『カルドハイム』プレリリース向け考察
今回はコロナの影響でお店でのプレリリースは開催されませんが、今回だけ記事を書かないのも気持ち悪いので、いつもどおり環境分析してみました。
プレリリース向けなので、シールドを意識しています。
プレリリースはお店でのイベントがない代わりにキャンペーンを実施しているのでお見逃しなく。公式のプレリリース入門記事はこちら。
固有メカニズム考察
公式によるメカニズム解説記事はこちら。
(1)予顕
コスト分割払い能力。自分のターンに無色2マナ払って裏向きで追放しておくことで、後のターンでより安価な予顕コストで呪文を唱えることができる。
2ターン目にやることがなかったりマナが余ったりしているときに予顕しておき、後続ターンで2アクションとったりできる。マナスクリューして重たいカードが出せないといったリスクを減らしてくれるのもよい。
押し込まれているときは予顕している余裕がなく、効果に対して割高な通常コストで唱えなくてはいけないことも。
(2)誇示
このターンにそのクリーチャーで攻撃していたら1回だけ起動できる能力。
お互いに殴りあうような環境でなければ、あまり能力を使うことがないかもしれない。
(3)氷雪
①氷雪マナ
《冠雪の島》など、タイプに氷雪を持っている氷雪パーマネントから出されたマナのこと。氷雪マナでしか起動できない能力や、氷雪マナで支払った分だけメリットが得られる呪文がある。
シールドではパックから出た氷雪土地しか使えないため、あまりお世話になることはないかもしれない。
②氷雪パーマネント
タイプに氷雪を持つパーマネントのこと。一定数以上の氷雪パーマネントをコントロールしているとメリットが得られる呪文がある。
氷雪は使うことができれば強いので、積極的に冠雪土地は採用したい。
《北方の先導》はデッキのクリーチャーでは使わない冠雪土地を入れても意味ないが、《雪崩呼び》がいるなら1枚くらいはデッキの色とは関係ない氷雪土地を入れてもよさそうである。
(4)ルーン
クリーチャーまたは装備品にエンチャントして使う。
通常、オーラはエンチャントしているクリーチャーが除去されると1対2交換になってしまい損するが、ルーンは場にでたときに1ドローできるため損が少ない。
エンチャント(パーマネント)なので機体にもエンチャントできる。
また、装備品にもエンチャントできるため、クリーチャーにエンチャントする場合と違って破壊されにくく、クリーチャーが除去されても場に残り続ける。
(5)部族シナジー
エルフ(黒緑)、巨人(赤青)、天使(白黒)と部族があり、また青のコモンには全クリーチャータイプである多相もいるため、思ったよりも部族シナジーを出せる可能性あり。
環境予想
今回は最後ではなく先に環境予想を書いてみます。
・2マナクリーチャーにあまり殺意がないため、2ターン目は予顕して3ターン目から展開し始めるような遅めの環境になると予想。ただし予顕があるため、4ターン目あたりから展開が普段よりも速くなっていくのでは。
・地上が中型クリーチャーのにらみ合いになるのであれば、飛行クリーチャーが重要そう。
・装備品、機体、ルーン、英雄譚などがあるため、メインデッキからアーティファクト/エンチャント破壊は必須。
・デッキは2色に抑えるのがよさそう。緑のカードやアーティファクトからは多色化に対するやる気があまり感じられない。
各色考察
シールドは引いたボムレアがなるべく多く入る色にしつつ、レアにデッキ構成が引きずられないように組む必要があると考えています。
レアで色があっさり決まることもありますが、そういう場合ばかりでもないため、迷ったときに色を決める参考にするための考察です。
1マナ域:
どのクリーチャーもスタッツは、1/1か1/2でありほぼ差はない。
2マナ域:
全体的にタフネスが高めであり、コモン2マナ域全体で見ると、平均P/Tは1.3/2.2であることからもタフネスが高めである。
各色に1枚ずつタフネス3以上のコモンが存在しており、白の0/6以外はプレイアブルだと思われる。
また、2マナでパワー3以上が存在しない。2/2に+1カウンターを置いて3/3に上げることができる緑が序盤は強いか。
3マナ域:
パワーのほうが若干高め。パワー3以上が7枚/13枚であるのに対し、タフネス3以上は4枚/13枚である。
コモン3マナ域全体で見ると、平均P/Tは2.5/2.3である。
3マナ3/3が存在しないため、タフネス4あると受けに回れる。
4マナ域:
コモン4マナ域全体で見ると、平均P/Tは2.9/2.8である。
4マナ3/3相当が平均であるため、デメリット持ちであるが、赤のCraven Hulkは非常に強い。 先手であれば相手よりもスタッツが高く、攻撃に行きやすい。
白のアクスガルドの自慢屋は、4/3/3であるが誇示することで4/4まで成長できるので、 先手であればほぼ攻撃できる(4マナのスタッツが3/3程度までであるため)と考える。
5マナ域:
コモン5マナ域全体で見ると、平均P/Tは4.4/4.2であり、4/4以上のスタッツを持っていることがわかる。
各色1枚ずつであり、バニラの緑は5/5であるが、それ以外はタフネス4であるため、4/4/4以上であれば相打ちに持ち込める。
6マナ域:
コモン6マナ域全体で見ると、平均P/Tは4.3/6.3であり、タフネスが高め。緑の貪欲なリンドワームが6/6/6であり、 ほかの6マナ域よりも強め。黒の戦慄の乗り手以外であれば一方的に殴れる。
戦慄の乗り手は、6/3/7とかなり守りのスタッツであるが、能力自体は起動できれば3点ルーズなので、攻撃せずにライフを削れるので、便利。
ただし、起動できるのは7ターン目以降なので、誇示や予顕での高速環境となる場合は、使っている暇はないと思われる。
(1)白
キーワード能力
・飛行 コモン3体、アンコモン2体
・誇示 コモン2体、アンコモン2体
マナレシオ(コモンのみ)
色考察
4マナ以降のマナレシオが他の色より低いが、その代わり飛行クリーチャーが多め。
《戦場の猛禽》は飛行先制攻撃でさらに1マナであるため、2ターン目に 《掟綴りの僧侶》と一緒に出したり、1ターン目に出して《霊体の鋼》等の2マナのカードで強化したい。
組み合わせの方向性としては、
白緑(+1/+1カウンター)、白赤アグロ(トークン+全体強化)、白青(飛行)、白黒(天使。白黒には「2つ目の呪文を唱えるたび」テーマがあるがシールドでは意識することはなさそう)
(2)青
キーワード能力
・飛行 コモン3体
・多相 コモン2体
マナレシオ(コモンのみ)
可もなく不可もなく。
色考察
《占い鴉》は予顕で3ターン目に出て来るのはとても強い。
《怪物縛り》はわずか1マナで恒久的にタップできるが、パワー分のダメージをくらってしまうため、特に緑相手では対応してパワーが増えるインスタントを使われないよう警戒する。
《鴉変化》は相手のフィニッシャーを除去できるのであれば1/1トークンが生成されてしまうデメリットも軽い。コモンだしアーティファクトも対処できるし、よく見かけることになりそう。
組み合わせの方向性としては、白青飛行、赤青巨人(《玄武岩の荒廃者》のような巨人シナジーがあるカードがあれば)、青緑あたりか。《鴉変化》があるので、今回は青緑で除去が足りずに相手のシステムクリーチャーにやられるということはなさそう。
今回、青は強そう。
(3)黒
キーワード能力
墓地活用
もちろん、飛行、予顕、呪文2枚目、誇示等もあるが、あまり方向性を感じない。
マナレシオ(コモンのみ)
色考察
マナレシオは全体的に低く、他の色よりも2マナ以降のスタッツも低い。
除去についてコモンに《大蛇の餌》があるのは強いが、除去全体的には他の色ほど強くなさそう。今回は赤や青のほうが強いかもしれない。
(4)赤
キーワード能力
誇示 コモン3体、アンコモン1体
部族(巨人) コモン2体、アンコモン2体
マナレシオ(コモンのみ)
高くもなく引くくもなく。
色考察
《臆病な大男》の4マナ4/4は優秀。4マナは3/3あたりが多いので同じマナ域であれば一方的に殴れる。
コモンの火力は優秀。ただし《圧死》は巨人がいるとマナコストが軽くなるとはいえ、巨人がそもそも重たいせいで序盤に撃てないので2枚以上入れるかは悩ましい。3枚は多いかもしれない。ヴォリンクレックスといったレアカード含めてほとんどのクリーチャーを除去できる6点ダメージは魅力的。
(5)緑
キーワード能力
多相 コモン2体、アンコモン1体
マナレシオ(コモンのみ)
他の色に比べて全体的によい。
色考察
《古葉の導師》や《サルーフの群友》がいるため、他の色に比べて4マナ域が優秀。
緑といえば多色化とマナ加速であるが、多色はしてくれるけどマナ加速はしてくれない。ボムレアをタッチすることはできそう。
多相があるため、黒とのエルフシナジーや赤との巨人シナジーなども組める。
《蛇皮のヴェール》はコモンのくせに+1/+1カウンターで修正が残るし優秀。
コンバットトリック
今回は装備品やルーンが多いのか、コンバットトリックは『ゼンディカーの夜明け』に比べて少なかったです。
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