自殺しようかと思ったころ第1回(笑)
それは浪人1年目、つまり一浪のときのことです。
3つのことが重なって、
「あぁもういいかな・・・」と思ってしまいました。
自殺するときって、思考停止するんですよね。
このときの精神状態はそれほど深刻ではなかったですし、
絶望の淵というわけでもなかったのですが、
なんとなく、思考が止まって、考えなくなった。
多少危ない状況だったかもしれません。
いまかんがえれば、未熟なかわいい若者の成長の過程ですよ(笑)
微笑ましくさえ、あります。
3つの出来事。聞いてくれますか。
1つ目のできごと。
「牛めしの松屋に入れなかったこと」(笑)
自動ドアで、指を触れたら開く、というのがあるじゃないですか。
どれだけ触れてもドアが開かないんですよ。それだけです。
若いので、店内の人の視線とかも過剰に意識しちゃうのです、若いので(笑)
結局あきらめてその場を離れました。
一浪のとき、自信を全面的に失っていたんですよ。
代ゼミ東大コースに入ったものの、クラスメイトの出身高は、開成、
県立千葉、学芸大学付属、桐朋、そんな進学校ばかりでした。
私は自分の母校にも負い目があり、友達は作れなかったですね。
だから、松屋の自動ドアにも相手にされていない気がして。
自意識過剰もいいところです(笑)。
2つ目の出来事。それは、
ある日、満員電車に揺られて教室に行ったのです。
そして、運の悪い(笑)ことに、その日は朝から夜9時くらいまで
授業があったのです。一番長い日です。
それを終えてやっと帰宅しました。
シャツを脱いで、唖然としました。
背中の肩のところに明確なキスマークがついていたのです。
けっこうはっきりと。
私はそれを背負って、1日中過ごしました。
だれも指摘してくれるような友人はおらず。
とてもとても恥ずかしい気持ちになりました。
朝の満員電車でついたんですよね。間違いありません。
それから夜までずっとです。けっこう落ち込みました。
そして3つ目の出来事。
渋谷駅の山手線ホームで、山手線を待っていたのです。
山手線ホームは(いつでもそうですが)けっこう人がいました。
ふと、後ろを振り返ると、自分のうしろだけ、誰も並んでいないのです。
なんか、世の中から相手にされていないように感じました。
いま考えればどうでもいいことですが、当時の私は繊細でした(笑)。
悲劇のヒーローととらえ、がっかりして、思考停止しました。
そんな微笑ましい思い出です。
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