只々、仏五輪開会式にリアクションする(時々追記)
たゆたえども沈まず
フランス・パリでのオリンピックが始まりましたね。
今回は、開会式を見ながらオンタイムで淡々とリアクションしながら、時々、深読みオタクがこの演出について語るブログです。
CAIRA, ENCHANTÉ
コメディ俳優のちょっとしたドジから、ジダンの登場、子供たちへ聖火を託して、地下墓地からのPhantom of the Operへのオマージュ
三色旗とオリンピックモチーフにカスタムされた橋に座るアコーディオン奏者の雰囲気がとてもパリらしくていい。
オープニングからのクラシックから始まる歴史的な曲選びと素敵な編曲
🇦🇴アンゴラの赤の民族服
🇸🇦サウジアラビアの白の民族服
🇦🇼アルバの水色と黄色と白のグラデーション
🇧🇸バハマのブルーグリーン
🇧🇭バーレーンの赤とゴールド民族服
キャバレーパフォーマンス!!でもなんでガガ様?😂
(早着替えはお衣装も変えて欲しかったと思うのはミュオタだからですか?)
でもこのお衣装、DIORのオートクチュールコレクションらしい…
ワオ。さすがフランス…
🇧🇹ブータンの民族服も美しい
🇧🇼ボツワナの女性のワンピース可愛かった
🇧🇮ブルンジの民族服もー!
🇨🇲カメルーンのカラフルな民族服の色使いも
揃ってるようで揃ってないし足の上がりきってないムーラン・ルージュのカンカン!!😂でも人数が迫力!!
SYNCHRONICITÉ
美しきノートルダムとのパフォーマンス😭
(無事再建が終わりますように🙏)
フランス造幣局で作られるメダル(実際はCHAUMET)がLOUIS VUITTONのトランクに収納されて!(実際のメダルもLV製ケースに入るらしい)
聖火だけでなくメダルも開会式で準備して運ばれるって素敵な演出。
エトワールの美しいバレエ
コンテンポラリーのダンス
ノートルダムの鐘?のように聞こえた鐘の音と共に一瞬見えたのは…カジモド?!と思ったけど聖火の人なのかな?
いやちがーう!これ絶対カジモド!!
♪僕の願い 「ああ、僕も皆と一緒に歩いてみたい。散歩したい。手を繋いでセーヌのそばを、朝の光を浴びながら」のシーンそのままの再現!!
カジモドもオリンピックみてるんだろうか。
そもそも、ノートルダムが無い今どこにいるんだろうか…
ところでこの仮面の聖火の人は、何を表現しているんだろう…
LIBERTÉ
そして…始まるのが民衆の歌…からの、コンシェルジュリでのマリーアントワネット…
アントワネットとロックとシンフォニックオペラは最高の組み合わせだけど、アントワネットの母テレジア推しの私としては、彼女の姿は白い聖母視へと変わった後のアントワネットにしてあげて欲しかった…
だけど、シンフォニックロックオペラに合わせるならこのアントワネット出なければダメなのよね…批判もあるようだけど、ジャンル的には正解な演出。この皮肉すらもフランスの一部に見えるのは、余所者だからかしら。
そして、そこからハバネラへの流れは鳥肌だった…
パリのファッションで魅せながら、愛の自由な形を訴える。
いやぁ、この表現フランスらしい〜(笑
ÉGALITÉ
ルーブルと親衛隊のパフォーマンスと、アヤナカムラとのコラボ。こういうコラボ、大好き!この方のお衣装も、DIORのオートクチュールコレクションらしい…
ルーブルとオルセーから逃げ出す絵画たちかわいかった!
彼らもオリンピックが見たいのね☺️
絵画たちにもオリンピックをみる自由を得られると…
🇨🇴コロンビアの帽子
🇨🇩の目が覚めるブルー
🇨🇮コートジボワールのオレンジ
🇩🇯ジブチの色は赤道の近さ周辺国の国旗色と比べると淡くて可愛らしい色で本当に不思議
🇪🇨エクアドルの黄色!
🇪🇸スペインは…艦隊が来たのかと思う迫力😂
そして対比する🇪🇪エストニアと🇸🇿エスワティニの美しいブルー
🇫🇯フィジーの民族服
ピアノソロパフォーマンスの美しい音
モチーフはそのままにした技巧的アレンジ最高…
同じ赤と白なのに🇬🇪ジョージアはなぜこんなに可愛らしいの
グレートブリテンの仏語発言「へっ!?」って声が出た…
(オリンピックになるたび実感するけど、イギリス領ってまだまだ多いのね)
🇬🇹グアテマラの青と緑の合わせ方!
🇮🇳インドのサリーがレインコートで見えないのが残念だけど、濡れたら大変だものね…
🇮🇹イタリアの黒から、🇯🇲ジャマイカの黄色の温度差!
でも人の元気さは同じ🤭
そしてここで始まる気球のフラグ、後で繋がって最高!!
ミニオン…なんで?フランス関係…あったんですか?
そしてパートがやたら長くないですか🤣
モナリザ泥棒してるし…ミニオンの元にはトラブル品ない…
SORORITÉ
そして川にモナリザ流す大胆さからの、ラ・フランセーヌ…しかも、ドラクロワの7月革命を思い出す姿で歌うから、ここでも鳥肌立っちゃった…
しかもその後に続くのが10人の歴史的女性の紹介…うますぎる…
SORORITÉ
チェンバロの音で始まるEDMアレンジも最高だし、衣装も戯曲的に中世を思わせながらスニーカーと合わせてて最高のファッション
ジャポンが聞こえなかったのが残念である
(銅像がなかなか出てこなかったからね)
🇰🇿カザフスタンのブルーグリーン
🇰🇮キリバスの国旗
🇰🇼クエートの女性服
🇱🇸レソトの帽子
憧れの🇱🇮リヒテンシュタイン
🇲🇬マダガスカルの女性のワンピース
オペラ歌うブレイキン選手とかどうかしてる…ありえない体制で発声していて、概念崩壊が起こるかと思った…しかも表情のつくりが最高すぎる…
🇲🇼マラウイのピンクのジャケット…!
🇲🇭マーシャル諸島の民族服!
🇲🇷モーリタニアの淡くて美しい服!
🇲🇳の民族服風ユニフォーム
🇲🇿モザンビークのカラフルジャケット…!
🇳🇵ネパールの国旗の形いつ見ても最高
🇳🇮ニカラグアの独特なブルー
🇳🇬ナイジェリアの深いグリーンと民族服
ラップの韻の踏み方が仏語の独特さであまり聴かないから新鮮(スヌープドッグの名前はどこの国のラップにも入りがちなのね)
FESTIVITÉ
DJと共にランウェイが始まるのもさすがフランス
橋の上に作ったランウェイにはちゃんとシャンデリアまで下がってる!!楽しい😭ブリトニーとマドンナの”Me Against The Music”のメロディが聞こえた気がしたのは気のせいかな(笑)
🇴🇲オマーンの女性の辛子色とグリーンの民族服
🇵🇸パレスチナの民族服
🇵🇪ペルーらしい赤!
🇵🇷プエルトリコの可愛い帽子
🇷🇴ルーマニアの思い切ったイエロー!
🇷🇼ルワンダのラベンダーのユニフォーム😭
🇱🇨セントルシアの青みの強いエメラルドグリーン
🇷🇸セルビア!!ジョコ!!!!🎾
🇸🇴ソマリアの可愛らしいブルー
🇸🇸南スーダンのブラックスーツ!
🇱🇰スリランカ!!いつも紅茶でお世話になっていて頭が上がりません
🇨🇭スイス!!!スタン様!!!!!!!!!🎾
(いないけどロジャーーーーーーーー!!!)
🇸🇷スリナムのイエロー味のあるグリーン
🇹🇯タジキスタンの旗手さんのジャケットの刺繍…
🇹🇿タンザニア!!!おタンザ様!!💎
🇹🇲トルクメニスタンのグリーン
🇺🇦ウクライナのレモンイエロー
🇺🇾ウルグアイのブルー
🇻🇪ベネズエラのブルー
アメリカ領バージン諸島の独特なチェック
アメリカ…出場選手だけで630人越え…フランスも…船に乗るのが全員でないにせよ…それが乗る観光船の大きさが…凄すぎる…
セーヌ側ってそんなに深くて大きい川なのだと、初めてわかった気がする…いやまだ実感はできていないけれど、想像のスケールの何倍も誤差があった…
しかもその船が通れる橋しかないっていうのがまた…
🇫🇷フランスはさすがのスーツ…ウールと合成繊維で何時間着てもシワがつかない…なるほど…
成果を持った覆面の人…ファッションもすごくいいしところどころにはいるパフォーマンスも最高なんだけどこれは…最後まで何を表現した存在なのかわたしにはわからなかったけど絶対何かへのオマージュがあるはずだよね…
どの国も独特の色が美くて、参加国入場は本当に国の性格が見えて面白い、大好き!!
OBSCURITÉ
行進?フェリーが終わった後にEUのロゴを出して、多様性を意識したチームでパフォーマンスが始まるのも面白い…
美しすぎるピルエットがサラッとで終わる恐ろしさよ…ドラグのパフォーマンスもホットだし、伝統舞踊もはいってるし、ありとあらゆるダンスジャンルいれてくるからもうカオスになるはずなのにすごい面白いのはなぜななのか…
なんかこういう雰囲気って、フレンチミュージカルにもあるなぁ…橋の上がパーティーになってる様子ってすごくロココ(笑)
そして、どこかちょっと…ニッチなのも、フランスならではな気がする。
オリンピックの開会式をスタジアムじゃなくて街そのものを会場にしたというのは、住民にとっては不満も出ていたし革新的だけど、歴史的建造物と新しい建造物の景観バランスが課題なフランスにとって「このままうまいこと使って魅せちゃえ!」という考えはすごくいいと思うし、建築費用を船だったり整備だったり各所の仕掛けに使うってのは、毎回建造スケジュールの問題が各国上がる中でうまいこと考えたなぁと思う。
とりあえず川の上を流れながら待機していけばいいから、会場内での演出入れ替えやそのための暗転も必要ない。(多少のトラブルや出トチリはあったけど)
観客は無料で見れるというのが事実なのならそれはそれで最高だし、実際セーヌ側沿いのバルコニーは観客がたくさんいたのもいい。
フランスは自由と平等を古代から永遠に(言い過ぎ)訴え続ける国なのだろうと思うから、このスタイルにすごく違和感がない。
同時に、形式美を大事にしているから、押さえるところはちゃんと押さえる。
革命が多いということは主張にアクティブだということ。このオープニングパフォーマンスもたくさんの”メッセージ”があったし体現に成功していたように思う。
なにより、どこから見ていても、この演出によって会場に収まらないことで開催国の特徴を知ることができるのも嬉しい。
どんな国でどんな歴史をもっている国で開催されるのか。改めて知る良い機会。
”imagine”がオリンピックで必ず歌われるようになったというのは、初めて知った…
SOLIDARITÉ
オリンピック旗を届けるこの鉄仮面の騎士のような女性?は誰なんだろう…ジャンヌダルクっぽさもあるけれど…
謎の人物が2人もいるのがすごくむずむずする!深読み大好き人間にはたまらない設定。
近代オリンピックの父・クーベルタン男爵を示して、オリンピック開催のためにオリンピック旗を運ぶ騎士。
そこに合わせるパイプオルガンメインのEDMアレンジとか最高の演出なんだけど…
やっぱりこの開会式は、テーマを持って色々下がるものの、総合的には歴史にフォーカスを当ててるんだなぁ。
フランスの歴史と、オリンピックの歴史。たくさんの礎の先にある今へのリスペクト。
SOLENNITÉ
最終集結地がエッフェル塔の前というのもとても象徴的でいい。
白馬がかっこいぃぃぃぃいぃぃぃ!!かわいいぃぃぃ
ひずめの音がとてもとても心地いい…
オリンピック旗をマントにしたこの騎士が、全ての国旗をまとめて集まって行進するっていう演出もとてもフランス的と感じるし(余計にジャンヌダルクぽさが出るという感もあるけれども)このあたりは本当に形式美で残すべきものを残したパートっていう感じ。BGMはオーケストラと声楽団がもう仰々しさパワーアップ。
仮面の人たちは閉会式にも出てくるのかしら…正体が気になってしょうがない。
ステージが、エッフェル塔の形になっているというところ。どうせならエッフェル塔と鏡になるようにしたらよかったのにぃ…
ジダン、聖火ずっと追いかけてたんですか?(笑)
ジダンの登場より仮面の男性の登場がかっこいいのはなぜ…
と思っていたら、ラファーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
そうだった、自国じゃないか!いい笑顔じゃないかシャイボーイ!!
わたしの大好きなビッグ3!!!
この後のエッフェル塔の演出は、移動時間を稼ぐためとしてもちょっと長すぎませんか(笑
ここにきて、そうか、街並みを会場にするのは面白いけどこういう時間調整が必要なのかと。
でも、こういうライトショー、東京でもスカイツリーでやったらきっと美しかっただろうな…
で…わたしなここでとても混乱したんですが、なぜセリーナが(笑
コマネチさんはわかります、自国ですもんね。
だけど…セリーナ?そして、カール・ルイス氏も!
そうか。わたし、勝手に聖火リレーとかパフォーマーって開催国のオリンピアンや著名人が出るんだとばっかり思っていたんですけど…フランスはそういう固定概念すらぶち壊してくる革命的オープニングを計画されたということなんですね!?
驚きの連続でわたしの興奮の落ち着きどころがない(笑)
今回の聖火台、わたし史上最も美しくて素晴らしい演出だったと思う。(かけた時間は別として)
ここでも、ただのリレーでなく”集結”していくという形式がオリンピック旗の時と一貫している演出で。
行進好きねぇ!(笑)
100歳のオリンピアンから、現役オリンピアんがつなぐというのも、美しいストーリーではないか!
そしてこのフラグ回収、直径22mの気球…!!!
ガス気球が最初に行われたチュイルリー庭園で上がる、気球型聖火台!!!!!
会場の中に設置されているわけではないから、誰でも”平等”に見ることができる聖火台を用意したなんて本当にフランスらしい。
まさか仕舞われないよね?
というか、何で固定されているの…?風で煽られたりしないんだろうか…そわそわそわ
そして愛の讃歌が始まる演出、やるぅぅぅうぅぅ。と、思っていると聞こえてくる歌声。
「セリーヌデュオンじゃないかぁぁぁなにしてんのぉぉおおここフランスよ!?」声が出てしまう。
本当に、なんで?ガガ様といい…(笑
当然、この方のお衣装もDiorのオートクチュールコレクションのものだそう…さすがぁ…
全然楽しくていいんだけど、フランスを代表する歌手で歌が上手い人はいっぱいいるだろうに…他国の歌手でよかったのだろうか…
そしてエッフェル塔にステージってつくれたんですね…もう本当にサプライズが多すぎて消化しきれない…
そしてぬるっと終わった(笑)
いやぁ…日本のオープニングもクロージングも好きだったけど。
イギリスのジェームスボンドとクイーンの共演も大好きだけど。
フランス、最高でした。
消化しきれてないけれど。
本当に消化しきれてないけれど…
最後に
この件について、Threadsにも書いたけれど残しておこうと思う。
昨今歴史の一端だけを切り抜いて批判する声がよく耳に入るのだけれど、もう少し俯瞰してみると違うものが見える気がしているので…
わたしなりの解釈を置いておくことで、”様々な意見”が一つ増えたら面白いなと思っている。
結論から言うと、このパートを『総合演出的』にみればこれで正解だと思います。私は。
まず、その演出に至るまでのストーリーが丁寧に作られていた。
ここは汲み取らねばなるまい。
フランスの歴史の一つ。地下墓地
オペラ座の怪人へのオマージュ
レミゼの民主の歌を通したフランス革命への想起
その流れを汲んでここに繋がり、テーマは”自由”。
こんなに堂々と過去のフランスの歩みを語る真摯かつ芸術へのリスペクトが見えるストーリー展開はあるだろうか。潔くてとても心地いい。
さらに語るべきはこのこの演出に合わせた楽曲。
ロック、シンフォニックオペラ、シンフォニックメタル。
これらのジャンルが持つ世界観と表現としては、このビジュアル演出は全く間違ってない。むしろあえて突っ込んでいくだろうゾーン。
私は歴史とも国とも全く関係はないけれど、マリー・アントワネットの残念な一面も理解しているし、その上で彼女の存在に愛着を持って、歴史書もあれこれ読んだ立場。マリーの母、マリア・テレジアに惹かれてマリーへたどり着いたのがきっかけ。そういうわけで、愛着があるからこそ、最初は”生首”という直接的表現に「えぇぇ」と感情的にも思った。
裁判と断頭台に立った姿をみた人々にその後聖母神聖化された、聖母マリーではなぜいけなかったのかと。
けれど、落ち着いて流れとテーマと演出という視点で総合的に見れば、なんとも真摯で大変攻めたパフォーマンスでむしろ評価に値すると思った。
この演出にとどまらず、この開会式の演出は、どこを切っても、私の知る限りではフランスのありのままを表していて、テーマに忠実だった。
あれがダメならカルメンのハバネラもストーリー的には指摘があるべきだし、川に流れるモナリザにも言うべきことがあるはず。
他方、こうして批判が自由に上がることも、フランスぽいっちゃぽいので、日本のように謝罪がどうのということにはならないのだろうからそんなところも愛せるポイントだと思って見ている。
追記
とある方のSNSの投稿で、アヤ・ナカムラのパフォーマンスについてと、そのバックグラウンドを知った。
彼女の名前は芸名で日本とは縁がなく、本名はAya Danioko。そして、西アフリカのマリ生まれでパリ育ち。フランスでも国籍を取った為、フランス人でもある歌手。YouTubeで10億回再生にも届く勢いの「Djadja」というヒットソングがあり、開会式でもパフォーマンスで歌われていた。
そして、彼女はオリンピック開催1ヶ月前あたりから議論を呼んだのだそう。YouTube系シンガーというスタート、純フランス人ではないこと、アフリカの言語のスラングや造語が多く登場するのが歌の特徴であることが理由だそう。
私の混乱の理由にもなったけれど、ガガやセリーヌが出てしまってこの点はカバーされた形に。
そして、このバックグラウンドを知ったことで、あのテーマのタイミングで、あのパフォーマンスをする事による強烈なメッセージが際立って見えた。
ルーブル美術館側には、フランス共和国親衛隊音楽隊と陸軍合唱団。
そして、フランス学士院から出てきたのが彼女。
この学士院にあるのは、文学院や芸術院や人文院。
言語や文学や音楽…人を人たらしめる物事を司る建物の中から登場する、今回の件で「人種差別の標的にされた」とも言われた彼女が、国を背負う立場に属する者たちとコラボして、彼らに囲まれ、パフォーマンスを終える。
この演出を「国が彼女の自由を守った」と解釈する方がいらして私はとても心を打たれました。
なんで素晴らしい演出なんだろう。
フランスは、言い方が乱暴ですが革命とデモの盛んな国。自由と博愛と平等を重んじる一方でどこか排他的な思想も常に合わせ鏡のように存在して、積極的に戦い続けている。時には荒事もあるけれど、彼らはありとあらゆる芸術を通してそれを訴えてきたし、今も訴え続けているのだと言うことが本当によく伝わる開会式だった事が、知れば知るほど納得させられていく。
表現に富んだ国はやはり作るものが違う…
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