俺って発達障害?と思って検査を受けてみた話 後編
ひらおです。
あけましておめでとうございます。
先週更新をサボったせいで激遅のご挨拶となってしまいました。
ごめんね。
ちょっと疲れ気味なので、
今後も時々休みながらの更新になるかもしれませんが、
読んでいただけたら嬉しいです。
本年もよろしくお願いします。
この記事は後編です。
前編、中編をまだお読みでない方は、
ぜひこちら↓から先にお読みください。
『読み返すのが面倒な人のためのあらすじ(遊戯王風)』
やめて!
職場の女上司の特殊能力で、
マルチタスクができないことを詰められたら、
病みの一歩手前で繋ぎとめてるひらおの精神まで燃え尽きちゃう!
お願い、(仕事)辞めないでひらお!
あんたが今ここで倒れたら、彼女との婚約はどうなっちゃうの?
ライフはまだ残ってる。
ここを耐えれば、普通の人になれるんだから!
次回、城之内死す!…じゃなくて、
ひらお、発達障害の検査を受ける!
デュエルスタンバイ!
…えー、茶番失礼しました。
全くあらすじになっていないので、
内容を忘れている人はやっぱり記事を読み返してください(_ _)
ーーさて、妻の後押しもあり、
発達障害の検査を受けることにしたわけだが。
検査を受けて、即日診断が出たら楽だと思ったのだが、
調べてみるとなかなかそうもいかないらしい。
概ね、複数回の診察や検査を行い、
正式な診断まで1ヶ月から数ヶ月かかることが多いようだ。
面倒くさいなー、と思いながらも適当なクリニックを予約して行ってみた。
以下、検査結果が出るまでの流れを
『STEP1 初回診察』
『STEP2 知能検査』
『STEP3 結果発表』
に分けて書いていきたい。
『STEP1 初回診察
ー麻雀ファンのお医者さんと遭遇ー』
少し緊張しながらも問診票なんかを書き、
診察室に入ると、若い男性のお医者さんがいた。
「麻雀プロの方なんですね!」
心なしかテンションが高い。
目もキラキラしてる気がする。
「私、麻雀大好きなんですよ。
どこの団体ですか?」
最高位戦です、と答えると、
そうですかー、いいなぁー、などと言ってくる。
「……。」
「……。」
…し、診察はまだか!?
そんな感じで、正直に言うと
このお医者さんとの相性はイマイチだったような気がする。
その後、自分が発達障害だと思う理由や検査を受けたいわけを伝えたが、
お医者さんの反応的には
発達障害ではなさそう、という見立てがあるようで、
しっくりきていないようだった。
今思うと、もっと話したいことを整理して伝えるべきだったかなぁ。
幼少期のことや麻雀中のことを中心に聞かれたのでそのまま話したのだが、
俺は勝負の間は覚醒していることが多いし、
幼少期も特に自覚はなかった。
困っていることをもっと自分主体で伝えたほうがよかったかもね。
今後受けに行かれる方は参考にされたし。
危うくそれで終わりになりそうだったが、
これでは受けに来た意味がないので、
次回心理士さんに検査を実施してもらえるように要望した。
『STEP2 知能検査ーおかしい場所を答えなさいー』
受けられる検査は2種類あった。
簡単に言うと、
安い検査と高い検査である。
そりゃあ安いほうがいいでしょ!
俺お金ないんです!
麻雀ファンの医者
「それだと診断における信頼度としては、まぁ参考程度という感じですね」
むむむ…なんやそれは…
それって実質高い方一択なんじゃないか…?
そういうわけで仕方なく、
高い検査(ウェクスラー成人知能検査、WAIS-IV)を受けてみた。
検査者から出される問題に答えていく形式で、
言語理解や知覚推理など、
項目ごとにIQが測れるものである。
これで脳の弱い分野、強い分野を測定するわけですな。
具体的には、
・パズルのような箱を並べて見本と同じものを素早く作る
・言われた数を逆から言う
・図の規則性を見つける
・言葉の共通点や意味を答える
・計算問題に答える
・絵を見ておかしいところを答える
などの課題があった。
実際に解いてみると、脳の衰えを感じたね。
計算問題なんかは、
「こんなの昔なら楽勝なのに!」
という問題が答えられない。焦っているうちに時間切れになる。
ここのところ計算といったら、
麻雀するときに親との点差を考えるくらいだからなぁ。致し方なしか。
それと、
「絵を見ておかしいところを答える」ってやつ。
たとえば、家なのに入口がないとか、
そういうのを時間内に指摘する問題である。
これが全くできない。
「わかりません」を連発。
わからなさすぎて、
「おかしいところを答えなさい」
って言われた時に、
「ここ!!」
と自分の頭を指さしてやろうかと思ったくらいである。
そんなこんなで検査は終了。
検査結果の発表は別日なので、それまでドキドキしながら待つことに。
『STEP3 結果発表ーほぼMENSA入れますー』
結果発表の日。
緊張しながら、心理士さんの待つ部屋に入る。
心理士さん
「結論から申し上げますがーー」
出た!
よくない報告をされるとき専用の入り方だ!
「今回の検査では、発達障害と認められそうな結果にはなりませんでした」
やっぱりーー!
「というか、極めてIQが高いです。こちらが検査結果なんですけど…」
そう言って差し出されたのが、以下の用紙である。
「各項目、非常に安定して高い水準です。
全体としてはIQが130あり、これはほぼMENSA(高IQ団体)を受けられるレベルです」
褒められているのだが残念な気持ちである。
なおMENSAの目安はIQ135なので厳密には足りていない。
だが確かに、全体的に高い数値が出ている。
『知覚推理』の欄には、
見た情報や物事を的確に処理することが得意であると言えます、と書いてある。
じゃあ普段、道を覚えるときに
俺の脳みそは何をしてるんだ。
『処理速度』の欄にも、
作業スピードを落とさずにいられます、とか書いてあるけど。
「もっとテキパキ仕事してよ!」
って上司に言われるのはなんなんだ。
心理士さんに疑問を伝えてみると、
・普通、発達障害の傾向がない人でも数値にバラつきが出ることが多い。
突出した数値がないので、
「困ったときに頼る分野」がないのかも。
・話を聞く限り、職場や苦手な大人の前で困っていることが多いように思う。
その場合、「発達障害」よりも「適応障害」になるかも。
という話だった。
うーむ。そういうもんかしら。
納得したところ半分、未解決な部分半分、という感じで終わった。
謎解きドラマの最終回みたいだね。
ちなみに、結果を妻に伝えたところ、
「はぁ!?そんなことある!?
別の病院に行き直したら?」
と結構なキレ具合だった。
まぁ確かに、日常生活でとても困っているのは事実なので、
お医者さんへの伝え方によっては見立ても変わるのかもしれない。
また機を見て、病院を探して、
診断が出るかやってみようかな。
どうにか俺の特性を前向きな方向で活用する生き方を模索していきたい。
いつの日か劇場版でお会いしましょう。
長くなってしまいましたが、
読んでくださってありがとうございました。
それではまた来週!
おしまい