レアもの。
台湾旅行で、買い逃して後悔しているものがあります。
小日子という台湾のインディペンデント系の雑誌です。(ぜひ、リンク先を見てみてください。ステキですよ。)
アメリカで出版されている Kinfolk に近い雰囲気のライフスタイル系の雑誌なんですが、キレイな写真だけじゃなく台湾の猥雑さも混ざっていて、同じアジアに住む身としては親しみを抱きやすいビジュアルです。
でも、テキストがすべて中国語でまったく読めないことに加え、最近本を増やしすぎだし旅行中に本は重くて荷物になるからと、散々迷ったあげく購入は控えました。
で、日本に帰ってから、すんごく後悔しているんです。雑誌を買わなかったのを。
今回、雑誌を発行している会社が運営しているセレクトショップとカフェに行くこともできました。買ったのは真っ白な立方体のパッケージに一目惚れした凍烏竜茶と、A5サイズのノートをまとめることができる革のノートカバーの2つです。
こいつらを連れて帰ってきたことには何の後悔もないんですが、雑誌を一冊でも買えばよかった…と、帰国してから、うじうじしているところです。
なぜ、こんなに後悔しているのか。雑誌自体の魅力はもちろんですが、理由のひとつに、すぐ買えない稀少性があると思います。
この稀少性っていうのは、やっかいです。その商品自体の魅力なのか、それが今しか手に入らないという魅力なのか、買う現場では判断がつかないことが多い。
服屋さんで服を試着して悩んでいると、「これが最後の一点なんですよ」と店員さんに言われ、買ってしまったことってありませんか?
ぼくも、買っていざ家に持ち帰ってみても、あまり着る機会がなく、クローゼットに眠ったままになって後悔したことが何度もあります。
物自体の魅力と稀少性を切り分ければ、後悔しない買いものができるかもしれません。でも、作家物の器や職人が編んだニットといった、稀少性と物自体の魅力が非常に近いところにある商品もあるんですよね。
そこがまた難しいところです。
おわります。