枚方寝屋川消防組合 機関誌「纏人」 2024年 春号
幹部メッセージ 「就任のご挨拶」
この度、藤中前消防長が退任されましたことに伴い、4月1日付けをもちまして消防長の大任を仰せつかりました伊藤 高博です。
伏見管理者から辞令をいただき、身の引き締まる思いで、改めて責任の重さを痛感しております。
この大きな職責を果たしていくために、私自身、精一杯取り組んで参りますので、消防次長、所属長をはじめ、職員の皆様には、引き続きご支援とご協力をいただきますようお願いいたします。
はじめに、本年1月1日に発生し、最大震度7を観測した石川県能登半島地震では、死者244人と報告され、今なお、8,000人余りの方々が避難所での生活を余儀なくされています。この災害により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
過去を振り返りましても、阪神・淡路大震災や東日本大震災、熊本地震、さらには大阪府北部地震など、我々にとって地震は切り離すことのできない災害であり、消防に寄せられる期待はますます高まっています。
その期待にしっかりと応えるためにも、応援、受援を問わず常に迅速な対応をとることができるように努めていかなければなりません。
さて、本消防組合は発足以来70年余りの歴史と伝統を有する中、消防を取り巻く環境の変化に対応するため、組織規模やその仕組みを変えながら現在に至っています。
ここにおられる職員の多くが「平成」の時代に入職された方であると思いますが、「令和」の時代に入り、私が少し感じるところをお話しさせていただきます。
これまでの歴史や伝統を重んじることはもちろん重要なことですが、時代の変化に対応することができるバランス感覚はそれ以上に重要であると思います。このような認識は、どちらか一方に偏りすぎることのない感覚を身に着けることや、視野を広げることで培われ、結果として、職員一人ひとりが互いの人格を尊重し、良好な人間関係や健全な職場環境が確保できる近道になると考えます。
人材マネジメント課が実施している職員満足度調査の結果を見ますと、令和4年度は72.3%でしたが、昨年度は78.7%にまで上昇し、目標とする80%にかなり近い値となってきました。これは、消防職員委員会に寄せられた見の反映や、組織体制の在り方検討委員会調査研究チームからの提言書を、できるものから反映させていくなど、職員からの意見を聞く姿勢が結果に繋がっていったものと考えてい ます。
今後も引き続き、職員の声に耳を傾け、職員一人ひとりが職場に対するやりがいや誇りを感じることができる組織づくりを進めてまいりたいと思っています。
本年は、第5次将来構想計画における前期事業計画の中間年度となる年です。4月3日からは本部機動救急隊が、そして、4月中には枚方消防署全管内の救助事案に常時出動する中宮消防隊の運用も開始されます。
また、令和8年4月での運用開始を予定している消防情報システムの更新整備については、今年度内に業者を選定するとともに、システム構築作業にも入っていきます。
さらには、枚方消防署の新庁舎整備については、枚方市の関係部局の職員も参画する「枚方消防署 新庁舎整備基本計画検討委員会」を今年度に設置し、建設候補地をはじめ、より具体的な検討を進めていくなど、様々な施策を推し進めていく年度となります。
各施策を遅滞なく進めていくことができるよう、全職員一丸となって取り組む必要があることから、職員の皆様には、改めて、ご尽力いただきますよう、お願いします。
最後に、本消防組合が、枚方・寝屋川両市民の期待と信頼に応えながら、「安全・安心を実感できるまち~ともにつくる~」の実現をめざし、精一杯取り組んで参ります。
引き続き、ご支援とご協力をいただきますようお願いし、消防長就任にあたっての挨拶といたします。
特集 第115回初任教育生実科査閲・修業式
3月27日(水)、晴天のもと第115回初任教育生の実科査閲・修業式が執り行われました。実科査閲ではこれまで消防学校生活で学んだ知識技術を発揮しました。実科査閲後、修業式がでは、本消防組合から16人が修業しました。前職消防吏員の2人も含めた18人が各署所で新しい消防人生をスタートさせます。今後の活躍に期待しています!
特集 第116回初任教育生入校式
4月5日(金)、第116回初任教育生、総勢219人の入校式が大阪府立消防学校で執り行われ、本消防組合から10人が入校しました。半年後の成長した姿を見られることを楽しみにしています。
特集 熱中症にご注意を!~熱中症特別警戒アラート運用開始~
4月の全国平均気温が平年より2.67℃高く、4月下旬には全国の広い範囲で30℃以上の真夏日を記録するなどし、気象庁は観測史上最も暑い4月になったと発表しました。枚方市でも4月28日には29.8℃と真夏日目前まで気温が上昇しました。
昨年7月27日に39.8℃を記録するなど全国的有名な都市となった枚方市ですが、本年も昨年と同様に暑い夏になると予測されています。
夏本番を前に市民への注意喚起だけでなく、職員の熱中症対策・予防をお願いします。
また、4月26日から運用が開始する「熱中症特別警戒アラート」についてもご紹介します。
1 令和5年5月から9月の熱中症搬送状況
枚方市、寝屋川市における熱中症による救急搬送人員は397人(枚方市
215人、寝屋川市182人)でした。これは、令和4年の同時期の救急搬送人員319人(枚方市166人、寝屋川市153人)と比べると78人増加となっています。
熱中症による救急搬送状況の内訳は次のとおりです。
⑴ 年齢区分
救急搬送人員の年齢区分別では、高齢者が222人(約56%)と最も多く、次いで成人128人、少年42人、乳幼児5人の順となっています。
⑵ 症度別
搬送された医療機関での初診時における傷病程度別では、軽症(外来診療)が335人(約84%)と最も多く、次いで中等症(入院診療)60人、重症2人、死亡0人の順となっています。
⑶ 発生場所別
発生場所別にみると、屋内が142人(うち住居は94人)、屋外が225人となっています。
⑷ 時間帯別
時間帯別にみると、日中(6時台~17時台)が269人、夜間帯(18時台~翌朝5時台)が50人となっています。
⑸ 過去3年間の熱中症搬送状況
⑹ 令和5年5月~9月の暑さ指数別搬送人員数(運動に関する指針)
2 熱中症特別警戒アラートが運用開始
⑴ 背景
近年、気候変動等の影響により、国内の熱中症による救急搬送人員は 毎年数万人を超え、死亡者数も高い水準で推移しています。この状況を踏まえ、環境省では、気象庁と共同して「熱中症警戒アラート」を令和3年度から運用し、熱中症への警戒を呼びかけてきました。
令和5年の気候変動適応法(の改正により、「熱中症警戒情報」(通称:熱中症警戒アラート)、より深刻な健康被害が発生しうる場合に備え、一段上の「熱中症特別警戒情報」が創設されました(通称:熱中症特別警戒アラート)。同法に基づき、環境省は、従前から運用してきた「熱中症警戒アラート」に加え、気温が特に著しく高くなり熱中症による人の健康に対する重大な被害が生じるおそれのある場合に、新たに「熱中症特別警戒アラート」を発表することとし、令和6年4月24日から運用を開始されました。
⑵ 目的
「熱中症特別警戒アラート」が発表された地域では、広域的に過去に例のない危険な暑さ等となり、熱中症による人の健康に係る重大な被害が生じるおそれがあることから、自発的な熱中症予防行動の実施、また、家族や周囲の人々においては見守りや声かけ等の共助や、公助の行動をとってもらうことを目的として運用するものです。
※おさらい
暑さ指数(WBGT)とは、、、
暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature:湿球黒球温度)とは、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目し、気温、湿度、日射・輻射、風の要素をもとに算出する指標です。
3 熱中症に特に注意が必要な時期
夏場は常に熱中症の危険がありますが、体が暑さに慣れていない時期 (夏の初め頃や梅雨の合間など)に急に暑くなった日や休み中に体が涼しさに慣れてしまったお盆明けなどは、特に注意が必要です。
注意が必要な時期
⑴ 5月の暑い日
⑵ 梅雨の晴れ間
⑶ 梅雨明け
⑷ お盆明け
4 熱中症は予防が大切
⑴ 水分補給
のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をしましょう。また、汗をかいたら塩分をとりましょう。
⑵ 暑さを避ける
室内で熱中症となるケースもありますので、エアコン、扇風機を積極的に使いましょう。また、街中に設置されているクールスポットなどの涼しい場所を利用しましょう。
⑶ 暑さに負けない体力づくり
バランスの良い食事で体調を整え、暑さに負けない体力をつけましょう。
トピックス 予防業務レベルアップ研修
本消防組合では、令和4年度から予防技術資格者認定制度を運用しています。同制度で唯一の「総括予防技術資格(MANAGER)」による予防業務レベルアップ研修を定期的に実施しています。
今回の同研修は、立入検査時等における(統括)防火管理者の未選任違反に関する指導力の向上を図るため、「予防業務レベルアップ研修」を実施しました。その内容についてお話させていただきます。
1 日時
2月15日(木)、16日(金)、26日(月)
いずれも10時30分~12時00分
2 場所
消防本部 5階多目的ホール
3 参加職員
消防士長になったばかりの職員から再任用職員まで幅広い年齢層の職員が受講され、3日間で交替制職員を中心に消防士長以上の50人の職員に受講してもらいました。
4 内容
今回の研修は、立入検査時に指導的立場である消防士長以上の職員を対象とし、関係法令をもとに立入検査時に防火管理に関する違反に気づく能力の向上及び関係者に説明・指導能力の向上を図る研修内容としました。
主な内容は
⑴ (統括)防火管理制度の理解
⑵ 収容人員の算定について
⑶ 統括防火管理者に対しての指導
受講者がより立入検査時に自信をもって関係者に対し指導できるよう、座学だけでなく、受講者同士が関係者役と消防吏員役に分かれたロールプレイング方式で実践対応能力の向上を図りました。
5 受講者からの感想
受講された職員からは「予防事務審査基準だけでなく、根拠法令を見る重要性を再認識できました」、「査察においての防火管理者に関する不安要素が払拭された」、「市民が理解できるよう説明できる自信がなかったので、今後、統括防火管理者が必要な物件でもしっかり説明するのが楽しみです」などの感想があり、ある一定の効果を感じています。
6 予防指導課から
今後、予防技術資格者認定制度について、同制度の理解を深めるとともに、総括予防技術資格者が職員にとって目指すべき職員像となるよう取り組んでいきます。
また、本研修の対象者だけではなく若手職員向けの研修を実施する等、年間の予防業務レベルアップ研修の回数を増やし、組合全体の予防業務レベル向上を図っていきたいと考えています。
トピックス 令和6年枚方寝屋川消防組合予算
1 令和6年度予算の基本的な方針
今後の人口減少、少子高齢化が進むと予測される将来を見据えた予算を計上するとともに「まずやるべきはこれ!」の優先順位を洗いだし、全職員が予算編成を「自分事」として捉えた予算要求を行うことで、第5次将
来構想計画に掲げる「安全・安心を実感できるまち~ともにつくる~」が実現できるものと考えます。
また、本年は関東大震災から100年の節目(令和5年当時)の年でもあり、市民が安全・安心を実感できるように、先人たちが残した知恵や創意を継承するとともに、積極的なデジタル技術の活用を図ることで、従前の
事務処理にとらわれない業務の効率化、消防行政サービスの向上や抜本的変革に取り組むことが必要であり、それらを実現するための予算編成としています。
2 歳入歳出総額
⑴ 歳入歳出総額
77億5,785万3千円
前年度比4.7%(3億5,177万1千円)増
⑵ 歳入歳出内訳(単位:千円)
⑶ 解説
・義務的経費のうち、定年延長の影響により定年退職者が前年度の0人から13人となるため、職員手当が大きく増え、前年度に比べ人件費総額は3億5,994万4千円の増額となっています。
・公債費については、平成11年度、平成26年度及び令和元年度に借入れた償還終了分と令和4年度に借入れた償還開始分により、前年度に比べ6,375万2千円の減額となっています。
・投資的経費では、車両更新2台(前年度比4台減)や渚出張所の自家発電設備更新工事等を計上しており、前年度に比べ374万1千円の減額です。
・その他の経費のうち物件費は、前年度に比べ4,037万6千円の増額となっています。これは、主に渚梯子車のオーバーホールなどによるものです。
・補助費等は、消防ヘリコプター運営補助金及び救急安心センター負担金の増額により、前年度に比べ2,021万6千円の増となっています。
4 令和6年度主要事業
⑴ 主力消防車両の更新及び整備
本消防組合の車両更新計画に基づき、救助工作車1台、救急車1台を更新します。
令和6年度予算
車両整備 230,746千円
⑵ 消防情報システムの更新
平成27年度に整備した消防情報システムは、令和7年度で運用開始から10年となります。消防情報システムの更新(令和8年度運用開始)に向け、整備を進めるものです。
トピックス 本部機動救急隊運用開始
本消防組合では、増加する市民からの救急要請に対応するため、救急需要の多い日中の時間帯のみに活動する「本部機動救急隊」(日勤救急隊)を創設し、救急体制のさらなる充実・強化を図ります。
1 運用について
⑴ 名称
本部機動救急隊(枚消救急1)
⑵ 配備場所
消防本部 救急課
⑶ 運用時間
月曜日~金曜日(祝日・年末年始除く)
9時00分~17時00分
⑷ 隊員編成
救急救命士の資格を持つ救急隊員3人
2 本部機動救急隊の役割
⑴ 救急体制のさらなる充実・強化
本消防組合では昨年過去最多となる45,715件の救急出動があり、1隊あたり1日平均7.4件出動している計算になります。特に救急出動件数が多いのが京阪沿線を管内とする署所です。(図1)比較的、管轄人口も多く、人口の流動が多いことが救急出動件数の増加している要因の一つとして挙げられます。
時間帯別の救急出動件数は、10時台に出動件数が最も高く、4時台が最も少ないことがわかります。(図2)中でも、市民が活動する9時台から17時台の救急出動件数が多くなっています。
上記のことから日中の京阪枚方市駅周辺をカバーする本部機動救急隊は重要な役割になっています。
⑵ 指導救命士による指導・生涯教育
各種訓練の企画立案や他の救急隊の指導隊として本消防組合の救急救命技術の向上を図ることを目的としています。
⑶ 新しい職場環境の整備
再任用職員や育児休暇から職場復帰した職員を活用するなど、職員の個々の事情に応じた働きやすい職場環境を整備し、多様な働き方を推進します。
3 救急課から
第5次将来構想計画の中で、救急課に課せられた大きな使命でした。
枚方市、寝屋川市の救急体制のさらなる充実強化を大きな目的として、各部署のご協力を得て令和6年4月3日から「本部機動救急隊」の運用を開始することができました。
運用開始から1週間は平均出動件数一日約2件と、出動件数は比較的落ち着いている状態ではありますが、新たに救急車を1台運用することの苦労を感じているところです。
今後は増加する救急需要に対応するための機動的な運用だけでなく、指導救命士による指導や多様な働き方への対応、現場の救急隊の労務管理など、データに基づいた、柔軟な考え方で時代にあった運用に向けて取り組んでいきます。また、救急課全員が救急救命士の資格を取得しているため、24時間勤務での救急出動と日勤時間隊のみの救急出動の体感的な疲労度の比較や、救急救命士の3名乗車と2名乗車の違いなどを示し、今後の救急体制に寄与できるものにしていきたいと考えています。
救急課が現場に出動することで、より現場の救急隊の理解を深めることができ、気持ちに応えることができると考えています。
救急課7人ワンチームで本部機動救急隊を運用していきます!
トピックス SNS徹底比較!~どうなん?ひらねのSNS!
はじめに
本消防組合では、令和2年7月から公式YouTubeを開設し、令和5年4月から公式LINE及び公式Xを運用し、本消防組合の取り組みや注意喚起など様々な情報を配信してきました。
公式LINE及び公式Xの運用が始まって1年という節目で大阪府下消防本部と本消防組合公式SNSを徹底比較しました。
1 SNSで情報発信の必要性
⑴ SNSとは
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは、インターネット上で人々がつながり、コミュニケーションを取るためのプラットフォームです。
⑵ 安全・安心を実感してもらう情報発信
「●●訓練をしました。」「こんな車があります。」などの投稿をよく 見るかと思います。一見すると消防の自己満足、自己顕示欲や自己承認欲求などを満たすためと捉える人も多いかと思います。それは消防側の
目線からそれらの投稿を見ているからではないしょうか。一般市民の目線で見た時に「災害時には消防が頼りになる」「こんな情報知らなかった」と思えることも多々あるかと思います。それが市民の「安全・安心を実感する」につながるのではないでしょうか。そんな市民目線でSNSを運用していく必要があると考えます。
⑶ 災害時での情報発信情報受信のツールとして
平成30年6月18日に発生した「大阪北部地震」から今年で6年目になります。
平日の通勤・通学ラッシュ時に発生した地震は、交通機関を麻痺させ、駅や路上で足止めさせられた市民も多くいました。家族の安否確認や出勤先への電話をしようにも、地震の影響による通信設備の故障や通信集中に
より一時的につながらない状況となりました。そんな状況下でも、インターネット回線は正常に作動してたことにより、「LINE」「Twitter(現X)」「Facebook」などのSNSにより連絡体制を確保でき、安否確認がとれた事例がありました。
また、平成30年西日本豪雨災害ではTwitterのツイート(投稿)で実際に救助活動につながった事例もありました。
⑷ SNSによる真偽不明、誤りやデマ情報の拡散の懸念
SNSは災害時にも比較的強い連絡手段でありますが、その反面、真偽不明、誤った情報いわゆるデマ情報が拡散しやすいというデメリットもあります。目にした情報をうのみにせず、正確性が判断できない場合には安易に情報を投稿・拡散しないことが重要であると考えます。
2 主なSNS アプリ等の利用率(全年代・年代別)
3 枚方寝屋川消防組合公式「公式SNS」を分析してみました!
(令和6年5月7日現在)
⑴ LINE
【特徴】
国内利用者数が最も高いSNSツールです。
本消防組合の取り組み等の情報を利用者の手元(スマートフォン)にダイレクトで届けることができます。また、開封率が高いことが挙げられます。
その反面、使用料が発生するなど運用している大阪府下本部は、本消防組合と堺市消防局の2本部(8.3%)となっています。
⑵ X
【特徴】
1投稿当たり140文字の制限がありますが、簡単な文章や写真などを手軽にリアルタイムで発信でき、また拡散性が高く、ニュースやトレンドをいち早くキャッチできるところが特徴です。
運用は無料で、大阪府下24本部中8本部(33.3%)が運用しています。
⑶ Facebook
【特徴】
10代の利用率は少ないものの、30代~60代の利用率が高いSNSです。実名登録制のため、実生活に根付きやすく、友人とのコミュニケーションも取りやすいのが特徴です。
運用は無料で、大阪府下24本部中5本部(20.8%)が運用しています。
⑷ Instagram
【特徴】
少し前まではビジュアル重視の「映える」写真を共有する若もの向けのSNSでしたが、近年ビジュアルだけでなく、教養や情報を写真、スライドや動画などを投稿するのが人気を博しているのが特徴です。
運用は無料で、大阪府下24本部中11本部(45.8%)が運用しています。
⑸ YouTube
【特徴】
動画投稿型のSNSやライブ配信などエンターテイメントからビジネスなど、様々なジャンルの動画をいつでもどこでも無料で見ることができるのが特徴です。
運用は無料で大阪府下24本部中5本部(20.8%)運用しています
また近年はYouTube shortと言われる60秒以下で縦型のショート動画の人気が高まっています。本消防組合でも、昨年度から「災害用備蓄全部見せます!」などをショート動画で配信しました。
【他本部の公式SNSを調査してわかったこと】
運用期間が長いSNSについては、投稿数が多く、それに伴ってフォロワー数も増加しており、投稿・更新頻度が多いSNSもフォロワーの獲得に繋がっていると考えられます。その他に、各消防本部が市民のために、様々な情報を市民が理解しやすいよう工夫し発信していました。
また、各種イベントや訓練等の出先でSNSのフォローを呼びかけていることでファン獲得に繋がっていると他市消防本部の聞き取り調査で判明しました。
4 おわりに
本消防組合としても、市民に「安全・安心を実感」してもらえるよう、訓練などの取り組み、車両紹介に加え、災害時でも役に立つ「防災ハック」や注意喚起など、様々な情報を市民目線で発信していきます。
登録がまだの方は、是非この機会に!
表彰 市民表彰
令和5年12月29日(金)10時20分頃、辻野氏が工事作業中に作業現場の北側家屋から炎が立ち上っているのを発見しました。
辻野氏はともに作業していた酒巻氏と2人で火災現場に向かいました。2人が駆け付けると、一般住宅の2階から炎が噴出している状態で、さらに2階のベランダから助けを求める高齢女性を発見しました。
辻野氏は、危険を顧みず炎が噴出している建物の雨樋などをつたい2階ベランダにいる高齢女性の元へ向かい、酒巻氏は延焼のない北側隣宅の2階ベランダへ雨樋などをつたい移りました。
辻野氏と酒巻氏は協力し、火炎が噴出する危険な状況下で高齢女性を北側隣宅の2階ベランダへ救出しました。
その後、到着した消防隊により、高齢女性は無事に地上まで意識清明の状態で救出され、救急隊によって救急搬送されました。
表彰 職員表彰
3月16日(土)、エル・おおさか(大阪府立労働センター)にて令和5年度大阪府消防表彰式が執り行われました。
この式は大阪府内の消防本部や消防団等で消防に対する功績が多大な個人や団体を讃えるもので、本組合から永年勤続功労賞として消防庁長官表彰を2名、消防勤続功労賞として大阪府知事表彰を5名、管内事業所から一般消防功労表彰を1事業所が受賞されました。
表彰 元職員表彰
5月9日(木)、大阪府庁本館『正庁の間』にて第42回危険業務従事者叙勲大阪府伝達式が執り行われ、大阪府下の元消防吏員33名の方に対し、大阪府知事(森岡副知事代理)から叙勲伝達がなされました。
本消防組合からは、元職員の古川昌純氏(写真後列右から5番目)及び岡田光司氏(写真前列最左翼)の2名の方が受章されました。
▼危険業務従事者叙勲とは・・・
叙勲には様々な種類があり、その中で危険業務従事者叙勲とは、警察官や消防吏員など、著しく危険性の高い業務に精励した方の長年の功績を称えるものであり、閣議決定の後、天皇陛下の御裁可のもと内閣総理大臣から授与されるものです。
昭和58年4月拝命、主に救助業務に長年従事し、府立消防学校教官としても次世代の人材育成に尽力されました。その後も警防分野一筋に警防技術の底上げに努め、警防部長を歴任した後、消防次長に就任、消防組合の発展に大いに寄与され、平成31年3月31日、定年を迎え退職されました。
昭和58年10月拝命、現役時代には救助業務に長らく従事し、救助業務の礎を築くために幾多の救助隊員の育成に尽力されました。その他にも人事や予防業務等あらゆる分野において活躍され、定年を迎えるまでの2年間、寝屋川消防署長に就任、市民と署員のために大いに尽力され、平成31年3月31日、定年を迎え退職されました。
おしらせ 6月2日~8日は「危険物安全週間」を実施しました!
危険物を取り扱う事業所における自主保安体制の確立を図るため、毎年6月の第2週(日曜日から土曜日までの1週間)を「危険物安全週間」とし、危険物の保安に対する意識の高揚及び啓発を全国的に推進しています。本消防組合においても、危険物の事故防止の徹底と事業所の保安意識の強化を図るため様々な取り組みを実施しました。
1 実施期間
6月2日(日)から8日(土)
2 危険物安全週間推進標語
次世代へ つなごう無事故と 青い地球(ほし)
3 週間中の主な取り組み
⑴ 両市広報紙6月号に広報、啓発文掲載
⑵ 公式SNSでの啓発文配信
⑶ 危険物関係事業所での消防訓練の実施
➀ 枚方消防署
5月30日(木)株式会社 小松製作所大阪工場
② 枚方東消防署
6月3日(月)株式会社 大阪螺子製作所
③ 寝屋川消防署
6月7日(金)大八化学工業株式会社 寝屋川工場
⑷ 横断幕等の掲出
⑸ 危険物関係事業所へ喚起文及びポスター配付による防火啓発活動
⑹ 危険物施設保有事業所に対する研修会の実施
⑺ 危険物関係事業所の立入検査の実施など