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46 小規模な生活

今日は快活CLUBで福満しげゆきの「僕の小規模な生活」を読んだ。
ツイッターで存在を知って読みたくなった程度の後発組なんだけど。売れない漫画家を自称しているのでネカフェで読むのはちょっと気が引けたけど、まあ僕にもお金があるわけではないのでね。

ツイッターに載ってる作品はいわば上澄みで、やっぱりツイッターに載らないところもコンプレックスが詰まっていて面白かった。青春や異性に対してコンプレックスがない人間と僕たちにはどうしようもない断絶があって、どうしてもそういうやつ同士は友達になれないと思う。

彼の思想には同意しかねる部分はあるが、それを叙述し公開までする勇敢さと異常性が僕の心を打っている。彼はエレカシと近いところがあると思う。コンプレックスと不安と不満をくすぶらせている感じというか。だからこそ、n話の最後のコマが「がんばるしかない」の一言で終わったのが嬉しかった。結局そこに到達するのかと。

彼の女性蔑視(自称しています)的な思想や表現は好きじゃないし僕は自分のことを男女平等の主義の人だと本気で思ってるけど、僕が目を向けていないだけで自分にもそういう面があるんじゃないかって反省せざるを得ないわけですよ。どうしても女性のことは恋愛対象として好きだし、男性と女性で態度というか、緊張感というか、そういうのが違うし、やっぱり女性と話すと「こいつは俺の眉毛の太さを馬鹿にしているぜ」とか、「俺がきょどっているのを面白がって泳がせている」とか思ってしまうんですよ。いや、相手がいい人で誠実に接してくれているとしても「かわいそうな人をなだめている」ように見えるので余計傷つくんですよ。

認められないことや選ばれないことは怖いことなので、女性を見ると「自分は一方的に好きになりえるけど、僕を絶対に好きにならない」という意味で恐怖の対象でしかないわけです。女性恐怖症って、直接的に加害を受けてなくてもこういう感じで勝手に陥っていくわけです。僕をなめるなよ。

君こそ性別を強く意識してるじゃないかっていう指摘はおっしゃる通りで、だから僕は自分の平等思想に自信がない。しかし平等の人ではありたいしそういう社会であるべきだと思っているわけで。。。

こういう人がいて、立派に創作していることが支えになっていたりするわけです。ありがたし。

次は「僕の小規模な失敗」を読みたいな。

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