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【噛んで砕こう】ビールの歴史#6「日本のビールの最初」
https://note.com/hiraich/n/nba155c3b3c3d
前回はこちら。
どうも!
水島ひらいちの涼です!
ビールの歴史もとうとう日本に上陸しました。
日本のビールの「初めて」に関わった日本人を簡単にまとめてみたいと思います。
その前に、まずは日本で最初にビールが登場する文献を紹介しておきます。
『阿蘭陀問答』(1724年)
この文献の中でビールは「殊のほか悪しき物にて何のあぢはいも無御座候、名はヒイルと申候」と否定的に記されているんです。
・玉虫左太夫
1860年に遣米使節団に参加し、その時に記録した『航米日録』の中で「苦味ナレドモ口を湿スニ足ル」とやや肯定的に評価しています。
・福沢諭吉
皆さん大好きあの諭吉さんです。何枚あってもいいですよね。
そんな彼も玉虫さん同様海外でビールに触れています。
『西洋衣食住』(1867年)という著者の中でビールのことを「其味至って苦けれど、胸郭を開く為に妙なり」と紹介しています。胸郭を開くとは腹を割って話すということです。飲みニケーションの概念は100年以上前から日本にも存在していたんですね!
・川本幸民
日本で最初にビールを醸造した日本人として有名な蘭学者です。
『化学新書』の中でビール醸造を紹介し、上面発酵と下面発酵の違いなどを詳しく解説しています。マッチやカメラなんかも試作した好奇心旺盛の男だったようです。
キリンビールのホームページでは化学新書を元に復元したビールの記事などもありますので是非。
・渋谷庄三郎
日本人経営者による最初のビール会社「渋谷ビール」を企業(大阪・堂島)。1872年のことです。
大阪の開商社に招聘されたアメリカ人醸造技師フルストを雇入れ、創業までこぎつけたものの1881年には廃業してしまいました。
このような偉大なる先人たちのおかげで、今の日本でも美味しいビールを飲むことができるんですね。
さて、本日も胸郭を開く為に口ヲ湿スとしましょうか。