枚方寝屋川消防組合 機関誌「纏人」2024年秋号
特集 第52回全国消防救助技術大会に出場しました!
8月23日(金)、千葉県で第52回全国消防救助技術大会(以下、「全国大会」という)が開催されました。全国の各ブロックから勝ち上がってきた隊員が一堂に会し、救助技術の高さを競い合いました。本消防組合からも「陸上の部」ロープブリッジ救出Bチーム及び「水上の部」人命救助Bチームが近畿地区の代表として出場し、本消防組合の救助技術の高さを全国で披露しました。
市長報告
全国大会出場に先立ち、8月20日(火)に両市長に出場報告を行いました。
伏見市長からは「枚方寝屋川消防組合の名を全国でアピールしてきてほしい。大会当日は皆さんが最高のパフォーマンスを発揮してくれることを期待しています。頑張ってきてください。」と激励の言葉を述べられました。
記録
陸上の部
Bチーム(北田、大山、佐桑、◎清水)
タイム 49.6秒
得 点 400点 入 賞
水上の部
・Bチーム(木村、△片山、◎山田)
タイム 51.4秒
点 数 295点
※△は補助者、◎は要救助者
※「入賞」は標準所要時間内で競技し、減点が無いものを示します。
警防課総括
大阪府内・兵庫県内の各消防本部から選抜された846人の救助隊員から、さらに選抜された精鋭が全国大会に出場しました。その道のりは決して簡単なものではありません。
今回、出場した隊員の中には、10年間挑戦し続けてようやく全国大会出場の切符をつかむことができた隊員もいました。それだけ、日々、鍛錬を積んでいる隊員達の中から、さらに選抜されることは非常に困難であるということです。枚方寝屋川消防組合の中から全国大会に出場する隊員がいることは組織の誇りである共に、その隊員は今後の組織を強く牽引していける存在でもあると思います。日々の鍛錬の中で積み上げた技術・精神・チームワークを活かして、より一層、市民のために活躍してくれることを期待しています。
また、隊員達が全力で訓練に臨めるようご支援とご協力を頂きました関係各所に改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
特集 第116回初任教育生実科査閲・修業式
9月25日(水)第116回初任教育生の実科査閲及び修業式が執り行われました。本消防組合から10人が修業しました。前職消防吏員の1人も含めた11人が各署所で新しい消防人生をスタートさせます。今後の活躍に期待しています!
特集 第117回初任教育生入校式
10月1日(火)、消防本部5階において令和6年下半期採用者18人の採用辞令交付式が執り行われました。採用者は消防長から採用辞令を受け取り、緊張な面持ちで宣誓を読み上げました。
その後、真新しい制服に袖を通し、大阪府立消防学校入校の申告及び入校前研修を実施しました。
大阪府立消防学校への入校
10月5日(金)、第117回初任教育生、総勢172人の入校式が大阪府立消防学校で執り行われ、本消防組合から17人が入校しました。
半年後、消防士として社会人として成長した姿を見られることを楽しみにしています。
トピックス 令和6年度全職員提案審査制度3次審査(最終審査)を実施しました!
はじめに
職員の課題発見や創意工夫を奨励し、職員一人ひとりが組織の方針や方向性について考える制度(全職員提案審査制度)を運用することで、全職員が一体となって「安全・安心を実感できるまち」に貢献することを目的として、全職員提案審査制度の運用を4月から開始されました。(詳しくは2024年春号を参照願います。)
本制度では年齢・年功・階級問わず、全職員が組織に対して意見・提案できる制度で、本年度は全職員から12提案が挙げられ、1次審査及び2次審査を通過した5提案が3次審査へと進みました。
最終審査となる3次審査では、6名の提案者が消防長、消防次長及び部署長に対して提案説明(プレゼンテーション)を実施しました。
実施日時
9月2日(月)10時30分
実施場所
消防本部5階 多目的ホール
各提案説明後には、質疑の時間を設け、活発な意見交換が行われました。
消防長からの講評
全ての提案説明後、講評として伊藤消防長から「提案者は、普段から色んな課題について真剣に考えられ、実現に向けどんな風な工夫を凝らしていけば良いかを建設的に検討されたと思う。今日までに至るプロセスも非常に重要で、いろんな施策を実現にするために課題を解決しながら実現するということで、非常に良い経験をされたと思う。このことは普段の業務にも活きてくる。」と述べられました。
今後の流れについて
実行可となった提案に関しては、提案者と担当課が検討を重ね、実現に向けて動き出すとともに、実現するまでに全職員に進捗状況を公表し、見える化します。
おわりに
本制度は、職員の「提案」「審査」により成り立っています。今年度の課題を活かし、本制度をよりよいものとし、来年度も実施を予定しています。来年度はさらに提案が挙がり、盛り上がる制度にしていきたいと考えています。
トピックス 救急フェアを開催しました!
はじめに
9月9日は「救急の日」、9月8日から9月14日は「救急医療週間」と定められており、「救急医療週間」に合わせ、救急フェアを開催しました。市民の皆さまに救急医療や救急業務に対して、正しい理解と認識を深めることを目的とし実施しました。
多くの市民に来場していただき、心肺蘇生法やAEDの取扱いなどを楽しく学んでいただきました。特に小児・乳児の心肺蘇生法について学びたい方が多く、熱心に取り組んでいただきました。
また、救急車に積載している救急資器材の展示を行いました。実際に現場で使用している資器材に触れたり、バイタル測定の模擬体験をしていただく等、様々な取り組みを通じて救急業務に関心を持ってもらいました。
開催日時
9月8日(日)10時30分~13時00分
開催場所
くずはモール 南館 ヒカリノモール1階
SANZEN-HIROBA
取組み内容
・心肺蘇生法やAEDの操作体験
・救急資器材の展示、救急クイズ
・救急服試着コーナー など
会場では、広報プロジェクトチームが手掛けた「本部機動救急隊PR動画」を大画面モニターに放映することにより、多くの市民にご覧いただき、救急業務に関心を持ってもらうとともに、救急車の適正利用について呼びかけました。
おわりに
来場した市民は心肺蘇生法やAEDの取り扱いに不安を持っていました。枚方市消防団女性分団、地域防災向上センター、救急隊員の協力もあり、真剣に取り組む中で不安が解消され、楽しく救急について学んでいただきました。
トピックス 消防吏員採用試験合格者説明会
はじめに
9月19日に消防吏員採用試験(社会人・大卒程度区分対象)の最終合格者11人(所用により2人欠席)に対して消防吏員採用試験合格者説明会を実施しました。
※8月29日に実施を予定していた消防吏員採用試験合格者説明会ですが、台風10号接近に伴い、延期となりました。
実施日時・場所
9月19日(木)9時30分から15時30分
消防本部5階多目的ホール及び枚方消防署
実施内容(一部抜粋)
9時30分~ 消防長からお祝いメッセージ
伊藤消防長から「数ある消防本部の中でも枚方寝屋川消防組合を選んでいただいたことは本当に嬉しく思っています。消防の世界に入って良かった。その中でも枚方寝屋川消防組合で良かった。と思ってもらえると考えていますので、楽しみにしてください。」と述べられました。
9時35分~人材マネジメント課から採用までの流れの説明
人材育成基本方針「すべての職員が活躍できる魅力あふれる職場環境の整備」について、人材育成の理念「Grow Together 共育」や具体的な取り組みやキャリアプランについて説明しました。
10時15分~企画戦略課長から「ともにつくる、魅力あふれる消防組合」の説明
森企画戦略課長から組織運営及び魅力創造について説明。
13時00分~採用リクルーターとのグループ面談
人材マネジメント課からリクルーター制度の概要を説明した後、リクルーターとのグループ面談を実施しました。各グループではトークテーマを設定し、合格者とリクルーターは積極的にコミュニケーションを図っていたのが印象的でした。
14時45分~枚方消防署に移動し、枚方署長からお祝いの言葉をいただきました。
庁舎・車両を見学した後、枚方署本署2部消防担当による実災害を想定した総合訓練が実施され、少し圧倒されている様子も見受けられましたが、期待と不安に満ちた表情で訓練を見学していました。
人材マネジメント課から職員に向けて
リクルーター制度導入後、初めての合格者説明会ということもあり、非常にボリュームのある説明会となりました。
リクルーターとのグループ面談では、合格者にも笑顔が見られ、リクルーターとの見えない結束ができたように感じました。求職者に対するリクルーター活動も行っていますので、広報活動も頑張っていきましょう!
※リクルーターについては、2024年夏号を「トピックス 消防吏員採用リクルーター制度を運用開始」をご覧ください。
トピックス 令和6年度警防技術本部大会を開催しました!
現場対応能力向上を目的に各小隊で日頃から実践している実際の現場活動の動きを想定訓練で実施することにより、各隊員が自身の技術の確認や安全管理の意識付け及び技術披露に繋がり、各小隊が切磋琢磨することで更なる警防技術の向上を図ることを目的に開催。各署から選抜された精鋭9小隊が集まり、消火・救助技術の高さを競い合いました。
実施日時・場所
9月25日(水)9時45分~12時00分
枚方東消防署 署庭
訓練の内容
防火造2階建て一般住宅から出火。消防隊が現場到着時、2階に手振りの要救助者が1名ありとの想定。各小隊は要救助者に声掛けを実施するとともに、早期に放水体制を確保し、要救助者の救出にあたりました。
指揮支援・調査隊が工夫を凝らした標的や障害を各隊は突破し、安全・確実・迅速に消火・救助活動を実施しました。
出場成績
優勝消防隊
令和6年度警防技術本部大会において、枚方消防署3部本署 消防小隊が優秀な成績を収め、伊藤消防長から表彰を受けました。
おわりに
例年は大阪府下警防技術指導会と同じ想定内容で実施しておりましたが、今年は実施されない年であったため、想定も従来と異なり、現場に即した形とさせていただきました。各小隊とも声掛けや指示など日頃の隊員間の連携が随所に見られ、また救出方法や配備資機材の使用要領などを各小隊で考えて工夫を凝らした素晴らしい操法を実施していただきました。出場された各小隊の皆様におかれましては、より実災害での安全・確実・迅速性を高めるとともに、引き続き警防訓練を継続し、現場活動能力の向上に努めていただきたいと思います。また、警防課についても、警防技術向上にかかる研修の充実や訓練機会の提供等、引き続き前線のサポートを行ってまいります。
大阪府において真夏日の回数が最多記録を更新するなど例年にない猛暑が続く中、訓練に取り組んでいただいた隊員の皆様、長期間本当にお疲れ様でした。そして指導・サポート等にあたられた指揮隊をはじめ各署の皆様、応援してくださった職員の皆様に改めて御礼申し上げます。
トピックス パナソニック スポーツ株式会社大阪ブルテオンと連携協力を締結
10月15日(火)、パナソニック スポーツ株式会社大阪ブルテオンと「枚方寝屋川消防組合とパナソニック スポーツ株式会社大阪ブルテオンとの連携協力協定」を締結しました。
連携協力協定の目的
本協定は「ALWAYS TO THE TOP ALWAYS TOGETHER」という大阪ブルテオンのミッション、枚方寝屋川消防組合がめざすまちの姿である「安全・安心を実感できるまち~ともにつくる~」に基づき、防火防災や予防救急の啓発、市民がスポーツに親しめる機会の提供を共に推進することを目的とする。また、スポーツを通じた、地域の活性化や地域防災力の向上、市民が安全で安心してスポーツを楽しめる環境づくりに、共に取り組むことを目的としています。
チーム紹介
チーム名:大阪ブルテオン
所在地 :枚方市菊丘南町2-10
代表者 :代表取締役 久保田 剛
理 念 :常に頂点へ、全途を共に。
青は、果てしなく続く大空のように無限の可能性を象徴する。
大阪ブルテオン、世界一のクラブになるという至高の目標を掲げBlue to Eon(永遠なる青)という意志を込めて「パナソニック パンサーズ」から「大阪ブルテオン」として、令和6年6月11日にチーム名をリブランディング。
主な成績
Vリーグ 優勝7回 準優勝10回
天皇杯全日本バレーボール選手権大会
2023年 優勝
主な取り組み
地域防災力を向上させ「世界一安全・安心なアリーナをともにつくる」取り組み
⑴ アタック119
いざという時のための取り組み
応急手当指導、119番通報訓練 等
⑵ 火災をブロック
住宅火災予防のための取り組み
住宅用火災警報器設置促進広報 等
⑶ その他
来場者の安全を確保する取り組み
観客参加型総合訓練 等
調印式にあたって
協定締結後、伊藤消防長から本消防組合としても「安全・安心を実感できるまち~ともにつくる~」の実現に向けて、大阪ブルテオン様と連携協力することは非常に心強く感じています。
今回の協定を機に、本消防組合と大阪ブルテオン様との関係が今後、益々深まるとともに、枚方市寝屋川市の両市民が今まで以上に安全に安心して暮らせるよう祈念します。」と挨拶がありました。
パナソニックスポーツ株式会社大阪ブルテオン代表 久保田 剛 様からは「枚方寝屋川消防組合との連携協定を結べたことは非常に嬉しく思います。ホームゲームでは年間延べ6万人来場されます。AED体験や119番通報体験などを通じて、来場された観戦者には、実際に意識を持って身に着ける機会を提供したい。」と挨拶をいただきました。
今後は本協定に基づき、様々な広報イベントを実施していきますので、ご協力よろしくお願いします。
本消防組合は、大阪ブルテオンを応援していきます!
トピックス 東ブロック消防隊業務研修を実施
目的
東ブロック各消防(局)本部における消防隊の火災等現場活動に関する研修、事例研究及び警防技術訓練等を実施し、消防隊員の連携強化等を推進することを目的として実施しました。
開催日時
11月8日(金) 14時00分~17時00分
開催場所
消防本部 5階多目的ホール
研修内容について
⑴ 「東ブロックの連携強化の必要性について」
知識や技術をなぜ身につけるのか、その『本質』を見極め現場活動に活かすことの重要性について講義し、東ブロック内の顔の見える関係と共通認識を広げ、大規模災害を見据えた東ブロックとしてのチーム作りや対等に話し合える環境・土壌を作ることの必要性について講義されました。
⑵ 「グループミーティング ~お互いの所属を知ろう~」
1グループ7人~8人に分かれて、所属する組織の特徴や体制等についての発表や、現場映像を見た後に各グループで各所属における出動基準や戦術等のディスカッションを行うなど、参加者同士の交流を主にしながら現場対応能力の向上や東ブロックでの連携強化の必要性について講義されました。
受講者からの感想
東ブロックの指揮隊、消防隊で勤務されている職員と研修を受け、活発な意見交換をすることができました。他所属の体制、業務、訓練方法等について話をすることができ、多くの刺激を得ることができました。
このような貴重な研修機会を与えていただきありがとうございました。
おわりに
東ブロック各消防本部の消防隊員を対象とした研修会は、今まで開催実績はありませんでしたが、今年度初めて枚方寝屋川消防組合にて開催したところ、東ブロック全体で約50名の参加をいただきました。両講師の熱の入った講義を受けて、受講者一同、改めて安全管理の重要性や東ブロック連携強化の必要性を学び、またグループミーティングでは、各消防本部の消火戦術や資器材・装備等についての活発な意見交換が行われました。また、対面で受講できない職員のために、オンラインによる視聴環境も整え、各所属からも多くの職員に受講していただきました。
今後とも消防隊の更なる活性化に向けて、本研修会が東ブロック全体で継続的に開催されるよう、引き続き調整を図ってまいります。
最後に、受講された皆さんにおかれましては、各所属でのフィードバックをお願いします。
消防組合の動き 令和7年度予算編成方針
令和7年度予算編成にあたって(ポイント)
令和6年元日に発生した能登半島地震は北陸地方に甚大な被害をもたらし、本消防組合からも緊急消防援助隊として多数の職員を派遣した。8月に発生した日向灘での地震は、南海トラフ巨大地震の切迫性を強く感じさせることとなった。
また、地球温暖化に伴う気候変動等の影響によって災害の激甚化・頻発化が目に見える形で進んでおり、いつ・どこで、台風や豪雨災害が発生してもおかしくない状況である。
さらに、人口の減少と反比例した高齢化の進展に伴い、救急需要の増加には歯止めがかからず、今年の救急出動件数は過去最多を記録した昨年を上回るペースとなっており、令和5年度に実施した消防力適正配置に係る調査・研究における救急搬送人員の将来推計では、2035年までこの増加傾向が継続すると予想されている。
このような状況下において、市民の生命・身体・財産を守るための消防の使命は、より一層重要性を増しており、市民からの消防機関に対する期待は、日を増すごとに大きなものとなっている。市民の期待に応えるためにも、市民の人命に直結する消防体制の充実・強化は決して停滞させてはならない。
令和7年度は第5次将来構想計画前期事業計画の最終年度であり、「安全・安心を実感できるまち~ともにつくる~」の実現に向けて、確実に後期事業計画へ引き継いでいくためにも、各課においては、社会情勢の変化や直面する課題を的確にとらえ、最少の経費で最大の効果をあげられるよう計画的な予算編成に臨むものとする。
基本方針
予算要求にあたっては、構成市や他市消防本部の状況を十分に調査・分析するとともに、令和6年度事業査定やDX戦略の進捗状況の結果を踏まえ、真に必要な事業の優先順位付けを行い、事業の選択と集中を図るとともに、費用対効果及び緊急度が高いものから要求すること。
財源の確保
国や大阪府の動向を注視し、制度改正等、本消防組合の予算編成に直接的に影響が及ぶものについては、その制度内容や財源等を把握の上、情報収集に努め、的確に予算に反映させること。また、あらゆる歳入の可能性を検討し、積極的な財源確保に努めること。
予算の柱
令和7年度は第5次将来構想計画前期事業計画の最終年度であり、各課にあっては、同計画に掲げる各種事業を着実に前に進めるための予算を編成すること。その上で、特に次の事項について重点的に配分する。
⑴ 隊員の安全管理全国的に消火活動中や訓練時における消防職員の殉職・受傷事故が発生している現状を踏まえ、隊員の安全管理のための措置や、地球温暖化による気温上昇などによって過酷となる隊員の活動環境を改善するための必要な措置を講じること。
⑵ 職員が働く環境の整備職員が勤務しやすい環境の整備に必要な措置を講じること。特に、消防庁舎については、将来負担を考慮した維持管理を計画的に進めること。
⑶ 消防DXの推進市民への行政サービスを向上させるとともに、業務効率化によって職員の力を最大限発揮するために、組織におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に必要な措置を講じること。
職員表彰 令和6年度全国優良消防職員表彰受賞
8月22日(木)、千葉県千葉市で令和6年度全国優良消防職員表彰式が行われました。
本消防組合からは枚方消防署中振出張所2部 中西 朋広課長補佐が受賞となりました。
この全国消防優良職員表彰は、全国16万6千人の消防職員から、多年にわたり消防業務に精励し、功労のあった者を称え、士気の高揚を図るために表彰されるものです。
〇受賞を受けて中西課長補佐から一言
この度は、全国優良消防職員表彰を受賞させていただき誠に光栄に思います。今まで多年にわたり市民の安全と安心を守ることを信念とし警防業務に精励してきました。今後も市民の生命・身体・財産を守るという崇高な使命を全うするため精進して参ります。
職員表彰 令和6年度救急医療功労者表彰式
9月12日(木)、「救急の日」及び「救急医療週間」を期して、救急医療関係者の意識の高揚を図るとともに、救急医療体制の一層の充実、強化を図ることを目的に、「令和6年度救急医療功労者表彰受賞式」が開催されました。大阪府内の医療関係者及び消防関係者の中から救急医療分野において多大な功績を認められた12個人が表彰されました。
消防関係者としては5人が表彰を受け、本消防組合からは、枚方東消防署楠葉救急担当の渡邊 剛三係長が受賞されました。
〇受賞を受けて渡邊係長から一言
この度は、救急医療功労者表彰を頂戴し誠に光栄に思います。この賞は皆様のご協力があってこその賞だと思っております。今後も市民の生命・身体・財産を守るという崇高な使命を全うするため精進して参ります。
元職員表彰 令和6年秋の叙勲・褒章 大阪府伝達式
11月5日(火)、大阪府庁本館「正庁の間」にて令和6年 秋の叙勲・褒章大阪府伝達式が執り行われ、大阪府下の元消防吏員・消防団員12名の方に対し、吉村大阪府知事から叙勲伝達がなされました。
本消防組合からは、元消防長の岡本治康氏(写真前列右から3番目)が瑞宝小綬章を受章されました。
なお、令和6年11月13日(水)に東京での叙勲伝達式及び皇居内で行われる拝謁にも出席されました。
▼春秋(しゅんじゅう)叙勲(じょくん)とは・・・
春秋叙勲とは、国家又は社会公共に対して功労のある方に勲章を授与し、毎年春(4月29日)と秋(11月3日)に発令されます。
消防分野では、消防正監以上の階級にあった方又は消防団長に10年以上在職していた方等のうち、年齢が70歳以上の元消防職団員の方が対象となり、春秋叙勲候補者推薦要綱に基づき、閣議決定の後、天皇陛下の御裁可のもと内閣総理大臣から授与されるものです。
【主要経歴・岡本 治康氏】
昭和47年4月拝命、消防業務をはじめ、予防業務、総務業務とあらゆる分野に従事し、若き人材の育成を図るとともに管内地域自主防災組織訓練等、防災意識の高揚、喚起に全力を注がれました。
平成21年4月、消防監に昇任、寝屋川消防署長、総務部長、消防次長を歴任し、平成23年4月、枚方寝屋川消防組合第14代消防長に就任。組織の発展のために真摯に職務に取り組み、組織を運営する要職の重責を十分に果たすとともに、将来の組織体制を確立して市民が安全で安心して暮らせる街づくりを達成すべく日々業務に邁進し、平成26年3月31日、定年を迎え退職されました。
元職員表彰 第43回危険業務従事者叙勲 大阪府伝達式
11月5日(火)、大阪府庁本館「正庁の間」にて第43回危険業務従事者叙勲大阪府伝達式が執り行われ、大阪府下の元消防吏員34名の方に対し、大阪府知事(森岡副知事代理)から叙勲伝達がなされました。
本消防組合からは、元職員の北田明彦氏(写真後列右から5番目)が瑞宝双光章を、干場敏光氏(写真後列左から1番目)が瑞宝単光章をそれぞれ受章されました。
▼危険業務従事者叙勲とは・・・
叙勲には様々な種類があり、その中で危険業務従事者叙勲とは、警察官や消防吏員など、著しく危険性の高い業務に精励した方の長年の功績を称えるものであり、閣議決定の後、天皇陛下の御裁可のもと内閣総理大臣から授与されるものです。
【主要経歴・北田 明彦氏】
昭和45年4月拝命、主に消防業務に長らく従事し、その他にも総合企画室や総務課財政係等あらゆる分野において活躍されました。その後、警防分野にて力を存分に発揮され、消防司令長に昇任、指揮中隊長、危険物規制課長を歴任し、災害に強い街づくりのために大いに尽力され、平成19年9月30日、定年を迎え退職されました。
【主要経歴・干場 敏光氏】
昭和41年4月拝命、主に消防業務に長らく従事し、管内の安全・安心を守るために活躍されました。その後、消防司令に昇任、警備課長補佐に着任すると、10年以上にわたり、指揮隊として現場の最前線で活躍、豊富な知識と技術を遺憾なく発揮し、市民と署員のために大いに尽力され、平成20年3月31日、定年を迎え退職されました。
消防統計 令和6年5月から9月の熱中症搬送状況
概要
令和6年5月から9月の熱中症による救急搬送人員は558人(枚方市299人、寝屋川市259人)でした。
これは、昨年の397人(枚方市215人、寝屋川市182人)と比べると161人増加しています。
詳細
熱中症による救急搬送状況の内訳は次のとおりです。
⑴ 年齢区分別
年齢区分別では、65歳以上の高齢者が354人と最も多く、次いで成人128人、少年42人、乳幼児5人、新生児0人となっています。
⑵ 症度別
搬送された医療機関での初診時における傷病程度別にみると、軽症(外来診療)が455人と最も多く、次いで中等症(入院診療)101人、重症が2人(入院診療)、死亡が0人となっています。
⑶ 発生場所別、時間帯別
発生場所別では、屋内が216人、屋外が342人、時間帯では、日中(6時~17時台)が452人で夜間(18時~翌朝5時台)は106人でした。
お知らせ 電子レンジの発煙・発火事故が増えています!
食品を必要以上に長い時間温めたり、調理不可の包装(包装にアルミが使用されているもの)を加熱したりするなど、誤った使い方による火災が発生しています。
火災事例
⑴ 電子レンジ内で食品を容器ごと温めていたところ、庫内に炎が立ち上がったため119番通報した。
⑵ 電子レンジでパンを温めていたところ、加熱しすぎたことによって煙が立ち上がり、自動火災報知設備が鳴った。
電子レンジを安全に使用するためのポイント
⑴ 調理中はその場を離れずに、食品の様子を見ながら加熱する。
⑵ 電子レンジの周囲には、可燃物を置かない。
⑶ 電子レンジの取扱説明書をよく読んで、正しく使う。
⑷ 食品に記載されている注意事項を確認してから加熱する。
⑸ プラスチック、シリコン容器等を加熱する際は、耐熱性を確認し、電子レンジ使用可能な容器を使う。
※飲酒や疲労から注意を怠り、調理方法を誤ってしまうケースもあります。十分に注意して下さい。
おわりに
電子レンジが起因した火災や焼損事故は、毎年一定数発生しており、食品を少し焦がしただけで消防事故と処理している事案もあります。
電子レンジという必需品でもあり、誰でも容易に使用できることから、住宅防火防災診断等、市民と接する機会を通じて周知及び注意喚起を実施します。