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JPEGとRAWの違いとは?画像を使って比較解説します


JPEGとRAWの違いについて解説します。
本稿での「JPEG」とは、デジカメが記録、保存したJPEG画像を指します。
「RAW」とは、そのデジカメで最も色調情報を記録しているデータのことです。
JPEGとRAWのもっとも違う点は、下記の2点です。

1. 保持している色調情報の豊富さ。ゆえに色調の再現力、画質、クオリティーが違う
2. 保持している色調情報の豊富さ。ゆえにデータ容量が違う

1. 保持している色調情報の豊富さ。ゆえに色調の再現力、クオリティーが違う

解説するより先に、JPEGとRAWを並べて比較した方が見ただけで理解できると思います。
RAWはそのままでは見ることすらできないデータですので、現像処理を行い、保持している色調情報を生かした色調補正を行っています。

比較で使用しているJPEGとRAWは、同一カットの画像です。

旅先で写真を撮られる方は多いと思います。
本稿では、僕が長野県の「八方」、8月の早朝に撮影した画像を使って比較します。

1点目の画像の比較

「デジカメが記録したJPEG画像」

「デジカメが記録したJPEG画像」

「 RAWデータを現像し色調補正した画像 」

「RAWデータを現像し色調補正した画像 」

1点目の画像の違いを解説します

ポイントの雲からの斜光の様子、再現力に大きな違いがあります。
また、山並みや雲の表情にも大きな違いが見られます。
手前の草木や木道の再現力もかなり違いますね。

2点目の画像の比較

「デジカメが記録したJPEG画像」

< デジカメが記録したJPEG画像 >

「RAWデータを現像し色調補正した画像」

<  RAWデータを現像し色調補正した画像 >

2点目の画像の違いを解説します

一見、明るさの違いのように感じるかもしれませんが、これが再現力、色調情報の差です。
それが、メリハリ、立体感の明らかに違いとなっています。
草花、木々の再現力、テクスチャーがかなり違うことが一目でわかる程の差となっています。
ちなみにですが、発色、彩度の調整はいっさい行っていません。

決定的な差がついてしまう画像

JPEGとRAWとで決定的に差がつく画像は「モノクロ」の画像です。
なぜなら、モノクロには色がなく、白〜黒だけの階調しか存在しないため、色の違いによる差を表現できません。
したがって、色調情報である白〜黒の階調の違い、差でしか被写体の再現をできないからです。
上記で使用した画像をモノクロ画像にして比較してみます。

カラー画像では、明暗だけでなく「色」の違いや「発色」で被写体の様子、状態、表情を識別できていました。
しかし、モノクロ画像では色がないため階調という白〜黒の明暗の情報だけで被写体の様子、状態、表情を表現しなければならなくなります。
つまり、モノクロ画像ではカラー画像よりもダイレクトに色調情報の豊富さが階調の差となって再現されるため、顕著に違いが明確になります。

1点目のモノクロ画像の比較

「デジカメが記録したJPEG画像」からモノクロ画像に変換

「デジカメが記録したJPEG画像」からモノクロ画像に変換

「RAWデータを現像し色調補正した画像」からモノクロ画像に変換

「RAWデータを現像し色調補正した画像」からモノクロ画像に変換

1点目のモノクロ画像の違いを解説します

雲、空、遮光、山々、草木、木道の陰影や再現の違いが明らかです。

繰り返しになりますが、色の違い、差での再現はできませんので、いかに白〜黒の階調の再現ができるかが勝負となります。
ですので、まず、画像データが保持している色調情報の豊富さは欠かせません。
その上で色調補正を行うことでクオリティーの高い再現を実現したモノクロ画像になります。

2点目のモノクロ画像の比較

「デジカメが記録したJPEG画像」からモノクロ画像に変換

「デジカメが記録したJPEG画像」からモノクロ画像に変換

「RAWデータを現像し色調補正した画像」からモノクロ画像に変換

「 RAWデータを現像し色調補正した画像」からモノクロ画像に変換

2点目のモノクロ画像の違いを解説します

こちらのモノクロ画像も1点目と同様です。
向こう、奥の山々、木々、草花の再現の違いが明らかです。

2. データ容量

データ容量が影響するのはデータの処理時間と保存時間、保存・保管です。

データ容量が大きくなれば、データの処理時間と保存時間が長くなることがありますし、保存・保管しておくハードディスクなどのコストが余計にかかります。

保存・保管の解決策を3つご紹介します。

・1つ目は、RAWデータを選別して保存・保管する方法です。

・2つ目は、現像後に解像度、サイズ、ファイル形式を変える方法でJPEG同等のデータ容量にすることができます。

・3つ目は、圧縮して保存・保管する方法です。

すべてのデータを保存・保管できれば最も安心ですが、データの保存・保管に制限がある場合は、何らかの手を打たなければなりません。

解決策3つの特徴

・1つ目の方法は、選別には注意が必要です。
いったんデータを消去してしまうとデータを消失してしまいます。

・2つ目の方法は、いったん解像度、サイズを小さくしたり、ファイル形式を変えることで圧縮や劣化してしまった場合、元の最も品質の高い状態へ戻せなくなる可能性があります。

・3つ目の方法は、圧縮して保存、保管しておいたデータを解凍する必要があります。

下記の記事では、JPEGとRAWの違いをもっと詳しく解説しています。

下記の記事では、さらに多くの画像での比較、解説をしています。

JPEGとRAW現像【旅先の画像で違いを比較|「八方」編】



下記のブログで、「プロ写真家レベルの写真で感動が伝わる写真へ」をテーマに記事を書いています。


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