「ケイン&アベル」観劇感想

2025年の観劇始めでした(遅い)

出演者さんに強く好きな方もいないし、原作も読んだことがないので、なぜ観に行ったかっていうと、なんとなく面白そうっていう自分自身の野生の勘(笑)

結果、なかなか面白かったです。

最近、新作の音楽にワイルドホーンの文字をみると、正直「またか…」と思わなくはないのですが、実際聴くといい音楽なんですよね〜。
ものすごく、耳に気持ちがいいし、場面に合ってるし、全体のまとまりもよい。
音楽が良いとダンスもよくって、目も楽しかったです。

ストーリーも原作はもっと長いと思うのですが、うまくまとめた感があり、原作未読なわたしでもついていけました。
個人的事情で株価崩落の場面はキツかったですが💦
株が紙切れになるのってホント怖いです。

同じ日に生まれても立場が違う男たちの話ってのは、たいてい面白い。
そして、それぞれについてる友。
今回、マシューとジョージどちらも良かったけど、私的優勝はジョージを演じていた上川さん。いい人が滲み出ていた。

さらに、奥さんが両方いい。
あんな素敵な奥さんを蔑ろにしたシーンにはちょっとムカついた(笑)
すぐ側にいる人を大切にしないから、足元すくわれるんだぞ。

アベルの娘、フロレンティナを演じていた咲妃みゆさんの声が美しく、芯のある女性に成長していくのがすごく良かった。
友達から続編があってそのあらすじを聞いたけど、フロレンティナを主人公にしたミュージカル観たいけどなぁ。
現実ではまだ実現してないし、なかなか実現が難しいことなのだけど(ヒラリーでも無理だったしな)、現実ではお目にかかれないからこそ舞台では夢物語だとしても作れるし、女性が成功する話がもっとあっても良くないか?

そうとう出来の良いミュージカルだと思うけど、ちょっと苦手なつくりもあって。
客席に目潰し照明あてるのもう少し減らして欲しいのと、セット転換多すぎて回してる人が目に入りまくりなのは気になった。
あと二階建てセットなので、少々首が疲れた。

山口祐一郎さまが、マジで1幕しか出ないことにはびっくりした。
まぁスーツ姿が素敵だったのと、なんとなく御本人が楽しそうなのが伝わってきたので、いいか。

スーツ姿といえば、植原卓也くんが絶品でした。
あの足の長さなんだ?
ワンシーンがっつり踊るとこあるの、ダンスが相変わらず素敵だった。

W松下はピッタリすぎる配役。
これは「二人の王女」方式では成り立たないやつだな(わかる人にはわかる例え)

洸平くんのほうは良い人が似合うんだけど、洸平くんってドラマとか見ててもストレートに「良い人」というよりは、時々すごく急カーブで来るときがあって、本心はどっちなのかよくわからない、そういうとこがうまく活かされていたと思う。

優也くんのほうは、我が推し加藤和樹さんと同じ種族で、どちらかというと貴族感少なめ成り上がりタイプ似合いすぎる役者だと思うので、アベルがピッタリで、なんか応援したくなる。
ところでジョジョ以来、1年ぶりに拝見しましたが、どうした?ってくらい体がゴツくなっててびっくりしたんですけど。

映像化されないのは想定内として、これCDにして音源残さないのもったいないような気がするんですけどね。

個人的にここのところミュージカル離れしてるとこなのですが、久しぶりにミュージカルらしいミュージカルを観たなって感じです。


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