100%のオマージュはパクリ
こんにちは、平林朗です。
本日は、映画やアニメなどに見られるオマージュはどこからがパクリなのかという事について、ふれたいと思います。
私の意見ではありますが、度合いで変化するのではないか、そう思います。 例えば、ホラー作品を作りたいと思った時に、チェーンソーを持った大男が、若い男女を殺害していく、というストーリーを考えたとしましょう。
完全に悪魔のいけにえやら13日の金曜日のパクリです。
しかし、製作者はオマージュだと言い張るでしょう。
オマージュには、尊敬や、リスペクトの意味があります。
尊敬するあまり、ストーリーをオマージュしたのだ、というのは理屈的には通るかもしれませんが、端からみたら手抜きに見えます。
では、ラブストーリーの中で、肝試しのシーンがあり、その中に先述のホラーのストーリーを混ぜたらどうでしょう?
演出として凝っているように見えませんか?
このように、スパイス程度に含まれている「パクリ」がオマージュなのではないかと思います。
このスパイスが、70%くらいを超えると、おそらく完全にパクリです。
牛丼にキムチを乗せすぎて、もはやキムチ丼のような状態、原型をとどめていない状態になれば、もはや牛丼ではありません。
ようするに一致率の問題です。
一致しない要素よりも、一致する要素が多い場合、パクリと言及されるかと思います。
パクリ=コピーと考えた方が手っ取り早いかと思います。
人というのはコピー品をかなり嫌います。
ブランドバックのコピー品や、高級時計のコピー品というのが、最たる例ではないでしょうか。
大体のものや作品は、コピーすると、予算の都合や作者本人の権威の関係で、劣化する場合が多いです。
また、グーグルの検索エンジンでは、コピーとみなされたコンテンツ(コピーコンテンツ)は検索エンジンにでてこない場合もあります。
このコピーコンテンツですが、多くは文章がメインのコンテンツに適用されます。
コピペをチェックするツールでは、40%程度の一致率だとコピーの疑いがかけられます。
この判定は他のコンテンツ(動画やイラストなど)にも適用できるのではないでしょうか。
文章ほど単純なものではありませんし、チェックするツールなどがあるわけでもありません。 しかし、似てる要素を探すことは可能です。
作品カテゴリー、キャラクター、設定、世界観、セリフ、ストーリー・・・ どれがどこまで一致しているかで、パクリ、オマージュの判定を出すことはできそうです。