見たことない名作映画解説【シャイニング】
こんにちは、平林朗と申します。
見たことない名作映画解説第四回は、長いうえによくわからないシャイニングです。
【あらすじ】
作家志望の男とその家族(夫のジャック、妻のウェンディ、息子のダニー)が、オフシーズン中のホテルを借りて、過ごしていた。
だが、過去にそのホテルでは、殺人事件が起きており、悪霊がホテル内に住み着いていた。
ジャックに悪霊が語りかけ、気が狂ってしまったジャックは家族を手にかけようとする。
なんとかウェンディとダニーはジャックから逃げられたが、家族を追跡中にジャックは死んでしまう。
【感想】
一言でいえば「わかりにくい」です。
なぜわかりにくいかと言えば、意味深なシーンが連発するにもかかわらず、解説やセリフがないという事があげられます。
たびたび悪霊の描写などが入りますが、初見だとただのビックリシーンだと思ってました。
しかしながら、悪霊によって、だんだんと荒れてくるジャックの変化の様や、作中にちょいちょい登場するギミック(鏡の描写など)は見ていてパズルがはまっていくような気持ちよさがあります。
(スリラーに気持ちよさってなんなんだと思いますが) ネットで設定などを読んでようやく理解しましたが、「シャイニング」とは超能力の事です。 作中で、シャイニングを持つのは、息子のダニー、ホテルの料理長(ハロラン)です。
が、しかし作中かなり多く登場するダニーがほとんどシャイニングを使いません。
ぶっちゃけただの霊感のある子どもという認識です。
ハロランにいたっては、たぶん使ってません。(それっぽい描写はありましたが) ようするに、心霊系スリラーかと思いきや、超能力バトルものなんです。
ですが、シャイニングは心霊によって、家族がバラバラになるストーリーのように見えます。
そこにちょこちょこ入ってくる超能力描写で話の全体像が霞んでしまっている印象でした。
シャイニングには、原作の小説があり、そちらを読んだり、設定的なものを頭に入れておくと、理解しやすいと思います。
ここまでかなり酷評していますが、実は私としては、かなり楽しめた部類に入る映画です。
超能力シーンを見なかった事にすれば、心霊スリラーとしてよくまとまっているという印象です。
古い映画ではありますが、撮影技術に工夫が凝らしてあり、登場キャラクター(悪霊も含めて)がみな個性的で、かつ魅力的です。
なぜここまで酷評するかと言えば、小説の印象(設定)と映画の印象ではだいぶ違うから、という事が大きいです。
いい映画には違いないので、機会があれば、見ていただければと思います。