実写版「宇宙戦艦ヤマト」とコロナパンデミック

年末なので実写版「宇宙戦艦ヤマト」を見返しました。悪くいう人もいるし、ヤマトを愛するおじさん世代として、その気持ちが分からなくもないですが、なかなかいいよね。僕の世代で「ヤマト」を愛していない人ははっきり言って非国民だが、この物語には、切ない日本民族の祈りと、呪いのようなものが確かにあるねえ、、、オリジナルアニメばんの一話始まりは、昔々、世界大戦中の日本人が望みをかけた戦艦大和がアメリカに沈められたエピソードから始まる。遠い未来、遠い惑星から攻撃をうける地球を救うため、日本民族は立ち上がり、戦艦大和を「宇宙戦艦ヤマト」に改造し、未知の敵との戦いに挑む、というのがおおよそのストーリーで。わざわざ書いたけど、これを知らない日本人ているんだろうか、、、全共闘世代が胸を熱くして夢中になったのも皮肉だが、、「COVIT19」という未知の敵と、日本民族は戦うことができたのだろうか、、、弱体化してしまった現代の日本。

ところで、この「ヤマト」の素晴らしい点は、しっかりと反戦思想も描かれていることである、、、ガミラスに乗り込み、徹底的に破壊したヤマト、主人公古代進が見たものは、破壊されたガミラスの都市と、膨大なガミラスの民の死体だった、そしてそれを見て愕然とする古代、、、と、、、これは実写版には描かれていない名シーンですが、、「正義」という概念の避け難き矛盾もちゃんと描いております。現実にはアメリカの空母船団による、戦闘機の空からの攻撃に撃破された大和。ヤマトでは、オーロラ星団でのロメル将軍率いる空母戦隊との壮絶な戦いがクライマックスとなっていますが、ま、これも実写版にはないんですが、こちら漫画の方では日本人勝ちます。泣ける。

ということで、大好きなヤマトを語ると長くなるので、ここまで読んだ人、お疲れ様です。

映画ですが、古代進を木村拓哉が、沖田艦長が山崎努、なんてったって真田さんがギバちゃん、、機関室は西田敏行が、、このキャスティング、この気合、、日本の芸能界の頂点を集めているではありませんか、、、この映画見てると、並々ならぬ「ヤマト愛」を感じるのです。とにかく、みんな大好きヤマト。

できれば、世界最速でワクチンを開発して「YAMATO」と名付けて欲しかった、、、

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