デジカメ、スマホで撮る写真・画像データは、データの種類によって、「品質」の差が以外と大きい
デジカメ、スマホが生成する、処理前と処理後の写真・画像データ
デジカメ、スマホで撮り保存される写真、画像データの種類は数種類あり、実は、その種類によって、写真の再現の品質には明らかな差があります。
一般的に、ほとんどの方が見たり使用している写真・画像データは、撮影したデジカメ、またはスマホが、自動で色調補正し圧縮した処理後の写真・画像データです。
(圧縮とは、写真・画像データの情報を間引きすることで、データの容量を小さくすることです。)
これら処理後の写真・画像データは、一見すると「キレイ」に見えますが、処理の影響で色調の情報を失ってしまっていることがよくあります。
一方で、色調補正などをしていない処理前のデータは、豊富な色調の情報を保持したまま保存されています。
つまり、処理前のデータを使って自分で色調補正した方が、その時の情景や光景、そして感動を伝える写真にできるわけです。
その差は、写真によっては致命的なほど違っています。
その実例をお見せします
下記の写真は、
◯上:デジカメが自動で色調補正し圧縮した処理後の写真・画像データ
◯下:何もしていない処理前のデータから色調補正した写真・画像データ
この2点の写真を比較したものです。
上下2点の写真の赤ワク部分、黄ワク部分どうしを比較すると、明かな差が見てとれると思います。
2点の比較写真の解説
赤ワク部分は、山の稜線から上の空と雲の様子、表情に明かな差があります。
上の写真は、雲の様子、表情の大半は消えてなくなっています。
下の写真では、雲の様子、表情が淡いところまで見てとれます。
赤ワクすぐ下の遮光も、この写真の重要な見せ場、伝えたい光景ですが、下の写真の方が、若干ですが、遮光の様子を見てとることができます。
黄ワク部分については、解説するまでもないくらい2点の差は大きいです。
下の写真は、「トーンカーブ」というツールで全体の色調補正をしています。
部分的な箇所を選択して色調補正するような画像処理の類は行っていません。
画像処理を使った色調補正をすれば、雲の様子、表情や遮光の部分などは、もっと「美しい」表情に補正することができます。
上の処理後の写真・画像データには、特に赤ワク部分の雲の様子は見てとれず、すでに色調の情報を失ってしまっているで、改善することは不可能です。
つまり、処理前のデータを使って、保持している色調の情報を最大限に生かして色調補正すれば、最高の色調、クオリティーを再現することが可能になるわけです。
デジカメ、スマホが生成する2種類の画像データの大きな差
上記の比較で使用した写真では、雲、山並み、遮光の様子、情景は、見る方に絶対に伝えたい欠かせないポイントです。
ところが、デジカメが生成した処理後の写真・画像データには、その様子、情景の再現は見られません。
このデータは「JPEG」(ジェイペグ)という画像データですが、ほとんどのデジカメ、スマホで使われている画像データです。
「JPEG」で保存されているすべての画像データでは、同様のことが起っている可能性があります。
私はプライベートでも、雲、山並み、遮光の様子、あの美しい情景を、どうしても再現したいので、絶対に処理前のデータを使って色調補正をします。
処理前のデータは、「RAW」(ロー)という画像データです。
※「RAW」データ(ファイル)で、記録できないデジカメ、スマホもあります。
下記のブログで、写真・画像の色調について、ノウハウなどの情報発信をしております。