陶器って、なんで触りたくなるんだろう?
妻が今年の夏から、陶器の販売を始める。
亡き祖母がコレクトした民藝と呼ばれる陶器が
山のようにあるので、それを良きひとへ繋いでいく形。
妻も自分も全く陶器に関して興味もなかったので、
今必死になって勉強をしているところ。
その勉強のおかげもあって、陶器自体に興味が湧き、
皿を見たら、よく観察し、裏側を見て土を確認する
みたいな職業病のような反応をするようになっている。
最近でいうと、実際に窯に行って職人さんの話を聞いたり、
その土地の雰囲気を感じに行くまで来ている。
同じクリエイティブであるので、アートに通ずるものもありつつ、
日常に溶け込むように、需要のある作品を作るといった
アート作品とは異なる部分もあったりと面白い。
陶器を見ていくと、人間国宝が作った骨董品とかに行きつき、
それらを見ることがあったのだけど、
基本的にショーケースの中に入れられて展示されている。
保管手段としては、最適だと思うのだけど、
見る側の自分としては、あまりテンションが上がらなかった。
というのも、陶器を触れないという事にストレスを感じたから。
なんでストレスを感じたのか?
おそらくだけど、
・立体である為に、触れないことで裏側や下面を見れない
・立体であり空間を持つ為、触れないことで器の内部を見れない
・ものとしての重さを感じれない=重さを含めて作品という認識がある
からなんじゃないかなと。
よく考えると、陶器のお店にいって陶器を見るときは、
それら全部を体験するし、意外と重いとか軽いとか話をする。
そんなところで、
陶器の展示は、一般的にも満足度としては低いんじゃないかなと思った次第。
絵画の場合、鑑賞の時にストレスを感じることはあったかな?