【麻雀】点数状況を加味した手作り:成績が劇的に上がる点数状況判断ドリル基礎編(3)

全5回を予定している点数状況ドリルの第3回です。
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第1回

第2回

ここまで、点数状況をふまえた押し引きについてみてきました。しかし点数状況が判断に影響するのは押し引きだけではありません。

良い順位をとることが最終目標である以上は、現実的に取れそうな着順を目指すための手作りも点数状況によって変えていく必要があります。今回はそんな「手作り」「副露判断」のポイントを解説していこうと思います。

まずは点差を確認する

これまでは「相手のリーチが入ったときに点数を確認して対応を考える」という部分の解説をしてきましたが、手作りということは第一打から点数への対応を考えなければなりません。

したがってオーラスになったらまずは点数を確認し、それと自分の手牌を見て何点の手を目指すか方針を立てる必要があります

すなわち点数計算の知識が必要、ということになるのですが、まだ点数計算が苦手だよ、という方は「点数計算を覚えないと点数状況対応はできない」と考えるのではなく「点数状況対応の考え方を身に着けながら、それに伴って少しずつ点数計算も覚える」という風に考えましょう。

人間、必要に迫られないとなかなかあんな細かな数字は覚えられないものです。それよりも

「点数状況判断ができれば勝てるようになる」→「この手を何点にしたらいいんだろう?」と考えるようになれば自然と点数計算への興味が湧くし、そうすれば暗記項目自体はそこまで多く無いので自然と覚えられるようになるはずです。

オーラスまでに意識すべき点数のラインについて説明していきます。

オーラスまでに意識すべき点数ライン①8000点

これは厳密には「満貫を出アガリしたときの点数」なので、オーラスの親が自分ならば12000点になります。

なぜ満貫かというと、一発裏アリ(赤アリならなおさら)ルールならば満貫はある程度どんな配牌からでも狙えるのに対して、跳満以上は配牌やツモに恵まれないと狙えないことが多いからです。

例えば南3局にトップと8500点差の2着目だとします。
当然、オーラスにどんな配牌やツモが来るかこの時点ではわかりませんが「満貫以内の点差にしておけば割とどうにかなる」ことが多いので、こういう状況ではとりあえず1000点をアガってオーラス8000点以内にする、ということも重要な戦略となります。

もしくはオーラス自分がラス目で3着目と7000点差、2着目と13000点差だとします。配牌はドラが1枚くらいある可もなく不可もない形。こんなときは無理に2着を狙わずには「リーチ+タンヤオ+ドラ1+ツモor裏」みたいな形で3着狙いをした方が多くなったりします。

もちろん実際には手牌やツモ次第で臨機応変に目標を切り替えしていくのですが、8000点差以内なら現実的な目標として考えるというのは点数状況判断における非常に重要なラインとなります。

オーラスまでに意識すべき点数ライン②10000点

これは満貫ツモで覆る点差です。自分に8000点入って相手は2000点失うので差し引きで1万点詰まります。

オーラスになって自分と1万点差以内の相手がいたら「満貫ツモで逆転できるぞ」ということを意識して手作りを勧めます。

ツモ条件は出アガリ条件に比べて厳しいものですが、リーチ+ツモですでに2翻できているので裏ドラまで含めればそれなりに達成できる数字で是非意識するようにしましょう。こういう条件のときに安易にドラを切ってしまったりするのはいけません。

一つ注意したいのは、逆転したい相手が親の場合、支払いは4000点(親被り)となるので12000点差詰まるということです。目標が親の場合はこのラインは12000点になります。


この他にも、3翻のツモなら1000.2000なので子と5000点覆る、など重要なラインはいくつかありますが、まずは上記の2つを理解しましょう。ひとまず10000点差以内は逆転を狙えるかも、と意識すればあとは実際に必要な点数は都度計算することもできます。

では練習問題を見てみましょう。基本的にはMリーグルールを想定しています。

1問目

オーラス、点数状況をふまえて上家の7mをチーするかどうか、チーした場合は何を切るか考えてみてください。

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