VRChatやSpacesから見えるコミュニティの可能性

VRChatやSpacesは全然違うものと思いきや、実はコミュニティと捉えると同種のツールとして比較することができると思う。

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VRChatとSpaces, clubhouseの特徴

VRChatは、VR空間で、自身の分身のアバターを使って、他の人と会話をする。会話する内容は特にテーマがあるわけではなくて学校の放課後に近いイメージで、他愛もない話をする。VR空間だと単純接触効果が働いて、一緒にいる時間が長いと勘違いするので、それで仲良くなれる。

一方でSpacesやclubhouseのような音声系メディアは、音声だけでつながるので、VRよりはリアリティに欠けるものの、スマホで使えるからどこでも手軽に使える。いずれも音声品質は良好で、大きな意味での機能差はないと思う。Twitterアプリ上で使える分、ユーザの多さから圧倒的にSpacesが有利だと思う。違いと言えば、Spacesは(今のところは)スペースの事前予告機能がない点。この点は今後改善されると尚良いと思う。

正直、ユーザにしてみればどこでも良いのだろうけど、層が異なる。

VRChatは20代男/オタクが圧倒的に多い。
clubhouseは(正確なデータはないが)30-40代の男女/自己啓発好きが多い印象。
一方でSpacesはTwitterが対象なので、(600名以上のフォロワーがいれば(※2021.5.7時点))誰でもルームを立ち上げられる。既存の数百~千万がいる空間なので、VRChatやclubhouseのようなユーザ層の偏りはない。

層に偏りがあると、層にマッチしなければ、なじめず使わなくなるわけで、偏りのないSpacesが一番強いと思う。

clubhouseが過疎っている理由は、おそらく特定の層だけにマッチしてしまったからだと思う。少なくとも日本においては。

またVRChatがいまいち一般に普及しない理由も同じく特定の層だけにマッチしているのが理由の1つだと思っている。どう考えても、5~10年後には使われるようになるテクノロジーなのだけど、VRChatに代わるVRSNSも登場していないので、今後どうなるか未知数だ。

自分に合ったコミュニティ探しに使える

いずれにしてもユーザからすれば、気が合う人がいるコミュニティに所属したいだけのはずだ。だから一番ユーザ層の厚いSpacesが優位な気もするが、しかしまだほとんど使われていないようなので、今後使われるようになるかは疑問はある。

そういうわけで、コミュニティとしてみると、どのツールを使っても良いのだと思うけど、これから先は、会社や学校だけでなくて、オンラインやバーチャル空間のコミュニティを選び放題の時代になって良い時代になってきたなぁと思う。

昔はmixi上のコミュニティ機能があったものの、いまいちパッとしなかった。文字だけだと、人となりも分からなくて、実際に会ってみるとイメージと違うという声もしばしば聞かれた。

だから、少なくとも声で相手を理解できるようになったおかげでコミュニティとしてつながりやすくなったような気はする。VRは更にその先を言っていて、声と動きの両方が見えるので、尚相手が見える。だからVRで出会った後にリアルで会っても(最初は顔に違和感はありつつも)コミュニケーション的な距離感は、ほぼ違和感なく、VRでの距離感とほぼ同じだ。

なお、コミュニティをオンラインやバーチャルで作れるようになるメリットは、逃げ場ができるので精神的にも楽になるし、趣味の仲間もできる。また起業や副業も一人だと難しくても、コミュニティの仲間がいれば進めやすくなる。オンラインコミュニティが流行っている理由もそういう理由かもしれない。

将来の投資としてのVRChat

将来への投資という意味だと、VRChatをVRモードでプレイしてみることをお勧めする。

1日や2日程度だと分からないが、1~2か月程度毎日使ってみると、見えてくるものがある。

そのためには、VRChatに没頭する要素を見つける必要があって、「気の合う人を見つけること」「アバターの改変(おしゃれに近い感覚)」の2つがキーファクターだと思っている。

VRChatは一人だとなかなか続かない。

そもそも最初は操作法も分かりづらいし、ユーザの9割以上は外国人なので(当たり前)、適当にワールドをめぐっていても、英語話者としか会えない。私もプレイ初めの1か月は、日本人と会えなかった。

日本人と会えないというのは、WorldでJPやJapanで検索して、日本語の書かれているワールドに行っても、やはりそこには鏡の前で立ち止まる日本人名のアバターが無言で立ち尽くしていたり、もしくは外国人がバナナの姿で雄たけびを上げていたりするだけで、意味不明な世界が広がっている。

ただ、使い方を覚えると楽しくなる。日本人がいる「時間/場所」が決まっていて、そこを選べばよいだけの話なのだ。

どのようにその時間や場所を探すかというと

1、TwitterでVRChat関係の人を数百人単位でフォローすると、イベント情報が流れてくるので、そのイベントに参加する

2、discordサーバでイベント情報が掲載されているので、そのイベントに参加する(discordの場合、chat機能があるので、分からなければ聞いてみると答えてくれる。)今、お勧めのdiscordサーバはこちら。

もし、人見知りの方で、一人で巡りたいという方は、World検索をして

「JP Tutorial World」

に行ってみるとよい。基本的な操作方法を習熟できる。なお、日本時間の夜(23:00以降が多い)に行ってみると丁寧に案内してくれる日本人と出会うこともできる。ただ丁寧すぎて圧が強い場合はアサーティブに「すみません、一人で見たいので大丈夫です」と主張した方が良いと思います。

その他のVRSNS

その他のVRSNSはいくつかあるものの、どれもまだ発展途上というイメージを持っている。
・cluster: 日本で開発されているVRSNS。アニメイベントなどとのコラボも多いが、常時人がいるというよりはイベント時に人が集まるイメージのため、いつでも会えるというわけでもないように思える。
・Ambr: 日本で開発されているVRSNS。一時期盛り上がったが、今はあまり話を聞かなくなってしまった。
・NeosVR: ヨーロッパで開発されているVRSNS。超技術特化のVRSNSのため、非常に操作難易度が高い。ただ、あらゆることが空間内で実現できるため、5年~10年先のVRSNSの形を具現化しているものと捉えている。
・VirtualCast: こちらも古参のVRSNSの1つで日本で開発されている。clusterと同様にアニメコラボなどで使われる印象が強いが、どちらかというと元々VTuberのプラットフォームとして発展してきたものと捉えている(間違っていたらごめんなさい)。
・ChilloutVR: 実はVRChatの改造クライアント作者が作ったとされるVRSNS。まぁ良いか悪いかと言われると良くないのだろうけど、想像するに、筆者が自身の欲望のために作った世界感なのだと思う。しかし、他のアバターに触れる機能はVRChatにも今後実装されるらしいし、空を飛べる点くらいしか優位性がなくなってしまったので将来性はいまいちかも。
・Facebook Horizon、LAVENDER:使ったことがないので何とも…。

これらは私見のため、事実と異なる部分もあるかもしれません。

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