「発達・子育て」みんなの質問 2.学校で子どもが適切なサポートを受けられるようにするにはどうすればよいですか?
夏休み真っ最中・・いかがお過ごしですか?
毎日地獄の暑さに耐えながら
子育てやお仕事、本当にお疲れ様です・・。
今回は
「学校で子どもが適切なサポートを受けられるようにするには
どうすればよいでしょうか?」
という質問について考えてみたいと思います。
先ず前提として
「適切なサポート」とは何か?
ということです。
花子さんにとっては、注意がそれているときに
補助の先生や支援スタッフが
優しく気付かせてくれる声掛けかもしれません。
太郎さんにとっては、宿題の量の調整かもしれません。
うちの娘であれば、算数の計算方式を学校の教え方ではなく
本人が理解しやすい方法で覚えて答えを出せればよいと
認めてもらうことかもしれません。
そもそものところ、
「それぞれが必要としているサポートは異なる」
ということなんだと思います。
だから、適切なサポートと言うのは、
その子はどんなことが困難で
その理由はどんな所からきているのかを知らないと
対応できないものだと思います。
そして
○○と言う支援をしてあげたら
その子なりに取り組める・・
その子のやる気につながっている・・
そういった
子どもの特性や気持ちを無視しないこと
子どもを中心に対応していくこと
なんじゃないかと思うのです。
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では学校の先生に
こういった子どものことをすべて
理解してください、とか
対応を考えてくださいとか
任せきることができるのでしょうか?
特別支援学校や特別支援教室であれば
生徒数が少なく、先生も多いので
カバーができることも多いと思います。
しかしそれでも
生まれた時から子どもを見ている
家族からの意見や状況報告は
サポートのためのとても重要な判断材料となるでしょう。
従って、
「合理的配慮の内容は子ども自身の意思やニーズ、取り巻く環境によって異なるでしょう。また配慮を提供する学校側にも資源の限界があるため、負担が重すぎない・実現可能な配慮をすり合わせていくことが重要です。
家庭側と学校側で合意した合理的配慮の内容については、個別の教育支援計画などの文書に明記しておくのがおすすめです。そうすることで、何か困りごとが起こった際にお互いに確認や見直しがしやすく、次年度以降への引き継ぎもスムーズになります。」 参照:famicare
以上のように
適切なサポートを行うためには
学校と家庭(親)が共に子どもをサポートする
「協力関係」が必要なんだということです。
そして、次のことが一番重要だと思いますが
「協力関係」を結ぶには
先生と家庭(親)の間に「信頼」が必要です。
さらに言えば
「信頼」の無いところには
「不満」や「疑念」しか生まれない・・
と言うことです。
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多くのママの学校への悩みは
学校の先生の子どもへの指導法や無理解だったりします。
「適切なサポートが受けられていない」と言う不満や嘆きです。
しかし、その前に
親自身にも自分を振り返る必要はないでしょうか?
アドラーが言っているように
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」
と言うことかもしれません。
先生に対して家庭(親)の信頼感はどうでしょうか?
反対に
家庭(親)に対して先生はどう感じているでしょうか?
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私が大切だと感じているのは
先生と家庭(親)の「信頼に基づく協力関係」です。
後にも先にも最重要のポイントだと思います!!
たくさんのママと出会って来ましたが、
学校とうまく行って適切なサポートを受けられた人と
何故か思うように行かない人がいます。
先生も親も、経験や力量に差はあります。
コミュニケーション力に違いもあります。
だけど
「信頼に基づく協力関係」があれば
何とかカバーしていけるかもしれない・・
そんな風に思います。
完璧な親も先生もいません。
だから試行錯誤していいと思います。
親だから‥先生だから・・
すべて子どものことが解るわけではありません。
そのために専門家の先生がいらっしゃるし、
たくさんのサポートやサービスがあります。
そういった人やモノを
まるっと包み込んで行けたらいいと思います。
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学校で子どもが適切なサポートを受けられるようにするには
「信頼に基づく協力関係」を築いて
まるっと先生・家庭(親)・周囲の支援者がつながること
そうしたことがとても必要で、大切なコトだと思っています。
そこができ上れば、あとは案外楽になると感じます。
あなたも先生との関係性を、一度見直してみませんか?
ありがとうございました。
・・・「信頼に基づく協力関係」について
次回は書きたいと思いました・・。