動画のチャプター設定が自由自在なアプリ「mChapters」
「チャプター」とは
動画の世界で言う「チャプター」とは。
DVD や BD などのディスクメディアではお馴染みの、コンサートものなら曲の頭に、映画なら話の転換点に、予めポイント設定されてて、さっと頭出しできるようにしたもの。Mac ではディスクメディアじゃない普通の動画でもよく目にする 。Apple TV の映画にもチャプターは付いてくる(Mac だけ。iPhone では出てこなかった)し、Final Cut Pro での動画編集でチャプターマーカー打って Compressor で書き出せば、完成したムービーファイルにもチャプターは付いてくる。それって当たり前のことだと思ってた。
Adobe におけるチャプターの位置付け
ところが、Adobe の世界はそうではないらしい。Premiere Pro にもチャプターマーカー機能はあるけど、編集でチャプターマーカーつけて Media Encoder で MP4 に書き出しても、チャプターが使えた試しはない。「MOV ファイルとして書き出せば使える」との記述をネットで見つけていろいろ試してみたが、未だ再現できていない。Premiere Pro のこの機能はおそらく、DVD や BD の制作を意識して組み込んだものだろう。でも肝心の Encore(ディスクメディア制作アプリ)が打ち捨てられた今、これは一体何のためのものなのか。
YouTube や Vimeo では
YouTube や Vimeo で動画を共有するときには、チャプター設定が割と簡単にできる一方、 Prime Video の映画でチャプターが設定されてるのは見たことがない。果たして動画のチャプターって一般的なものなのか?
動画ファイルにおけるチャプターの必要性
地元秋祭りの獅子舞を 2008年からずっと記録して DVD に焼いてきた。とりも直さずそれは、次回の獅子舞練習用、未来への獅子舞継承のためなのだが、実際のところ練習場に DVD と DVDプレーヤーを持ち込むよりも、動画ファイルをノートパソコンで持ち込んだ方が、起動が早いし楽、そして何より解像度が高くて画が綺麗だ。ただしこの動画ファイルにチャプターは必須だ。
チャプター設定のタイミング
これまでぼくは、チャプターはエンコード前に設定するもの、完成した動画ファイルに後からチャプターを打つのは不可能、と思っていた。だから、過去の映像にチャプターが付いてなければ、Final Cut Pro でチャプターマーカーを付けるところからやり直さないといけない、時間をかけて Compressor でエンコードし直さないといけないって思ってた。ところが。
チャプター設定があとからでも自由自在なアプリ
探してみるもんだね。あったよ、ちゃんと。しかもチャプター設定して保存し直しても一瞬で処理が終わる、つまり肝心の画質には一切影響しないと思われる。これぞ完全理想形のアプリ、その名は「mChapters」。作者が日本人ってところも嬉しい。App Store にて ¥800 だ、安いぜ。既存のチャプターの微調整や再設定もできちゃう、チャプター必要な人には超オススメ。
購入後に気づいたけど、m4a ファイル(オーディオ)にも対応だって。NHK-FM の「世界の快適音楽セレクション」を Audio Hijack でエアチェックしてる身としては興味深い。これは試してみなくっちゃ。
(追記)設定しても iPhone ミュージックアプリでは使えなかった。