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京の一枚 撮影日:2020年2月13日

この春から社会人になった僕は、大学生活の4年間を京都で過ごしました。東北から出てきた僕は、憧れの京都生活の間にたくさんの写真を撮りました。


コロナ禍の今、僕は大学生活の間に撮りためた写真達を、改めて見返しています。そして、「京の一枚」というnoteを書きたいと思いました。観光地や、寺社仏閣の写真が中心ですが、ふとした瞬間に撮った何気ない一枚もあります。

基本的には、一枚の写真についてその時に僕が考えていたことや、その写真を撮った背景を書いていこうと思っています。どこかへ出かけるということが難しい状況の今、素人の写真と拙い文章ではありますが、楽しんでいただけたら幸いです。


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「京の一枚」、第一回目に選んだのは、嵐電が広隆寺の門から見える写真です。これは、広隆寺を訪ねた時に撮りました。僕は、大学4年間で約50の寺社仏閣を観光しましたが、その中でも広隆寺を訪ねたのは大学卒業が迫った2月のことでした。広隆寺のことはずっと気になっていました。なにせ広隆寺には国宝第一号の仏像があるのです。ミーハーな私は、「世界遺産」や「国宝」といったお墨付きに弱く、国宝かぁ、それは行って見るべし。となってしまいます。そんな僕がこのお寺を最近まで訪ねていなかったのは、おそらく、周りに他の目的がないということがあったのかなと思います。実際には、東宝太秦映画村という時代劇に使われるセットがある観光地があるのですが、今のところ、「行って見るべし」という気持ちは湧いてきていません。時代劇を見る歳になれば是非とも行ってみたいと思うようになるのかもしれません。


さて、肝心の広隆寺の感想です。一番印象に残っているのは、講堂という仏像が安置されている建物の内部の暗さです。僕が訪ねて回った寺社仏閣の中で、ダントツに内部が暗かったです。おそらく、仏像をそのままの状態で保存するには、明るさを抑えることが必要なのではないかと推測しています。国宝である、木造弥勒菩薩半跏像は、やはり非常に歴史を感じさせる、雰囲気のある仏像でした。たくさんの寺社仏閣を訪ねてはいますが、仏像についての知識は乏しいため、薄っぺらな感想ですみません。


今回の写真の話に戻ります。写真の中でやはり主役にしたのは嵐電です。これは嵐山観光に向かうのにぴったりな路面電車で、観光に来られた際には是非乗っていただくことをおすすめします。この路面電車の面白いところのひとつに「駅名」があると思います。嵐山線と北野線という二つの路線があるのですが、その二つの乗り換えに使う駅は「帷子ノ辻」という駅です。これは京都以外に住む人からすると非常に難読で、「かたびらのつじ」と読みます。「帷」という漢字は「帷子ノ辻」以外で見たことがないし「帷子」とは一体なんなのか気になります。広隆寺を訪ねる際には「太秦広隆寺」という駅が目の前にあるのでアクセスに便利です。ちなみに「太秦」は「うずまさ」です。これも非常に読むのが難しいというか知らないと読めないと思います。それから、正直にいうと僕はこの時、広隆寺にはバスで行きました。なぜかってバスの一日券を買っていたからです。京都観光にはバスの一日券が非常にお得で便利です。路面電車の方が風情はありますが、バスの方がお得に観光できます。元々、僕が大学生になった頃は500円で一日乗り放題でしたが、いつからか600円に値上げされました。どうやら、京都市の財政も大変なのでしょう。コロナ以前には、市民の暮らしに支障をきたすほどたくさんの観光客が京都にやってきていたので、市営バスは儲かってしかたがないのではと想像していましたが、案外、現実は甘くないのかもしれません。


今回はここまで。次回も京都の一場面を切り取った写真と大学生の僕が思ったことを書き連ねていきたいと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。

もし僕の文章を気に入っていただけたら嬉しいです。