【コラム】加盟店の最大の敵
こんにちは、ひらのすけです。
今回は、キャッシュレスの最大の課題かもしれない話題に触れます。
それは「加盟店手数料」です。
【01.加盟店手数料とは】
これまでも少し勉強の中でも触れましたが、キャッシュレスを導入する際、お店はアクワイアラと契約しなければなりません。(アクワイアラの役割はこちらを参照いただければと思います。)
アクワイアラは「キャッシュレスを使わせてあげるから売り上げの一部をちょうだいね!」とお店(加盟店)へ要求します。
これが加盟店手数料です。
【02.加盟店手数料の実態】
じゃあ加盟店手数料ってどのくらいなの?となりますが、これは業種業態でも異なってきます。
一般的に飲食店は5%前後(最近は3.24などが多いですね。)、アパレルなどの専門店へ3~5%、食品スーパーなどの量販店は1~3%が一般的でしょうか。
これが皮肉なことに、資本力が弱い企業、小売店こそ「倒産などのリスクが高い。」とされ手数料が高めに設定される傾向があります。
逆にいわゆる全国にチェーン展開するような資本力が強い企業は大手企業は決済件数も稼げるし、ネームバリューもあるため、アクワイアラは手数料を低く設定する傾向があります。
【03.加盟店に重い重い決済手数料】
5%。 この数字、皆様にはどのように感じますか? 100円の売上なら5円です。たかが5円、されど5円です。
例えば食品スーパーの営業利益。皆さんご存じでしょうか。
企業にもよりますが、2~3%、1%という企業も多いです。
ここに決済手数料が影響すると、企業として新たな取り組みをするにはリスクが大きすぎます。 この1%は本当に大きい。
個店の飲食店もしかりです。 個店は特に本気で「明日を生きるためのキャッシュ、現金が必要」という経営者の方はたくさんいます。
キャッシュレスをすることで、加盟店手数料は引かれる、そしてすぐに欲しいはずの現金の振り込みが1か月後、という問題もあります。最近では翌日振込というサービスも各決済事業者が用意していますが、それにももちろん手数料がかかります。
【04.今後の決済業界】
まず決済事業者はもっともっとこの加盟店手数料を低減できるようにならなければならないと、私は常に思っています。
ただ決済事業者も低減した以上の利益を生み出さなければなりません。
この可能性がデータの利活用だったり、Fintech関連だったり、いわゆる加盟店様の本事業を応援、お役立ちできるサービスを提供できるようにならなければならないと考えています。
paypayが当面加盟店手数料を0%にし、データを集め、そのデータを利用して新たなサービスで還元することを考えていく。
paypayのこの流れが各決済事業者に必要です。
もしかするとよく大手と呼ばれるカード会社や情報処理センタもこの流れ、これらのサービスを生み出されなければ、今後の明るい将来はないのでは、、とも考えます。
そもそも「決済業界」というものはなく、「IT業界のちょっとした一部」という存在になるかもしれません。
【05.最後に】
短くに、まとまりがなく、少し気持ちの入った内容で読みにくかったかと思います。大変申し訳ありません。
この記事を少しでもいいから今書こうと思った背景は、新型コロナウイルスの影響で不衛生な現金の取り扱いを極力控えるという理由から、キャッシュレス決済やセミセルフレジの導入に関心が高まる一方で、
ただでさえ、ウイルス影響で経営が本当に悪化しているにも関わらず、加盟店手数料がさらに首を絞める。という経営者の生の声を聞いたからです。
決済に片足を突っ込んでいる者として、何か責任さえ感じました。
これを何とか変えていきたいと、改めてそのように思いました。
いかがでしたでしょうか?
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ひらのすけ