最近指で描いてる。
油絵1層で作品を描くという制約によって、
指で描くという手法を取り入れている。
筆でかくとどうしても筆跡が残って、
下地がもろに出ててしまうので、
それを防ぐためにというその場凌ぎで始まった方法。
※筆跡自体は無茶苦茶好きだけど、
美しい筆跡と美しくない筆跡があったりする。感覚的に。
指で描くと、生きた絵をかけるというか、
自分の気持ちが非常に乗りやすい。
直で、自分の体温を作品に載せている感じ。
絵具の伸び具合、油の滑らかさ、温度、
全てを自分の指先に感じながら作品に落とし込める。
以前、ウサギの絵を制作した時、
ウサギを撫でるように描いたのを思い出す。
ウサギに対しての知識があまりなかったので、
ウサギはよく撫でられるものという認識のもと、
人の手で撫でられた温もりを表現した。
撫でるという行為。
温もりを相手に届ける時にする行為。
よく頑張ったなとか、大丈夫?とか。
要は、愛情を相手に届ける行為か。
飽き性なのでどこまで続くかわからないけど、
指を通じて温もりを、愛情を、作品においていきたい。