麻雀プロはSNSを頑張る必要が無いという話

今日はこんな話をします。

この副音声ってのはMリーグの配信のことですね。本放送をそのまま使うことはできなくとも、視聴者の人にAbemaと自分のYouTubeチャンネル(配信できればプラットフォームはなんでも良い)を開いてもらって、自分のリアルタイム実況をしてもらうっていうやり方なら誰でもできます。

麻雀プロが、自分の名前を売るためにこういうことをしないのはなんで?って話ですね。

この副音声配信に限らず、noteとかYouTubeとかTwitterとか、もっとセルフプロデュースのためにインターネットを利用すべきでは? っていう意見はよく聞きます。

インターネットに限りませんが麻雀プロのセルフプロデュースのことに関しては多井さんの書籍なんかでも語られていますね。

今日はこの「麻雀プロの(主にインターネットを利用した)セルフプロデュース」について私の主観を、eスポーツ業界の事例なんかを含めつつ話していきたいと思います。

1.影響力を手に入れるメリットがない?

まず私個人の考えとしては

メリット無いんだから仕方ないでしょ、っていうのが正直なところです。

 麻雀プロはもっとアピールしろ!って言う人はたくさんいますけど「アピールした先に何かあんの?」って話はあんまりされないんですよね。

もちろん、なんかありそうな気はするんですよ。雀荘ゲストの仕事が増えるかもしれないし、それこそ副音声配信がバズったらMリーグの公式の解説に呼ばれるかもしれない。5団体に所属してたら関係者とのツテを作るのだってそう難しい話じゃないです。数字作って自分から営業かけたらそれなりに実現しそうな気も?

私自身

この記事にもそんなようなことを書きました。
ようはインフルエンサー的なポジションをとってしまえば、マネタイズはどうとでもなります。

ただ、それって全くそういうのをやってない人からしたら具体的じゃなくて、イメージが沸かないんですよね。ネットで有名になったら、なんか起こりそうな気はするけど、何が起こるか、それでどれくらい稼げるかわからない。

Mリーグの公式の解説に週に月に1〜2度呼ばれたとして、それで食えるようになるわけでもないでしょう。

そんな不透明なものに、リソースを割くのってなかなか簡単じゃありません。学生ならともかく、仕事してたらなおさらですよね。雀荘メンバーなんて1日12時間以上働く人がざらにいるわけで、それ終わってから意味があるかもわからない発信活動をするって、そりゃ難しいよなって気がします。

だからこそそういう「成功が保証されていないこと」にバカみたいにリソースを全力でつっこめる奴は(競合が少ないから)世間のイメージよりも成功しやすいというのはよくある話だと思うんですが、日本の社会の在り方がそういう人を生まれにくくしているんだろうな、と。最近はそんな風に思っています。

「影響力」とか「知名度」って現代においてとてつもない武器なんですけど、それだけじゃ稼げません。
例えば世の中にはTwitterとかinstagramのフォロワーが何十万人もいて、それによって年収が数千万なんて人がゴロゴロいるわけですけど、その一方で「なんでTwitterのフォロワーが多いとお金を稼げるの?」って思ってる人も多い。その状態でTwitterのフォロワー増やすための戦略を勉強して実践しましょうって、それは無理ですよ。

ようは「影響力」とか「知名度」を報酬と変換する装置が必要。厳密にはその装置が自分の使える範囲にあると認識することが必要です。かっこよく言えば、ビジネスモデルが見えている必要がある。

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