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使っていない電気は消そうよね!

息子家族と住み始めてから、未だに慣れないことがいくつかある。
その1つは、電気の使い方。
来た頃は冬だったせいもあったり、孫たちがなれない家で暗いことが怖くて1日中家中の電気を点けっぱなしにしていた。
最初は、暗いのが怖いということも、それはそうかも知れないなと思っていた。
今まで住んでいた家は、高層階で、フラットで暗い所がない造りで、窓のカーテンもしたことがなく、下には大きな公園や道路、街がずっと遠くまで見渡せる明るい家だった。

日本の家は、廊下も階段もお風呂の造りも全く違って、使っていない暗い部屋もある。
それは分かる。だけど、昼の間も夜中も、玄関の門灯、玄関の中、廊下、階段、トイレなど点けっぱなしの毎日が続くと、もったいなくて息子に話したが、息子も暗いのが嫌いとのことで、聞いてくれなかった。

友達や近所の人からも、夜中も煌煌と電気が点ってるけどどうしたの?と聞かれ、息子家族と同居することになって、と説明をしなければならなかった。
光熱費は息子さんが払ってくれるなら黙っていればいいんじゃないという人もいたけど、お金の問題じゃないと、私の心は苛立っていた。
息子は頭が悪い方ではないと思っていたけど、環境問題とかは関心がなくて、
自分たちが気持ちよく暮らすことだけを中心に考えていたようだ。
気持ちよくと無駄とは違うとおもうけど。
親がこんなふうでは、孫たちに伝えることは無理だな。
私は話しても分からないなら私が消すしかないと、嫌味のように消していた。
そんな自分が意地悪をしているようで嫌だった。
時々、息子には使っていない所の電気は、どう考えても無駄じゃないかと話しはしていた。
息子は、LEDに変えてあるし、点けっぱなしにしても、そんなに大した金額ではないと言う。

そんなことが続いていたが、
春になった頃だろうか、夜、孫たちが自分たちの部屋に入って、息子たちも自分たちの部屋に入ると、必要のないところの電気が消されているようになっていた!
どんなきっかけだったのかは分からないけど、これは本当に嬉しかった。

まだ、誰もいない部屋やトイレの電気が点けっぱなしのこともあるけど、前よりは良いかと思っているが、
おばぁちゃん、お風呂だよと呼ばれてお風呂に行くと、西日の射す明るいお風呂や脱衣場でも、相変わらず電気を点けている。
最初にお風呂を使う孫が電気を点けるという。
かわいい孫ではあるが、お前さん、頭を使ってるかい?
こんな明るい所で何のために電気を点けるのかい?と言いたくなる。
お風呂場の他の問題とも重なり、私のイライラ、モヤモヤがたかまっていくのはこういう時。

まぁ、暗いのが嫌で家中の電気をつける息子を育てたのは私で、
その息子に育てられた孫だから仕方ないかと、自分に言い聞かせてはいるが、
一人暮らしではこんな思いはしなくてすんでいたなぁと、一人暮らしを懐かしく思うのも、こういう時。

夜の電気が消されるようになったと同じように、いろいろなことも、少しずつお互いに歩み寄って、良くなってきているので、長い目で見れば変わっていくだろうと自分に言い聞かせています。


読んで頂いてありがとうございました。

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