地域行事に参加したい大学生が宇部市にも意外といる説
平井貴大です。
山口大学医学部医学科3年生で、株式会社Lognite代表取締役並びに株式会社UBE COL代表取締役を務めています。
医療や地域経済・振興、若者や学生などをテーマに情報発信するのを目的にnoteでの投稿を続けています。
ここでの投稿活動をきっかけに、思いを共有できる皆様と事業や活動をともにできるようになりましたら幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。
「地域の行事・イベントのスタッフ」に需要・・・?
きのう(31日)の投稿に引き続き、おととし(令和3年)宇部市が発表した大学生を対象に実施したアンケート調査の結果について投稿します。
調査のうち「あなたは、宇部市のまちづくりにどのような分野で協力したいと思いますか」という質問項目について、大学生の27%が「地域の行事・イベントのスタッフ」を選択しています。協力依頼の方法が、資料からだけでは読み取ることができないので、もともとこうした活動へ関心を寄せる学生の回答に偏っている恐れがあります。ただそれを差し引いても、回答者311人のうち約84人が地域活動へ意欲的であるというのは、宇部市にとっては歓迎すべきことではないでしょうか。
一方、高校生では、項目のうち最も選ばれた割合が高かったのが「特になし」でした。これを踏まえて、改めて大学生の結果を見ると、「地域の行事・イベントのスタッフ」が、「特になし」に対して、8ポイント上回っています。大学生活の中で、なにもしないで過ごすよりは、地域活動などに取り組む方が有意義に感じる学生は一定数いる可能性が示唆されています。
ただ割合として27%が地域活動への参加を希望しているかどうかは別として、絶対数として80人規模の学生が取り組みに臨んでいるかと聞かれると、そこまでの広がりは見えていないのが現実だと感じています。
宇部市の中心市街地で、地域コミュニティに参加し始めてから、約10ヶ月が経ちましたが、存在感がある団体・組織が片手ほどと、それぞれのメンバーが10人前後だとすると、約80人という数字まではまだまだ開きがある印象です。
私たちも学生団体や学生企業として、学生の地域活動への新たな参加をサポートしていきたいです。
希望する仕事ができる宇部市
「宇部市内であなたが希望する仕事ができるとなった場合、宇部市に住みたいと思いますか」という項目に対して、大学生の60.1%が「住みたい」と回答しています。
いま20代の学生と一緒に過ごしている中の実感から、「住みたくない」と回答している層は、「絶対に地元で就職したい」とか「東京や福岡、広島など都市部で就職したい」などという強い希望を持っている学生だと見ています。こうした強い希望や展望を抱いている学生については、就職先などの新天地で更なる活躍を祈るべきでしょう。
課題は、この「住みたい」と回答した学生が、どの程度の割合で市外へと移住していったのかです。
そして数字以上に大切なのは、どういった仕事が、こうした学生の受け皿になることができるのかを模索することです。コロナ禍を経て、リモートワークする環境が整ったいま、どうすれば地方都市を拠点とした「働き方」を実現することができるのか。この課題への解決策については、医学生と工学生の間に開きがあるのではないかと感じます。こうした課題についても、引き続き、考えながら、解決に向けて取り組んでいきます。
皆様のご意見をお聞かせください。
次回以降も、再び医療や地域経済・振興、若者や学生などをテーマに投稿を続けていきます。あすもどうぞ宜しくお願いします。