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【噛んで砕こう英単語】単語「Facilitator」

皆さんこんにちは。
水島ひらいちの八重です。

リモートワークという言葉がすっかり人口に膾炙してきましたが、全国3500万人のリモート民の皆様はいかがお過ごしでしょうか?
テレカンやビデオ商談などなど、会議の様式も大きく変化している中で「ファシリテーター」という役目を担う人が重要視されていますね。

耳慣れない方に説明いたしますと、
『会議での発言を円滑に回すなどによって議題ゴールまで導く役目』
を指します。ざっくりといえば司会者という言葉に落ち着くのでしょうが、自分はどの意見にも偏らないようにしたり、ゴールの意識を明確に持っていたりするというスキルが求められる大変な仕事です。

では、流星のごとく突如現れたこの言葉、具体的にどのような意味で
どのような単語要素に分けられるか。ちょっと噛んで砕いてみましょう。

Facilitatorの意味

someone who helps a person or organization do something more easily or find the answer to a problem, by discussing things and suggesting ways of doing things:

→物事を議論して、方法を示すことによって何かをしやすくする、または問題の答えを探すための役割を持つ人・機関

ケンブリッジ英語辞書によるとこのような意味です。
これだけ見ると、議論の場外に立って会議を促す『第三者』的な匂いを感じますね。監査機関みたいな。
日本に輸入された時には、
「そんな人間外部から雇えるかい!お前やれ!」
のようになっているのでしょう。

実際、会議を外部からファシリテートしている機関なんてあるのでしょうか。調べてみたら「会議コンサル」なる胡散臭い…斬新な事業で運営している会社がいくつも見つかったので、需要はあるのでしょう。

Facilitatorを噛み砕くと

FAC (容易さ、行動 ※)
-TATE (接尾辞:~させる)
-OR (接尾辞:~するもの)
→行動を促すもの
ファシリテーター

そもそも、本日この単語を噛み砕いたきっかけはスペイン語にありました。
というのも、スペイン語でFácilという単語があるのですが(読み方は英語と同じです)、意味が『(形)簡単な』なんです。

しかし、以前にも書いたように"FAC"という要素には「作る」「為す」という意味が込められています。

ここで一つ推測ですが、ラテン語由来の言葉では"FAC"に「行動」の意味がもともとあり、そこから派生して「容易さ」が生まれたのではないでしょうか。

私の頭の中にうっすらとスペイン語とイタリア語の知識があるので、
それを披露する限り、

●動詞「行う」
 ・スペイン語:Hacer
 ・イタリア語:Facere
●形容詞「簡単な」
 ・スペイン語:Fácil
 ・イタリア語:Facile

うーむ。。。似ている。
スペイン語ではFの代わりにHが来ていますが、これは音変化によるものでしょう。日本語でも「F」の発音が必ずしも必要ではないのと同様、スペインでもここではFが脱落したのでしょう。
このあたりはもっと掘り下げて考えてみたいのですが、これ以上やると私が大学の時にやった卒論の研究と全く同じことをしてしまうため(笑)、推測の域を出ないように努めて筆を措きましょう。

まとめ

会議におけるファシリテーションやファシリテーターの役目について解説しました(それ自体は解説してない)。
ホンモノのファシリテーターになりたい!と思った場合は、その会社の会議を取り仕切るのではなく、外部の人間としてその会議に入り込む必要があるわけですね。
また、「容易にする」「実行する」という両面の意味が込められている素敵な言葉じゃないでしょうか?縁の下の力持ちであり、時にはリーダーのように引っ張ってくれる…今後ますますファシリテーターの荷が重くなりそうです。笑


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