転校初日-2024年9月2日の日記
1日が日曜日だったから、なんだかそんな気がしないけれど、もう9月で今日から2学期。息子は転校先の小学校に初登校する日だ。「ひさしぶりに晴れたね」と話しながら二人で家の前の道に出たら、同じ学校の生徒たちが揃いの校帽を被って集団登校していて、一瞬息子の動きが止まる。間もなく学校へ着くも、転校生たちが集まる応接室に入るのも及び腰。
転校生とその保護者で全校集会のある体育館へ移動すると、空調が効いていて涼しい。にもかかわらず、集会中に3人もの生徒がバタバタと倒れる。夏休みの間不摂生をしたのだろうか、それとも調子が悪いのに無理して学校へ来たのだろうか。先生たちが対応に走る。
不穏な空気が漂う中、わたしはひとり、高い天井を見上げると、照明を覆う囲いに異質なものが挟まっているのが目に入る。じっと眺めていたら、ピンク色をしたソフトバレーボールだとわかった。間もなく校歌斉唱がはじまる。体育館に響き渡る子どもたちの声を聴きながら、たくさんの子どもが一斉に歌う声は理屈なく涙腺を緩ませるなと感じる。
転入生の挨拶が始まり、8人の子どもたちがステージ上でマイクを持ち、次々と挨拶する。息子は7番目。一言も発せず、マイクのスイッチを延々といじる。代わりに付き添いの先生がご紹介くださる。ステージを降りた息子に担任の先生が歩み寄り、声をかけてくださる。教室へ移動し、再び自己紹介タイム。息子は帽子で顔を隠したまま一言も発さない。それでもよくがんばった。
夕方、一日がんばった息子が腹をすかせて帰ってくるからと、早めに晩ごはんを作って待っていた。17時少し前に帰宅した息子は一目散にiPadに走り、YouTubeを見た後、「カップラーメンがよかった」とわたしの頭を叩いた。わたしの心が少し折れたけれど、ここは落ち着こうとパートナーと電話をつないでスピーカーで話をする。料理を完食したらカップラーメンも食べていいということに落ち着く。とりあえず今日は。日常はこういうことの積み重ねだ。
息子が寝静まってから、Amazonプライムで「夜明けのすべて」をみる。とてもよかった。