暗記パンをつくった
そうなんです。とりあえず手軽に暗記したい。そんな僕らが開発に取り組むべきものの1つが、レーザーカッターによる暗記パンでした。板橋区の古民家「若木の家」にて、暗記パンの製造に初挑戦しました。
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内容としては、ぜんぜん大したことはありません。暗記したいことをレーザーで食パンに刻むだけ。何を書き込もうか。いざ、暗記しようとなると、大人はあまり思いつかないものです。あるいは記憶力が弱りすぎて、何を暗記したいのかを覚えていない、そういうことだったような気もします。
とりあえず、覚えていたらカッコイイものを探し、孔子の論語を刻むことにしました。
レーザーの光がビシャッとパンに反射した瞬間の写真。こんなに真っ青になるのは、ほんのわずかな一瞬。でも最近のスマホは連射機能もすごいのでバッチリとれました。なかなか、食欲をけずりとる色合いです。
完成です。
食べてみます。まず、レーザーカットのために長時間外気にさらされたため、表面はカサカサです。焦げている文字部分は、だいぶしっかり焦げているためちょい苦い。そのままだと、あまりグルメな味ではないので、はちみつをかけ、おいしくいただきました。メンバー、永瀬さんの提案で、今後はフレンチトーストなども挑戦してみたいですね。
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さて、暗記パンとしては、いかがでしょうか。食パンの表面にはとても凹凸が多いので、なかなかきれいに彫刻できず、文字の形がところどころ崩れています。ここはもっと改善できるか、今後の研究が必要です。
暗記パンはグルメ以上に機能性食品なわけですから、記憶の方はどうか。パンをつくって食べたあの日から5日経った今、パンに何を刻んでいたか、写真を見ないで打ちこんでみます。
子いわく、学びたいときにこれを習う、またよろこばしからずや。
友あり、遠方から来たりて、また楽しからずや。
人知らずしていきどおらず、また君子ならずや。
どうでしょうかッ!?
……少しだけ、意味的に覚えた口語体とまざったようですが、おおむね記憶されています!
文字を打ち込んだり、レーザーの彫刻を待っていたり、「これ食べたら覚えなきゃなあ」というプレッシャーなどいろんなパワーが重なったことによって、なんと、23世紀を待たずして「おおむね暗記パン」が完成しました!
もう少し世の中が落ち着いて、不要不急に人を集められるようになったら、暗記パンイベントなどもやりたいなと思います。