とじるの世界2周記 Vol.x+1(2023/05/27) ケネマ〜モンロビア

5月27日(土、33日目)、今日はシエラレオネ東部のケネマからリベリアの首都モンロビアを目指す。なるべく早めに出発したかったので、千枝久代開始時間の7:30に朝食を摂る。

Paloma Hotelの朝食。アフリカンオムレツらしい

8時過ぎに宿を出発。乗合タクシーの待合場所へと向かう。5分もかからずに到着、5,000レオン(約35円)。

下のピンが立っている場所が待合場所

乗合タクシーで国境に行こうと思っていたのだが、聞いてみるとケネマ〜国境間は未舗装路のため出ておらず、タクシーで国境へ行くには西に1時間半ほど行ったボーの街に行く必要があるらしい。プライベートでモンロビアまで1,500,000レオン(約10,500円)で連れてってやると言われたが、高いと思い断る。

ボーまで40,000レオン(320円)で乗せていくから、そこから国境に行けばいいと言われたが、わざわざケネマまで来て戻るのも癪だったので、ケネマから直接国境へ行くバイクタクシーに交渉。料金は400,000レオン(約3,200円、20$と言っていたが若干レートが低い気がする)。数年前の他の方のブログだと25$だったので、まずまずいい値段だと思いお願いする。

Organic Mapsによる車の場合の国境までのルート。右側のオレンジの道路がバイクが通ったルート

後部にデイパックとトートバッグをゴムでぐるぐる巻きにして固定し、リュックはハンドルの間に載せる形で準備完了。ケネマを8時半に出発する。最初にガソリンを入れて200,000レオン要求され、上乗せだったら嫌だなと思いつつ渋々払う(結局杞憂に終わる)。20分ほど走ったところでチェーンか後部タイヤがぐらつくらしく、2度露天の整備場で20分ほど修理。

ケネマを出て20分ぐらいのところで修理

その後は1時間ほど平均25km/h弱で進む。雨季のため、頻繁に水溜まりがあり、その度に速度を落とさざるを得ないので、乾季だともう少し速いのだろう。

未舗装路を延々と進む

1時間ほどしてドライバーのおっちゃんが「プラスチック、プラスチック」というので何だろうと思ったら、この先水溜りが深くなるからビニール袋をつけろとのこと。足を覆う形で装着し、さらに進む。一番深い水溜まりでビニール袋の上まであったから、おそらく30〜40cmぐらいはあったんじゃないか。

11:30頃、水溜りの道が終わったからもうビニールを外していいぞと言われる。ここからは平均30〜35km/hぐらいでジンミ(Zimmi)へ。Zimmi到着が11:30過ぎ。Zimmiからは舗装路になり一気にスピードアップ、時速65kmぐらいで飛ばし、1時間ほどで一気に国境まで辿り着いた。

国境までのチェックポイントは9つ(うち2つは解放状態)
1〜3. 2つは水溜まりエリアを抜けるまでにあり、3つめは水溜まりエリアを抜けた後にあった。3つとも名前、どこから来たか、どこに行くのかを聞かれ、ビザを確認したら速やかに通してくれた
4. 3つ目と5つ目の中間ぐらいにある。ドライバーのおっちゃんが一言二言話したらすぐに通してくれた。
5. Zimmiの直前にある。ここも1〜3.と同じ感じ
6. Zimmiの直後。一旦バイクから降りたが、ここも1〜2分でOKもらう
7〜8. 国境近くの村Jendemaに入ってすぐに2つあったが、どちらもロープが下がっていて止められることはなかった
9. ここがバイクで一番長かったところ。それでもバイクを降りて5分とかからず。いつもの質問に加え、シエラレオネに何日滞在したか、モンロビアの後はどこに行くのかを聞かれたぐらい。

イミグレでは小さい部屋に通される。入国の人がいて3分ほど待った後、チェックポイントでの質問に加えて職業とモンロビアのどこに滞在するかを聞かれる。

建物から出ると両替商が。レートは1レオン=0.007リベリアドル(1,000,000レオンで7,000リベリアドル)とのこと。前日ネットで調べた時のレートは0.0081だったが、これ以上いいレートだと0.0075しかなさそうで、悪いレートではないと思ったのでここで3,500,000レオンを24,500リベリアドルに交換。

入国側の審査では審査官が2回ほどボスのところに相談に行っていたが、特になにもなかった。「日本に連れてってくれよ〜」と言われたので「(持ってないけど)スーツケースに入ってく?」「日本に来たら色々連れてってあげるよ」とあしらい、難なくスタンプをもらう。出国〜入国まで、両替時間含めて1時間かからず。この時点で13:30、出発から5時間経っていた。

ドライバーに残りの200,000レオンとチップ80,000レオンを払って別れを告げる。道中色々と説明してくれたり、親切なおっちゃんだったのでまたケネマに来た時は運んでねとWhatappの番号を教えてもらう。

入国を終えるとドライバーが乗合タクシーに連れて行ってくれた。1人1,300リベリアドル(約1,050円)だが、2人分払えばすぐに出発できるから2,600払えと言う。最初は断っていたが、モンロビアで友人と合流する予定時間が15時だったので、面倒だと思い2人払う。乗合タクシーは普通のセダンの後部座席に4人乗るのがデフォルトなので、後ろに3人のることになった。が、半分も占領する体の大きさではないので座席は3等分に。ちょっと損した気分。

国境からモンロビアまでの道は全て舗装路。助手席の、これまた2人分の席を買ったおっちゃんが急いでいたためか、タクシーは100km/hでぶっ飛ばしていく。

国境からモンロビアまでのチェックポイントは5つ
1. イミグレ直後。ここは車から降りることなく通してくれる
2. Sinjeのあたり。ここからドライバーが反抗的な態度をとったためか、部屋に通されて1人1人パスポートを求められる。イミグレと同じ質問をされ、5分ほどかかって解放。ここが一番厳しい感じだった
3. 2.と同じ感じだったが、助手席のおっちゃんの一言であっさり終了し、何も聞かれなかった。
4. Miksinaの辺り。直前に助手席のおっちゃんがドライバーにこうしないとだめだよ、と教えていて、このおっちゃんの一言で車から降りることなく通過
5. Jenneh #3の辺り、これもおっちゃんの一言でコーンをすぐどけてくれた

途中何かのセレモニーによる渋滞にあったが、それでも1時間半でドゥアラ地区の乗合タクシー待合場所に到着。ここからはトゥクトゥクで移動、相場がわからなかったが、市役所までいくらかと聞いたら300リベリアドル(約240円)と言われ、そんなに高いと思わなかったのでふたつ返事で承諾する。

ドゥアラ地区から市役所まで約10kmで300リベリアドル。悪くはなさそう

ドゥアラ地区は広い市場になっていて混雑がひどかったが、それを抜けると後はスムーズに移動できた。20分ほどして到着し、無事友人と合流。朝8:30に出発し、バイク5時間、タクシー1時間半の計約6時間半、5,000円ぐらいでモンロビアに到着した。ここでコートジボワール(とできればガーナ)のビザをとった後、ガーナまで陸路まで抜ける予定。

市役所の向かいにある国連の建物

結局チェックポイントでは一度も賄賂を要求されることがなかった。是正が進んでいるのか、笑顔で受け答えしたのがよかったのか、ビザがちゃんとしたやつ(ダカールで取得)だったからなのか、理由はわからないがとりあえずセーフ。リベリアにはひとまず4泊ほど(ビザ取得状況によってはもう数日)滞在予定。


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