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痛み

先月から、左肩を痛めています。

ちょうど一ヶ月くらいたった今はだいぶ落ち着いてきて、特定の動きや姿勢をしない限りは、我慢できないほど痛むということはなくなってきました。

痛くなり始めた最初の頃は、それはそれは強烈な痛みだったのです。

特に怪我をしたわけではなく、じわじわと気になっていたところに一気に症状が出た、という感じで、ある朝起きたら痛くてたまらない、これはやばい、という状況で、それでもその日は用事があったので出かけたのですが、次の日からさらに悪化。縦になっても横になっても痛いから眠ることもできなくて、とりあえずなんとか痛みのない体勢を見つけて数時間だけ眠ってはまた痛くて起きる、というのが数日続き、痛いし疲れ切っているしで、しょっちゅうしくしく泣いていました。

…つらかった!

これくらいコンスタントにどこかが痛い状態になることは久しぶりだったので、とまらない痛みって絶望的な気持ちになるなあ、と、しみじみ思い出していました。

ヨーロッパの旅でも荷物を運んだり飛行機に長時間乗ったりでかなり肩を酷使していたところに、帰国後、なんとなく忙しさにかまけて、いつもメンテナンスで通っている鍼の先生のところにすぐに行っていなかったし、夏休みで混んでいたから足が向かず、普段は定期的に通っている温泉や海からも遠ざかっていたし、クーラーの効いた部屋で何時間もパソコンやiPadを見ながら過ごして、冷たい飲み物もがんがん飲んで冷やして、夜更かしもしていたし、食生活も乱れ気味だったし…と、それまでの生活にも思い当たるところがありまくり。

そんな暮らしをしているうちに、ちょっと肩が痛くなりそうな予感が感じられて、明日は出かけるしなんとかしなきゃ!と、普段はやらないのに、ぐりぐり揉んだり、動かしたり、お灸をしたり、置き鍼をしたり、いろんなことをやったら劇的に悪化して、次の日に「痛くてたまらない」状態になっていたのでした。

なんだかいろいろ、ずれていたなあと思います。
行動そのものもだけれど、そこにつながるあり方みたいなものが。

全然、からだを(つまりは自分を)大事にしないで過ごしてきて、痛くなったら痛みを厄介者みたいに扱って「さっさと治れ!」って、そりゃあ、からだも大きい声で「ちょっと待ったー!」っていいたくなるよね〜と、思うのです。

そんなことを考えて反省しつつ、からだって、生命って、なんて明確で素直なんだろう…と、あらためて嬉しくなってにやにやしたりしていました。

そして、にやにやと一緒に、わくわくも。

痛みだけでなく、いろいろな症状や病気が現れてくる時は、からだが声を上げてくれている、なにかが変わる、変えられる(変えなくてはいけない)タイミングだと教えてくれているのだと思うのです。

それは、私たちの内にある生命の力がはたらいているから起こること。

生命は、成長、進化していくことしかできない。そちらの方向にしか、向かってはいけない。

痛いということ、病気が出てきたということは、私たちの内の生命力が動き始めているということ、成長、進化していきたいと望んでいるということなのです。

痛みの真っただ中にいる時はそこまではっきり言語化できなかったし、頭では「どうしてこんなになるまで…!」と自分を責める気持ちや「これじゃなにもできない、仕事もできない、どうしよう…」という不安の方が強かったのですが、からだの奥の奥では、この先になにがあるんだろう、というわくわくした感覚がふつふつ蠢いているのを感じていました。

それが、私の内の生命そのものの部分だったのだと思います。

そことつながっていることができたから、痛みと不自由さに文句を言ったり嘆いたりしつつも、この一ヶ月、新しいことを始めてみたり、自分のプロセスを進めることにまたしっかり取り組んでみたり、この痛みをきっかけに使って、少しずつでも前に進んでくることができてきた気がしています。

そして、からだと健康に関わる仕事をしていていいことは、自分の健康に起こることが、すべて教材になること。
これまでのプロセスでも、すごーくいろいろ、学びをもらっています。

たくさんの学びに刺激を受けて、施術への向き合い方も新たになった気がして、いま、どんどん施術をしたい!という気持ちでいっぱいになっているのですが、まだ痛みがいくらか残っていて難しそうなので、もうしばらく対面セッションはお休みさせていただきます。(遠隔はやっています)。

思い返してみれば、歩くのがつらいほどの坐骨神経痛も、事故で頭を打ってからしばらく眠れなくて大変だった首の痛みも、これまで、すごく痛い目にあった時は、大きな変わり目の時期でもありました。

(坐骨神経痛の後には単身でロサンゼルスからサンフランシスコに引っ越したし、首が痛くなった直後にクラニオを初めて受講したのです)。

この痛みの体験はどんな景色を見せてくれるのか、楽しみです。

治癒のプロセスで気づいたことなど、この体験が教えてくれたことも、またシェアしていけたらいいなと思っています。

とりあえずいまは、
ああ、クラニオしたーい!

再開したら、ぜひ、受けにきてくださいね。

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kana | hiraku通信
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