その7・長さを決めよう
どんな作品にも「長さ」があります。
学校の作文で「400字詰め原こう用紙2枚」とか、自己紹介のスピーチで「3分以内」とか決まっていますよね?
小説も同じです。
もちろん、大長編を書きたいから「枚数なんて関係ない」と思う人もいるでしょう。
はい、その通り。好きなだけ書けばいいです。
でも、それだと完成させるのが大変です。
宿題でも、マラソンでも「あと○○だけやれば終わる」と思うから最後までやり抜けますよね?
それに、なんでもかんでも書きたいものをつめこんでしまうと、話がぐちゃぐちゃになって、一番伝えたいことが伝わらなくなりがちです。
「あれも入れたいけど、これを伝えるためにはカットしよう」
「これを入れるためには、表現を短くして、前のシーンにアレを書いて……」
「あと何枚だから、ここまでに○○を出さなきゃ」
というように考えることで、話の流れが見えてきたり、より良いアイデアがでることもあります。
今回、ぼくは「小さな読者向けの小説」を書きたいと思います。
そこで、ぼくの好きな本を参考にします。
工藤ノリコさんの『ノラネコぐんだん 海の果ての怪物』という小説が、ぼくは大好きなので、それと同じ長さをめざします。
(とてもおもしろい物語なので、読んだことがない人はぜひ読んでみてください)
『ノラネコぐんだん 海の果ての怪物』は、
1ページが、29文字 × 9行=261文字 です。
さし絵のないページが60ページくらいです。
よって……29x9x60=15660文字
400字づめ原こう用紙だと……
15660÷400=39.15枚
400字づめ原こう用紙40枚
――を目標に書いてみます。
そして、『海の果ての怪物』は、短く章が分かれています。
1つの章が、4~6ページくらいなので、ぼくもそれにならって書いてみようと思います。
ぼくは、小説は初めてだけど、長い話を書くのにはなれています。
でもみなさんは、「うわー長い!」と思うかもしれません。
なので、まずは短い話を書いてみましょう。
原こう用紙10枚くらいをめやすにするといいと思います。
お話の長さは決まりました。
次は、いよいよ「おはなしを作る」ターンです。
(つづく)
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