20241201(ロームシアター京都)

世の中には「ホワイエ」という単語が存在するらしい。

「開演5分前になります。
ホワイエにいらっしゃる皆様はお席にお戻りください。」
ほーん、ホワイエね。
そりゃホワイエにいたら席に戻らないとね。

しかし、そこは大学入試で鍛えた英文読解力。
概ね”ホワイエ”はロビーのことなんだろう。
(後で調べたら、ロビーから入口の要素を引いたものが”ホワイエ”らしい)

もうそうなると、”ホワイエ”が頭から離れなくなってきた。
終わった後5分くらいホワイエで過ごそうかな。
ホワイエで飲むいろはすは格別なんだろうな。

そういえば小学校三年生くらいの時。
僕が最初に覚えた英単語はスティックだとか、フェイスだとか
ルー大柴が教えてくれた単語だった気がする。
聞いたことのない語感。やっぱ気になるし、覚えれた。

最高の音楽を一様に浴びて、手を赤らめて、
ホールの扉をくぐると、そこには自然光のやわらかな空間があった。

へー、いいじゃんホワイエ

日本語を含めて、ホワイエくらい自分の体験とシンクロしている
言葉など実はそう多くないんじゃないか。
なぜか春に雪が似合うように、冬に無性にコーラが飲みたい日があるように
言葉はそうやって覚えていくものかもなあと
一丁前に思ったのだ。

せっかくだから
偶然落ちている言葉を、これからは大切に拾っていこう。

今日拝聴した「The String Equites 第1回演奏会」、大変楽しかったです。
思わず笑顔で聞いてしまうクラシック、第2回以降も末永くご活躍を。


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