中咽頭がん闘病記_1回目入院記録（後編）

前編の続きです。

7日目

ひゃっくりは相変わらず出ます。常時というわけではなく、気がつくと治まっていて、頻度は減ってきたかな。むしろ喉の乾きが顕著になってきました。排尿のためにも大量に水分を取りまくっているので、自動的にそれで対処しました。
火曜を除く毎日頭頸部外科の医師が診察してくれるのですが、この日は主治医が担当。画像で視覚的に自分のがんを説明してもらっていなかったので依頼したところ、面談室でじっくり説明してくれました。尿や採血の結果は順調とのこと。
夜は久しぶりに家族と電話。少しホッとしました。

8日目

昼食に唐揚げ。ノンフライっぽいやつだけどちょっとうれしいし、美味しかったです。ただ、この日あたりから食欲が少し落ちてきました。抗がん剤の副作用によるものと思われます。
リンパの腫れの痛みが増してきて、痛み止めを追加で処方してもらって寝る前にも飲むようにしました。

9日目

朝から食欲がないです。朝食で出てきたきゅうりのポン酢和えの味が明らかにおかしい。味覚障害が始まった？今まではほぼ完食していた病院食ですが、この日あたりから7割程度しか食べられないことが多くなりました。

10日目

この日も食欲はないけど、朝昼なんとか7割は食べるように頑張りました。午後妻と娘が来てくれて、まい泉のカツサンドと手作りフルーチェを持ってきてくれました。多少味に違和感があるものの、美味しく食べられました。
まだこのころは食べるものによって味の感じ方が違っていて、それほど違和感なく食べられるものもありました。

11日目

食欲は少し復活。今日から朝食はパンに変更してもらって完食できましたた。昼もうどんと治部煮を完食。胃腸の違和感はまだあります。
放射線治療はこの日からやり方が少し変わるとのこと。今までより少しだけ時間がかかるようになりました。後日聞いたところこれがIMRT（強度変調放射線治療）とのこと。
夕食は口に合わず７割程度、代わりに昨日家族が持ってきたコーヒーゼリーと杏仁豆腐を食べて量を確保しました。（両方食べたら多すぎてさすがに気持ち悪い）
翌日は退院なのに、夜になってから深夜までフジテレビのやり直し会見を見てしまった。

12日目退院！

最後の3日くらいは同部屋の人のえずき＋ひゃっくり＋うめきや別の人のいびきなどでかなり滅入っていたので早く退院したかったです。もちろんこの人たちも同じ病気と闘っており、看護師さんとの会話を耳にしたところ、私より病状が悪そうなので、そのようなことを思ってはいけないのですが、今はなかなか他人のことを思いやれる余裕はないです。
食欲は徐々に戻ってきました。抗がん剤による一時的なものだったのかもしれません。妻と娘が迎えに来てくれて、昼食はチャーハン＆餃子でした。まだ美味しく食べれました。

このあと11日間は在宅。平日午前に通院で放射線治療を受けます。同時にいくつか頭頸部、放射線、口腔外科の診察もあります。1クール目までは仕事（在宅）をしながら治療をすることにしていたので、11:00頃には戻って仕事もこなします。通院での放射線治療と仕事の両立については別記事にまとめます。