者が連携して訓練を行いました。自衛消防隊は迅速な通報、初期消火活動、避難ができており、万が一の事態が生じたときの危機管理体制には目を見張るものがありました。
今後も施設、消防、消防団が一丸となって安全・安心なまちづくりを目指していきます。
⑵ 懸垂幕の掲出
各署所において懸垂幕等の掲出を実施しました。
⑶ 危険物施設を保有している事業所に対する研修会の実施
全国的に危険物施設数は減少傾向となっているにも関わらず、危険物の事故は例年高い水準で横ばいとなっています。原因の1つとしてあげられるのが、ベテラン職員の大量退職とされていることから、危険物を取り扱う事業所の若手職員を対象として、危険物基礎研修を実施しました。講義及び燃焼実験を行い、実際にガソリンの可燃性蒸気が燃える瞬間等を見ていただきました。研修会にご参加いただいた方々も、講義を聞いてからの燃焼実験ということもあり、非常に頭に入りやすかったとのお声を多数いただくことができ、危険物に対する危険性を改めて認識していただく機会となりました。
⑷ 危険物関係事業所の立入検査の実施
保安対策課として、6月を強化月間とし、単独若しくは各署予防課合同で立入検査を実施しました。
➀ 保安対策課単独
・枚方消防署管内
5事業所(危険物施設:6施設)
・枚方東消防署管内
11事業所(危険物施設:33施設)
・枚方消防署管内
3事業所(危険物施設:12施設)
② 各署の合同査察
・枚方消防署
株式会社大豊製作所
・枚方東消防署
山田池公園
立入検査を通じ事業所の皆さんに危険物の適正な貯蔵・取扱いについて伝えるとともに、各署予防課の課員の方も、あらためて危険物の危険性や管内の危険物施設の現状を知ってもらう良い機会となりました。
4 令和6年度危険物安全大会への参画
大阪府では、毎年6月を「大阪府危険物安全月間」と定め、この期間中に危険物の保安に関する普及啓発事業を行い、危険物に関する意識の高揚及び啓発を呼びかけています。
危険物安全大会は、月間内の主要事業として、府内の危険物関係者及び府民が一堂に会し行われるもので、危険物の保安に尽力し、顕著な功績を収めた方々に対し、感謝状の贈呈や表彰が行われるとともに、安全推進講演が行われます。
今回は、本消防組合管内の次の事業所様が表彰されました。
〇公益財団法人 大阪府危険物安全協会地域安全活動表彰
・優良危険物事業所表彰
〇大阪府知事感謝状
・優良危険物関係事業所
トピックス アイスバスを導入しました!~熱中症対策資器材~
1 はじめに
昨年、枚方市では最高気温39.8℃を観測し、日本一暑いまちとして有名になりました。本年も梅雨明け以降、猛暑日が続き昨年よりも暑い日が続くと予想されています。これまで、市民に対して熱中症に関する注意喚起を実施しているところではありますが、猛暑日でも災害は待ってくれません。
本消防組合では、災害活動中の隊員が「労作性熱中症」にならないために、ヒートストレス対策としてアイスバスを導入しました。
※労作性熱中症とは、
炎天下でのスポーツや屋外での作業中に発生する熱中症
2 運用開始
7月1日(月)から
3 アイスバスの活用法
長時間の活動や隊員の熱中症発症が危惧される災害現場で、消火栓や車両積載水を活用し水風呂(簡易水槽)を設定。活動隊員は、活動服のまま入水し(5分程度)、体温を下げ労作性熱中症の発症を防ぐことを目的としています。
4 使用後の感想
消火活動訓練後に使用しました。入水してから2分程度で上昇していた体温が急速に下がるのが実感できました。炎天下や長時間の活動が考えられる火災現場で使用することができれば、活動隊員の熱中症対策になると思いました。(使用した隊員からの体験談)
トピックス 消防吏員採用リクルーター制度を運用開始
8月6日(火)消防吏員採用リクルーター制度の運用を開始しました。それに先立ち、8月5日に消防本部5階多目的ホールにおいて、消防吏員採用リクルーター任命式を実施しました。リクルーター12名(1名欠席)に対し、消防長から一人ずつ任用辞令を交付しました。
【採用リクルーターに任命される職員】
消防司令長 岡 克典
消防司令補 鈴木 勝久
消防士長 竹内 悠
消防士長 小林 優友
消防士長 久保田 依花
消防士長 加藤 陸
消防士 東海 碧斗
消防士 杉本 拡樹
消防士 上坂 颯太
消防士 中島 大雅
消防士 齊藤 陽向
消防士 友寄 拓人
1 制度導入の背景・目的
消防吏員採用試験の受験申込者数については年々減少傾向にあり、特に政令市消防局と試験日程を合わせた場合の受験倍率は3~4倍程度であり、人材の獲得が困難な状況にあります。一方で、試験日程を政令市の日程と外すと受験者は増加しますが内定辞退者も相対的に増加する懸念もあります。しかし、最近の他市町村の傾向では、受験者数確保のために独自の試験日程で実施する市町村やテストセンター方式等により受験者の都合の良い日程で受験できる取り組みも進んでいます。
そのような中、今後、他市町村に限らず民間との併願も増加することが見込まれ、受験者数の確保と同時に内定辞退の防止に取り組まなければなりません。そのためにも、枚方寝屋川消防組合の取り組みや魅力等をもっと積極的に発信する必要があり、担当や立場、階級、年功等に捉われず職員一人ひとりの力が必要となってきます。
そこで、消防吏員採用活動をより活発に推進していくために「消防吏員採用リクルーター制度」を新たに設け、全職員一丸となり採用活動に取り組んでいきたいと考えています。
2 リクルーターの役割
リクルーターとは、内定者や求職者に対して直接コミュニケーションを取り、組織の魅力や職場の雰囲気等を伝え感じてもらうことで、内定者等を支援し不安解消や入職意欲の向上を図る役割を担う人のことをいうものとしています。
一般的なリクルーターの役割とされている、「採用母集団の形成」や「面談・面接」といった採用選考に直接関わる役割は含みません。
⑴ 『採用試験合格者(内定者)に対するフォロー活動』
採用試験に合格してから採用日まで4か月から最大1年2か月の待機期間があるため、その期間のフォロー活動を実施してもらいます。
フォロー活動については、内定者の不安や疑問を解消し、入職意欲を高めていただくことが主な目的です。
⑵ 『採用試験の受験を検討している人(求職者)への対応』
ホームページ上にリクルーター紹介ページを設け、リクルーターとコンタクトを取りたい人を随時募集します。リクルーターと応募者を人材マネジメント課でマッチングし、原則、非番週休に職場で応募者の対応をしてもらいます。
⑶ 『人材マネジメント課主催の説明会等への協力』
現在、年1回、5月に消防吏員採用説明会を実施していますが、年間実施回数を増やし、さらに1dayインターンシップの定期開催も予定しており、それらの説明会等への協力依頼をさせてもらいます。
⑷ 『近隣大学等への採用広報活動への協力』
現在、管内の大学、高校、大阪・京都市内の公務員専門学校に直接足を運び広報活動を行っていますが、その広報活動を拡充するためにも、リクルーターに出身校やその他の学校に出向き、キャリアセンターの職員や在校生に対して消防の仕事のPRを一部担ってもらいます。
※上記で示す4つの役割については、リクルーターの意志を尊重し、通常業務やプライベートに負担のない範囲内で活動、協力をお願いするものです。
3 リクルーターの選考方法
全職員を対象とした公募(階級、年功等問わず)による選定を原則とします。ただし、必要人数に満たない場合は、人材マネジメント課で人選し指名で依頼するものとします。必要人数については、毎年度検討します。
4 リクルーターの活動期間
原則1年間(年度単位)とします。ただし、内定者の採用予定日までは活動期間を継続するものとします。また、状況に応じて活動期間を年度単位で更新することも可能とします。
5 内定者フォロー活動に関する取り決め事項
内定者へのフォロー活動に一定の統一性を持たせ、各リクルーターが適正にフォロー活動を実施できるように、以下のとおり取り決め事項を定めます。
⑴ 内定者への連絡については、職場の電話、メール(外部個人)及びZoom等を使用し勤務時間中に行うものとします。ただし、内定者及びリクルーター双方の合意の上で、私用携帯電話等を使用してLINE等のSNSの利用や勤務時間外に連絡することも可能とします。
⑵ 私用携帯等を使用する場合の経費等は自己負担とし、勤務時間外に連絡する場合の時間外勤務手当については支給対象外とします。
⑶ 内定者と対面する場合は職場を原則とします。なお、職場についてはリクルーターの勤務場所に限らず、必要に応じて他署所等の場所を選定できるものとします。
⑷ 非番又は週休日に内定者と対面する場合は時間外勤務手当の支給対象としますが、内定者1人につき1月あたり1回、3時間を上限とします。
⑸ フォロー活動の方法等については、内定者の意志を最大限尊重し、信頼関係を築いた上で実施するものとします。
⑹ 連絡する頻度については、個々の状況にもよりますが、月1回程度を目安としてください。纏人の送付や大規模訓練の実施案内、消防吏員となるにあたり準備しておいた方が良いことや消防組合の動向等を積極的に伝えてあげてください。
⑺ 内定者から金品等を受け取ることは禁ずるものとします。
⑻ フォロー活動については、活動の有無に関わらず、毎月10日までに前月の活動報告書を人材マネジメント課へ提出し報告するものとします。なお、至急を要する場合や疑義が生じた場合は定期の報告に限らず遅滞なく人材マネジメント課まで報告するものとします。
⑼ 内定者が採用辞退を申し出たとしてもリクルーターには一切の責任はないものとします。なお、人材マネジメント課からも内定者への事務的な連絡や定期的な状況確認を実施し、リクルーターのサポートを行います。
6 求職者への対応に関する流れ
⑴ 求職者からの応募受付
枚方寝屋川消防組合ホームページ上に、「採用リクルーターページ」を設け、求職者は「専用申込フォーム」により応募します。応募データは人材マネジメント課外部メールで受信します。
⑵ 対応するリクルーターの選定
応募内容等を考慮し対応するリクルーターを人材マネジメント課で選定します。原則、求職者がリクルーターを指名する方法ではありません。
⑶ 求職者とリクルーターの調整
対応するリクルーターから求職者へ連絡し、対応する日程を調整します。対応する日程は、原則、非番、週休とし、対応する場所は職場(自身の勤務場所以外を含む。)とします。対応する日程等が決まれば人材マネジメント課へ報告してください。また、日程等以外にも、求職者からの要望等を併せて聞いて調整しておくと、当日のやり取りがスムーズに行われます。
⑷ 対応日
対応当日の服装は常装とします。1回の対応時間の上限は原則3時間までとします。対応修了後、人材マネジメント課へ報告し、毎月の活動報告書にも併せて記録してください。
⑸ その他特記事項
➀リクルーターが対応する頻度については、一人当たり月1回程度を想定していますが、状況によりそれ以上対応いただく場合があります。なお、応募がない場合、活動はありません。
②複数名でのグループによる応募も受け付けていますので、1度に複数名を対応する場合があります。
③顔見知り同士ではない複数名の求職者が同時期に応募してきた場合、まとめて対応を依頼する場合があります。
④基本的には対面式の想定ですが、メールによる対応希望も受け付けていますので、求職者とメールでやり取りいただく場合があります。メール対応の場合は、勤務日での対応となります。
➄活動自体は対応当日のみとし、その後のフォロー等の必要はありません。ただし、リクルーターの裁量により、フォロー活動を継続していただいても構いません。
7 人材マネジメント課から
人材マネジメント課としてリクルーター達とともに、内定者や求職者の不安解消や入職意欲の向上に精一杯努めていきます。様々な場面でご協力をお願いすることがありますが、職員一丸となり、枚方寝屋川消防組合の魅力を発信していきましょう!
採用リクルーター制度のPR動画を作成し、公式SNSにアップしていますので、そちらもご確認ください!
表彰 緊急消防援助隊 消防庁長官表彰
令和6年5月23日(木)霞が関プラザホール(東京)にて、令和6年能登半島地震に、緊急消防援助隊として出動した都道府県大隊や機関に対し、それぞれ総務大臣感謝状、消防庁長官賞状等が授与されました。19都道府県大隊に対し総務大臣感謝状が贈呈され、274消防本部及び15県(消防防災航空隊)に対し、消防庁長官賞状が授与されました。
※本消防組合は計93名の隊員が現地へ派遣されました。
≪緊急消防援助隊とは…≫
緊急消防援助隊は、平成7年(1995年)阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、大規模災害において被災した都道府県では対応が困難な場合に、全国の消防相互による援助体制を構築するため、平成7年6月に創設されました。
≪枚方寝屋川消防組合の主な派遣先≫
・平成16年円山川堤防決壊
・平成17年JR福知山線列車事故
・平成23年東日本大震災
・平成28年熊本地震
・平成30年7月西日本豪雨
・令和6年能登半島地震
被災地・被災者のために厳しい状況の中で不安や苦労、様々な葛藤抱えている人々に、心を寄せながら活動をした職員の方々本当にお疲れ様でした。
そして、職員一同、被災された方々の悲しみや苦しみが少しでも癒え、復興復旧が進み、一日でも早く元の生活を取り戻されることを心からお祈りします。
おしらせ 火薬類の事故に注意!
「火薬」と言われれば、身近に感じないかもしれませんが、例えば車に積載している発煙筒や夏の風物詩である打上花火やおもちゃ花火にも火薬が使用されています。これらの使用時での事故にご注意ください。
道路作業用信号炎管
交通事故処理で警察官が使用していた保安煙筒が風にあおられて路側帯まで転がり、路側帯の下草約7m²を焼失した火災が発生しました。事故当時の強風もしくはトラックの走行による風にあおられ転がったもので、転がり防止対策が不十分であったと思われる。保安煙筒を使用するときは、転がり防止対策をしましょう。
がん具煙火
おもちゃ花火で遊んでいる時に、花火の火の粉や点火用ローソクの火が着衣に着火し、お怪我される事例が多く発生しています。おもちゃ花火を人や着衣に向けたことや、風向きによりおもちゃ花火の火の粉が着衣にかかることで発生した事例があります。おもちゃ花火で遊ぶときは次の点に気を付けて、着衣への着火を防止しながら楽しんでください。
おしらせ 夏場の火災にご注意を!
梅雨明け以降、高温の日が続き、昨年より暑い夏になると予想されています。この時期、気温や湿度が高く、熱中症に対して様々な対策を取られているのではないでしょうか。そんな中、本消防組合管内で熱中症対策などにより、火災や火傷に至った事案が発生しましたので、市民に対して注意喚起をお願いします
1 ハンディファンによる火災事例
⑴ 原因
ハンディファンには、リチウムイオンバッテリーが内蔵されているものがあり、充電することで繰り返し使用できるため、広く普及されています。
リチウムイオンバッテリーは、利便性がある反面、衝撃、高温や水濡れに弱く、発火や爆発する恐れがあります。
⑵ 対策
使用する際は、ストラップ等で落下防止処置をとる、充電時間を守り、直射日光など、高温の場所での使用は避けるなどの対策を取りましょう。
2 制汗スプレー等による火災事例
⑴ 原因
制汗スプレー、殺虫剤や虫よけスプレー等のエアゾール製品には可燃性ガス(LPG)が含まれています。制汗スプレーを使用直後にライターを使用しタバコを吸う、虫よけスプレーを使用直後に花火で遊ぶ、これらは着衣着火する恐れがあります。
⑵ 対策
可燃性ガス(LPG)を含むスプレーを使用する際は、身体表面や空間に可燃性ガスが滞留する恐れがあるため、火気の取扱いにはご注意ください。
3 ファン付き作業服が起因した火災事例
⑴ 原因
ファン付作業着を着用し溶接作業中、発生した火花がファンから入り込み、大火傷した事案が発生しました。
⑵ 対策
吸気ファンに異物の混入を防止する金属製専用フィルターの取付けやファン付作業服の下に着る衣類については難燃性のものを着るようにしましょう。