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宇部市では暮らさないという選択肢

平井貴大です。
山口大学医学部医学科3年生で、株式会社Lognite代表取締役並びに株式会社UBE COL代表取締役を務めています。

医療や地域経済・振興、若者や学生などをテーマに情報発信するのを目的にnoteでの投稿を続けています。

ここでの投稿活動をきっかけに、思いを共有できる皆様と事業や活動をともにできるようになりましたら幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

市外へ移り住み宇部市では暮らさないと思う

きのう(30日)の電動キックボードに関連した投稿について、コメントを寄せてくださった皆様、有難うございました。このうち、これまでの投稿も踏まえて「地元に…帰るのは、宇部を去るのは、当たり前だなぁ…と、ちょっとさみしいなぁ…🥲」とか「大学生が、何をどうすれば、ここに居ようと思うのか…地元に勝るモノは…よくわからないけど」という感想をいただきました。

おととし(令和3年)宇部市は、大学生を対象に実施したアンケート調査の結果を発表しています。この中にある「今後も宇部に住みたいと思いますか」という質問項目に対して、回答した大学生の44.7%は「市外へ移り住み、宇部市では暮らさないと思う」を選んでいます。選択肢としてかなり痛烈です。

調査結果より

私が所属する学生団体Ube col.は、山大医学部や工学部の学生で構成されていますが、県内出身者は全体の10%にも達しません。こうした状況で、宇部市で暮らし続けてもらう、あるいは少なくとも交流を持ち続けてもらうには、現状以上の工夫が求められていると感じます。

ではなにに対して工夫すれば、大学生の一部は宇部市に住み続けたり、交流を持ち続けたりしてくれるのか。これに対する回答です。

調査結果より

「公共交通が不便」を選択した学生は74%にのぼります。私はこの結果には懐疑的です。まず車を所有している学生が一定数いる中で、公共交通の充実を望む学生が7割もいるのかという疑問があります。
加えて、これが「宇部市では暮らさない」と思わせるような理由になるのかという疑問です。確かに山大医学部・工学部がある中心市街地周辺から距離がある教育機関の学生にとって、夜間などに繁華街と学校周辺を結ぶ交通機関が少ないという課題は存在します。ただ、では公共交通機関が東京並みに充実していたら宇部市に魅力を感じるのか。納得しにくいのが現状ではないでしょうか。

これに続く理由として挙げられているのが「娯楽・レジャー施設が不足している」という項目です。これは記者時代にも経験があります。若い世代の人口流出が喫緊の課題とされていた長崎市。長崎大学に通う学生からも「都会にあるようなアミューズメント施設などがない」という不満をよく耳にしていました。ただこの不満を解消するために、宇部市に施設を建設するのは、現実的ではないと考えています。

宇部市は福岡県や広島県など、大きな人口規模や経済規模を誇る都市に挟まれています。こうした都市に存在する、あるいは建設される施設に匹敵するような施設を宇部市につくることができるのか。現実的には難しいのではないかと感じています。

これに対して取り組むことができることはなにか。

ほかの地域で実施されている同様のアンケートや調査結果があれば、情報提供いただけると幸いです。また地域に若い世代が残るような工夫について、皆様のご意見などお寄せいただけますと幸いです。

あすも、この調査結果を紹介しながら、私や学生が取り組んでいる事業などについて投稿します。あすもどうぞ宜しくお願いします。

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