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デジタル・ガバナンス・コード3.0案(パブリックコメント版)をアーキテクチャ化してみた

現在(2024年8月15日時点)で、デジタル・ガバナンス・コード3.0がパブリックコメントにかけられている。
そこで、その理解を深めるために、archimate(R)でアーキテクチャ化してみた。

まえがきのアーキテクチャ化

デジタル経営による企業価値向上に向けたドキュメントなので、デジタル経営の中核であるデジタルトランスフォーメーションを軸に内容を整理すると以下のように表すことができる。

archimate(R)の読み方は別途詳しい資料を見てほしいが、おおまかに説明すると、ムラサキが「モチベーション」といわれ、ゴール(的マーク)や原則(!マーク)、制約条件(ひし形マーク)価値(楕円マーク)等で表される。

はじめに(作者作成)

なるほど、シンプルに全体像が分かる。

デジタルガバナンスコード全体像のアーキテクチャ化

これは、結構なボリュームがあるが、文書が構造化されているのでアーキテクチャで書きやすい。

全体像(作者作成)

しかし、全体像が大きすぎてよくわからないと思う。

構成としては、一番上に「DX経営に求められる3つの視点」を原則として並べている。

左の大きなイエローの四角が「企業」であり、右端の細い四角が「ステークホルダー」で、この2つが大枠での「アクター」を示している。
左の大きなイエローの四角の上のほうにある紫色が「ゴール」である。
その中のホワイトの四角が「具体的なDX施策の実施」である。

そして、上のほうにオレンジ色で横にあるのが「DX経営に求められる5つの柱」である。「バリューストリーム」で表している。これは、デジタルガバナンスコードの文章で柱ごとに詳細が図られている。

さらに、その下に小さなイエローの四角で右肩が赤になっているものがあるがこれは「リプレゼンテーション」であり、生成された各種ドキュメントである。

その下にムラサキで縦に2つ程度のムラサキの四角があるが、これが「柱となる考え方」「認定基準」に相当する。ムラサキの右斜め下に縦に並んだイエローの四角が「望ましい方向性」の各「・」項目になる。(その周囲に関連事項などが書いてある)

真ん中のあたりを拡大すると、以下の様に記載されている。

拡大図(作者作成)

ツールで書くと得られるメリット

このようにアーキテクチャで見ることで、全体の構成、網羅性、関係性などを理解しやすくなる。

しかしツールを使っているので、もっと、メリットがある。

関係図(作者作成)

ツールを使うことで、ビジュアルに関係性を確認することができる。上の例では、「DX戦略の推進」が、どのようなゴールで、プロセスは何かをチェックすることができる。

また、モデリングツールの制約として、各ブロックで表示できる文字数に制約がある。日本語で約20文字である。もちろんブロックを大きくすることも可能だが視認性を高めるにはオリジナルのサイズが良いと思う。

注釈(作者作成)

オン・マウスすればブロックのの表示されない文の全文字を表示してくれるが、さらに、クリックすることで、その、元となった原文が張り付けてある場合には確認が可能である。

欧州のEIRA(European Interoperability Reference Architecture)の最新版では、ドキュメントとともにArchimateファイルの資料提供が行われている。

アーキテクチャ化した感想

各ブロック20文字で言い尽くすことで各項目がシンプル化される。たまに原文を確認したくなるが、それも張り付けておけばよい。
このようなドキュメントは、読んでいくことで理解もできるがarchimate(R)によりシンプルな構造化をすることで非常にわかりやすくなることが実感できた。戦略などのドキュメントの作成にも適用できるのではないだろうか。
また、これを大画面で表示したり、プロッターで大判出力することで議論を深めることができるのではないだろうか。

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