スマトラ島、世界最大のカルデラ湖、トバ湖へ。
息子が仕事でインドネシアのジャカルタに行くので、一緒に行かないかと誘われて、喜んで行って来た。
ジャカルタに着いてから3日後に、3泊4日で、湖に浮かぶ島に遊びに行くよ!と言われた。
メンバーは、息子の仕事の関係のインドネシアの女性、日本人の男性と息子夫婦、私の5人だそう。
そして当日。
ジャカルタから飛行機で2時間のスマトラ島のメダンという町のクアラナム空港に着いた。
これから3日お世話になるドライバーさんが待っていてくれた。
若い感じだけど話し方が、成熟した男性という感じで、良い雰囲気の人だった。
お昼ごはんにはちょっと早いけどと言いながら、お昼ごはんを食べに行った。
ここのレストランは、テーブルに着くと、いろいろな料理がのった、小さなお皿が運ばれてくる。
料理と一緒にフィンガーボールが運ばれてきた。
聞いてみると、ご飯を注文すると、お皿に丸くご飯が盛り付けられて運ばれてきて、その周りに好きな料理を丸く並べ、指で混ぜて食べるのだそう。
そのために指を洗うフィンガーボールが必要なのだと。
私も、指で食べるのをちょっとやってみたいなと思った。
5人それぞれに好きなお皿を取って、分け合ったので、たくさんの種類の料理が食べられておもしろかった。
後から調べたら、パダン料理というらしい。
ご飯を食べてからトバ湖に向かう。
車の中で、行き先はトバ湖というところだと知った。
トバ湖は、標高900mにある世界最大のカルデラ湖だという。車は、緑濃く広がる椰子の畑を通り、だんだん山に向かう坂道を走っていく。
前に遅い車がいると、どの車も、隙あらば前の車を追い越そうと狙っている。
プップッと追い越しの合図をしながら追い越そうとするも、対向車線から車が来て戻ったり、見ていてもハラハラ。自分の乗っている車が、追い越しをかける時は、追い越しが終わるまではとても怖い。
途中、何キロかその間だけ、猿がガードレールや、道端に座っている所があった。日本で見る猿より小さくて、かわいい。
色が少し違ったり、何種類かのお猿さんがいたのような。小さくても体格の良いオスは貫禄があった。
そのお猿さんたちは、車を止めてずっと見ていたい、と思うほどかわいかった。
峠の頂上に着くと、わぁーと声が出るくらい、トバ湖がきれいに下の方に見えた。
展望が良いところではお休み処が並んでいた。
峠を下り、フェリー乗り場に着いた。
ここでフェリーに乗って40分。トバ湖に浮かぶサモシール島まで行くのだそう。
フェリーに乗って走り出すと、トバ湖、広い!長い!
どこまでも行っても端が分からない。どれだけ大きな噴火があったのだろう!
島の港について、また車に乗ってホテルまで行く。
コテージ風の部屋のベランダから湖や、湖の上を行く舟が見え、なんとも気持ちが良い。
見ると、離れた所にも船着き場が見える。
夕食まで、みんなでのんびりとビールを飲みながら、刻々と変わる夕陽の空を見ていた。
それぞれ写真を撮って見せ合ったり、穏やかな良い時間だった。
夕食はホテルで食べたが、ゲストは欧米系の若いカップルが多く、静かに自分達の世界を楽しんでいる。
一人で食事にだけ来ていたどこかの国の人が(どこの国か忘れた)、ヤシの木の樹液を発酵させたというお酒を持っていて、味見をさせてくれたので、私達のテーブルに誘っておしゃべりをした。
いつまでもワイワイとおしゃべりするのはためらわれる感じで、いつもよりは早く部屋に戻った。
昨日までのジャカルタのホテルの静けさとはまた違う静けさだなぁと思いながらいつの間にか眠っていた。
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