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【日記25】忘年会翌日〜風邪っぴき

12.18 MON(11℃/4℃)

前日の忘年会のお酒を引きずって若干の二日酔い。
眠いったらない。
でも、このところずっといろんな方面に気を使って進められなかった仕事を思い切って発進させた。
懸念していた反応も返って来ず、ちょっと拍子抜け。
でも、進んでよかった。

12.19 TUE(10℃/3℃)

いつものお店のマスターが今日から足の手術で入院。

スーパーで買ったビールを、冷凍食品に埋もれさせて急速に冷やして、夕飯を作りながら飲む。
裏の家のベランダで吸っているタバコの臭いが引っ越し当初からずっとうちの部屋に入ってくることに、ついに切れた堪忍袋の緒。隣の工事現場での喫煙がそれに拍車をかけ、めちゃくちゃ冷静に物申した。

12.20 WED(13℃/4℃)

マスター手術の日。
毎朝、神棚に手を合わせているので、その時に成功のお祈りをする。

朝からまたサブウェイ。
今回はメキシカンミートタコス。
2017年から2019年にかけて、とあるカフェバーで働いていた時、「オリジナルのタコスメニューを作って」とオーナーに言われたことがある。
オーナーの話を聞くに、どうやら割と本格的なメキシコのタコスを作らなければ納得してもらえなさそうだったので、メキシコ料理の本を買った。
でも、どこに行けば手に入るんじゃ、というような食材ばかり。
サボテンとか、チポトレとか。
サルサやチリコンカン、ワカモレだったらなんとか作れそうだったけれど、どれも代わり映えのしないタコスになりそうだった。
レシピ本を端から端まで探して、ようやく、近所のスーパーで帰る材料で作れそうな料理を見つけた。
それが「カルニータス」という豚肉料理。
どうやらラードで調理した豚肉のことを言うようだが、そのレシピ本ではオレンジで煮込んだ豚肉のことと書いてあった。
オレンジはジュースで代用が効くし、豚肉もバラ肉でよい。それほど辛くする必要もないのでメキシコ料理でよく見る、しわがれた老人みたいな唐辛子を用意する必要もない。
レシピ通りに作ってみたら、なかなかに美味しかった。豚肉の脂が、オレンジの酸味でさっぱりとした味になった。ジュースを使ったのでちょっと甘くて、酸味があって、でもしっかりと豚肉の味がした。
トルティーヤにレタスとワカモレとサルサを敷き、カルニータスを載せ、ぐるぐるっと巻いてオーナーに食べさせたら、ハイタッチの後にめちゃくちゃにハグされた。嬉しかった。
でも、本物のカルニータスを食べたことがなかったので、レシピ通りに作ったとはいえ本当にその味で正解だったかはわからない。

実は、この時の気持ちを思い出して作った歌がある。
歌集『自転車修理屋』に収めた連作「類稀なる晴れ男」の中に入っている。

レシピしか知らずに食べたこともない料理を作る不安で生きる/杜崎ひらく

歌集『自転車修理屋』(2022.3.25)

今だにカルニータスは作れるし、この時に覚えたサルサもワカモレも作れます。仕事として料理をしていたからね。
ただ、その後に泣く子も黙る、疲れた大人も笑顔になる、そんなオリジナルカレーを生み出してしまったので、メキシコ料理はお店では封印した。

仕事帰りは作業のためサイゼリヤへ。
目の前に座った人の話し声、食べる音が気になりすぎて頭がおかしくなるかと思った。
メニューを衝立にして視界を遮らなければならないほど。
こういうことはよくある。
調べてみたら、「ミソフォニア(音嫌悪症)」と呼ばれる症状があることを知る。とにかくその場で耳栓をポチった。

12.21 THU(13℃/4℃)

ミソフォニア。音嫌悪症と日本では訳されているその症状は、まだあまり知られていないらしい。
法政大学新聞に詳しく書いてあったので引用する。

https://www.hoseipress.com/20110911c#:~:text=%E3%83%9F%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AF%E3%80%81%E3%80%8C%E9%9F%B3%E5%AB%8C%E6%82%AA%E7%97%87,%E9%9D%9E%E5%B8%B8%E3%81%AB%E9%9B%A3%E3%81%97%E3%81%84%E7%97%87%E7%8A%B6%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

ミソフォニアは、「音嫌悪症」と日本語では訳されています。せきやくしゃみ、鼻すすり、タイピング音などの特定の音がトリガー音(反応を引き起こす音)となって、暴力的な言葉を発したり、攻撃的になったりする症状などがミソフォニアと呼ばれています。

法政大学新聞「鼻をすする音が耐えられない「ミソフォニア」の苦労の末」(2021.9.11)

そう、通常の嫌悪とは桁違いの嫌悪感を抱いてしまう。実際に暴力や暴言を行動に移すことはしないけれど、結構いつも心の中で叫び散らかして耳を塞いでいる。
ちなみに、音ではなく、貧乏ゆすりなどの動きを嫌うのは「ミソキネシア」というらしい。
どちらもある。
知っている人ならまだマシなのだけど、会社でもたまに本当に苛立ちを抑えきれない時がある。指でコツコツやったりとか。
基本的に、知らない人と同じ空間にいることへの耐性が低い。
厳しい。

それとは関係なく、午後の会議が終わった途端に気が抜けたのかがくんと体調が悪化。風邪で早退。

病院で検査。コロナもインフルも陰性。ひとまず安心。

12.22 FRI(10℃/2℃)

会社欠勤。
熱はないが鼻と咳が止まらない。
早く治るようにめちゃくちゃご飯を食べる。

12.23 SAT(10℃/0℃)

体調は回復。
夜に妻と二人でクリスマスパーティー。
つまみとポテトグラタンとピザを。クリスマスミュージックを流さず、「孤独のグルメ」を流すところが僕ら夫婦のいいところ。
その後、オダギリジョー主演の『僕の手を売ります』というドラマを観始め、なんとなくハマってだらだらと過ごす。年末感があって良い。

12.24 SUN(12℃/3℃)

楽しみにしていた近所の仲間とのクリスマスパーティーの参加を諦めた。
やっぱりコロナを経てから、ちょっと風邪というだけでも、慎重にならざるを得なくなった。昔だったら、ちょっと風邪引いたくらいだったら普通に遊びに出かけていたけれど、相手に迷惑をかけるんじゃないかと思うと気が引ける。
今日はおとなしく家にいることに。
治りかけで油断していると、今度こそ本当に年末年始も寝込むことになりかねない。風邪っぴきなのをしっかり治しましょう。

今週のアルバム

メキシカンミートタコスだっけ、メキシカンタコスミートだっけ、メキシカンタコスだっけ、となる。チョコジャンボモナカみたい。
早くキンキンにするにはこれが一番。頑張れ、ブロッコリー、ほうれん草、焼きおにぎり
盛り付けの魔術師
クリスマスパーティーは、おごそかに、思い切り、だらだら
ようやく大量のジャガイモを使い切った。おしゃれなフィニッシュで我ながら満足
風邪っぴきのくせに相変わらずの食欲モンスター。料理系Youtubeでもやろうかな

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