制作中ボードゲームのキービジュアル作り
前回に続き、育児を学ぶボードゲーム(今のところカードゲームになりそう)の「ファンタスティック ・ファミリー」について進捗報告。
スタート直後のプロジェクトでは、制作に関わってくれそうな人、支援してくれそうな人たちにイメージをさっと伝えられるようキービジュアルを早めにまとめたいところ。今回は、「育児」「ファンタジーゲーム感(パロディ感)」が視覚的に伝わるようなキービジュアルづくりに取り組みました。
*
絵の描き方については、ここに何か書けるほどの説得力を持ってないので「どうしたら効率的に作画できるか」という部分で工夫したことを記録しておきます。自分(松本)は日頃、仕事でイラストレーターさんに指示書を書くことはありますが、自分が仕事としてイラストレーションする機会はほぼありません。今回が人生で2回目かな。なので改めて、使う道具から下調べして、自分なりに効率的な描き方を組み立てました。
まず紙に下書きです。ここはもう、自力以外どうしようもない。「赤ちゃん 抱っこ」「パパママ服装」「ローザ」など画像検索しまくって、それぞれ参考にしながらなんとか下書きをまとめます。ミルクを持ってすっ飛んでくるパパは、ちょうど同じポーズの画像はなかったけど、ジョジョ絵を見ていたらイメージ湧きました。名画ってすごい!
さて、シャーペンで描いた下書きは、線がごちゃごちゃしています。そこでコンビニに行って、コピー機で単色コピー(シアン)。水色になった線の上から、黒ペンで清書します。ペンは消すことができるフリクションボールペンが最高です。
清書ができたら普通に白黒コピー(濃度は調整)すると、水色が消えて線画が完成します。これをスキャン。コンビニのプリンター大活躍です。
それらしく線画ができました。次は着彩。ここがびっくり。オンラインで人工知能が着彩してくれるんです。「Petalica Paint」というサービスを見つけたので、さっそく線画をアップロードしてみます。
ホント、ただ線画をアップロードしただけです。すると…
スゴッ! 心底おどろきました。アップロードして10秒くらいでこんなです。もうそのまま使えるじゃないか!
ただ、まあ、よーく見てみると、そのままでは不味い部分もあります。目が赤いし、パパの顔の塗りは変だし。しかも、Petalica Paintで着彩後にダウンロードした画像は、かなり画素数が低くなってしまうみたいで。ウェブ掲載には使えても、印刷には向いていません。これらを解決します。
描画ツールとしては、オンラインで使える「Pixlr」がおすすめです。フォトショップに似たインターフェースながら扱いやすくて多機能、しかも無料です(広告は出るけど)。
解像度が高い元データ(線画)と解像度が落ちてしまった着彩画像を合成し、目元とか、ちょっと気になるところを直して完成です。
じつは気になるところは、まだまだ残っているんです。魔王の頭の形とか、パパの顔と服のシワとか。色がくすんだとか、AI着彩の下から照らす光の感じをもっと残すべきだったなあーとか。
でも「完璧主義より完了主義」。予定時間内でベストを尽くせたなら、そこでグッと我慢して作業を終わりましょう。絵でも文章でも、自分の作品をオープンにするってのは、結局どこまでやり抜いても、恥ずかしい気持ちが消えないもの。こうやってブログで「満足してないんだからねッ!」と書いて自尊心を守りましょう。時間内にできなかったのはなぜか、手順だけ反省し、次の作画に生かします。
最後の修正作業になんやかんや20分くらいかけましたが、人工知能さんのおかげで、かなり時間圧縮できました。今後は同じツールを使って効率的に作業し、プロに絵を頼む予算がないときも、自分である程度までは作っていけそうです。科学の進歩ってすごい。
*
誰も気づかないだろうけど、タイトルもこっそり微調整しました。
来週は、再び内容や今後の動きについての会議。具体化をもう一歩進め、また報告します。