麻雀初心者卒業検定:リーチ&副露判断編
今回は麻雀初心者卒業検定ドリルの3つ目の記事となります。
もちろん単品購入もできますが、マガジンで購入いただく方がお得です。マガジンの概要についてはこちらの記事をどうぞ。
今回はタイトルの通り「リーチをするかどうか」「鳴くかどうか」についての問題です。
とはいえこれらのテーマは手牌以外の状況、特に点数状況によって結論が大きく左右されます。
そこで点数状況込みのぷち立体問題もいれていきます。
無料範囲では
平面(手牌だけ)の副露問題1問
立体(手牌+点数状況や場合によっては捨牌も)のリーチ問題1問
を解説し、そのあと有料編で
平面の副露問題3問
立体のリーチ問題3問
という構成でいきます。立体のリーチ問題のところで平面の判断についても解説するので、基本的な手牌のセオリーと状況判断両方を学んでいただけるようになっていると思います。
今回も少し難し目の問題が多いので8問中6問正解でこの分野においては合格としたいと思います。
(私が合格をだしたところで何の権威もありませんが、今後麻雀を勉強するにあたってこの分野は十分基本ができているから他の弱いところを学ぼう、というような考え方をしていただくための基準です。)
第1問
まずは副露判断問題です。ここから鳴く牌を全て答えてください。
見えづらい方がいたら申し訳ないのですが、5sが一枚赤ドラになっています。
今回も何行かスクロールしたら答えがでるようになっているので、ゆっくり考えたい方は画面を止めて考えてください。
では答えいきますよ。
答えは
鳴く:白、7p
鳴かない:3m、69m、5p
となります。ひとつひとつ見ていきましょう。
まず白は役牌なので当然ポンします。
「安くて遠い」場合は役牌をスルーすることもありますが、今回はドラが2枚で打点もありますし、愚形含みとはいえ鳴いて1シャンテンですから遠くもありません。
これはほとんどの人が正解したと思います。問題は次から。
まず7pはチーして24mを切ります。
いわゆる「後付け」の鳴きですね。後付けはもしも白が誰かとモチモチ(二枚ずつ持ち合っている状態)だったり王牌に眠ってたりするとアガれなくなってしまいます。先に5pをツモってしまって役なしになってしまうこともあるかもしれません。
こういうリスクを考えて後付けの鳴きができない方もいますが、この手はそもそも7pか3mを入れなければアガれません7pと白が両方必要な手牌で、その片方が切られたならチーをする、というシンプルな話なのです。
とはいえ、上記のデメリットももっともなので、やはり遠すぎる後付けをしすぎる人も勝てません。そこで基準となるのが打点です。
鳴いて3翻以上の手ならば後付けで鳴く価値あり、と考えて仕掛けていきましょう。
厳密には打点の低い後付けをすることもありますが、少なくともこの基準を満たす手牌は鳴いた方が良い、ということですね。
では次はスルーすべき牌とその理由。
まず69mからいきます。
これが一番意見が別れるかもしれませんがスルー推奨です。先ほど3翻以上なら後付けであっても仕掛けて良いと書きましたが、それは愚形部分の場合です。
カンチャンやシャンポンはスルーすると残りが最大3枚しかなく、自力で引くのが難しくなってしまいますし、そこが待ちとして残るとアガリづらい状態で誰かのリーチに押すハメになったりします。
一応麻雀AIのNAGA解析も使ってみましたが、やはりスルーが良いようです。
ちなみに見方ですが、右側の蛇みたいなのがNAGAくん。その吹き出しで青緑のバーが伸びてると思うんですが、真ん中の線を越えるとチーということです。したがって今回はかなり鳴かない方が良いということですね。
では最後は3mについて。3mはカンチャン、すなわち愚形ですからチーしてもよさそうですがこれはスルーです。
問題は3mをチーした場合何を切るか?ということ。
89pを切ると残る形は良いですが、9pがドラです。つまりこのルートは2000点の仕掛けになってしまうので先程の「3翻以上」という条件を満たさなくなってしまうのです。
チーして78mを切ればドラを使いきれますが、これをチーして78mのリャンメンを切るって、それは69mのリャンメンチーをしているのと同じということですよね?と考えれば当然スルー。
ちなみにNAGAくん的には100点中25点くらいの感じみたいです。
ちなみに応用でドラを一枚増やしてみたらこうなりました。
どうでしょう。ドラ3の場合はカン3mをチーして、ドラターツを払うという答え。
個人的にこれはスルーしたいな〜と思うんですが、まあ意見が別れるくらいの問題ということで良い気がします。
むしろ「ドラ3あるときは鳴いてドラを一枚切ってもさきほどの3翻以上の基準を満たすからチー」と考えると、こちらのほうがシンプルで使いやすい考え方とも言えますね。
「3翻以上の」「愚形部分」というのが後付けをするときのひとつの基準と言えるでしょう。
ちなみにNAGA解析は意見が割れそうないくつかの問題に関して確認程度に利用しています。あくまでお伝えしたいのは考え方であり、全ての問題に根拠として提示しているというわけではないのであしからず。
第2問
では続いて立体のリーチ判断問題について。5mは赤ドラです。
重要な部分だけに着目して考えてほしいので、関係ない部分は裏返しにしています。
したがって今回のテーマは
・4mがポンと上家の捨牌で四枚全て見えている
・その状態で47m待ちのテンパイをした
という状況でリーチをすべきか?という問題です。
では答えいきます。
答えはリーチです。
このマガジンのテーマは「初心者脱出」ですが、このくらいになると徐々に捨牌を見る余裕が生まれてくると思います。
「待ちが少なくなっているからリーチはやめておこう」という風に考えられるようになる(待ちが少ないことに気付けるようになる)ことは立派な成長ですが、その弊害でこのような手をダマにしていないでしょうか。
確かにリャンメン8枚のうち4枚が見えているのですから、アガリ率は大きく下がります。
しかし最初に学んだセオリーを思い出してください。
(一応このマガジンは「麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法」の内容を知っている前提で進めています。この本を読んでなくても全然大丈夫な作りにはしてありますが、初心者向けのセオリーはある程度知っている前提ですのでしからず。)
例えばこの手牌をリーチするでしょうか?
カンチャン待ちであっても(特にドラが一枚以上あるなら)即リーチ!
でしたよね。
そう考えると今回の手牌は、リャンメンがカンチャン(と同じ)待ちになっただけの話です。むしろ上記の手と比べればピンフの1翻がついている分さらにリーチ有利になっています。
(一応細かいことを書くならば、純粋なカン7mならこのあと4mをツモ切ってスジになる可能性がある分今回の問題よりアガリやすい…みたいな理屈はありますがこれは非常に微差の話ですので結論には影響しません。)
カン7m待ちでテンパイしたら7mがポンされていた、というならダマにしたりテンパイを外したりしても良いですが、リャンメン待ちが4枚見えになったくらいでは判断は覆りません。
待ちが3枚以上あるなら(それだけを理由に)リーチを躊躇わなくてOKと考えましょう。
第3問
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