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「Join us!」とは本当に何だったのか〜シャニマス6周年テーマを振り返る。

2024年3月28日に行われた「シャニマス6周年スタート生配信」にて、シャニマス6周年のテーマが「Join us!」であると発表された。

この「Join us!」というテーマは「ルカがコメティック(=283プロ)に加入していく」という意味に並行して、「シャニソン、そして2本の新作アニメによって新たなファンを獲得していく」という意味合いが込められていたと思う。

果たして、この1年間シャニマスは「Join us!」を果たせたのでしょうか??

というわけで、2024年〜2025年までの1年間のシャニマスのいろんな出来事を確認しながら、特に後者の意味において「Join us!」できたのかについて検証してみたいと思います。
ちなみになんかシャニマス炎上カレンダーみたいになってしまったので、割と閲覧注意です。


6周年ライブツアー「Come and Unite!」

まさしく「join us」を象徴するようなライブツアー。大阪、横浜と二大都市かつそれぞれ大阪城ホール、そしてKアリーナ横浜での開催と、まさにシャニマス史上最大規模のライブと言える。
また楽曲披露中の自己紹介やDJパートなど、新たな試みもたくさん見られたライブだった。

ただ、なんかJoin us!できたのってなんかもうここまでな気がする。

アニメ放送(1期)

「Join us!」させるつもりありましたか???

シャニアニの1期の話はもうひたすらいろんなところでされてるが、同時期のガルクラに比べてあまりにお粗末な3D、アイドルが目立たなすぎてモブのガキの方が目立つ3話など、あまりにツッコミどころしかない作品だった。
(俺の良さをわかるやつだけ)Join us!という作品というべきか。

あと、個人的にはこの後のnote企画も悪手。
もちろん、シンプルに記事が面白いから表彰されたんだろうけど、公式が自ら「俺で笑えるやつには知性がいる」ムーブしてるように見えなくなくて...

パラコレ冬優子4コマ

あ、これもそういえば今年か(絶望)

本編シナリオを読んだ身として、冬優子が283プロを辞める世界線ってのはまあ〜ありかな〜っては納得してた。何より「パラレル」なのでむしろ攻めるならせめて欲しかったし。

だけど4コマ、お前は話がちょっと違う。その内容をガシャを引いてないオタクに見せるのは違うだろ。
正直、ただ曇らせてオタクを不安にさせてガシャを引かせるだけの4コマになってるし、そういう意味でも色々言われて然るべきだと思う。

LIVE FUN!! -Beyond the Blue sky-

事実上のシャニアニ1期ライブ。アイマスでは珍しいU-20割や冒頭パートの無料公開など、まさしく「Join us!」を体現しようとしていたライブ。セトリだったり、283プロの初期しか知らないファンの子が未来の283プロを見て感動するという構成だったり(day2のラストは知らん)含めて本当にシャニマスビギナーに進めたくなる内容だっただけに、1期の失敗が悔やまれる。
day2のMCでキャストが「アニメからシャニマスの知った人〜」って聞いたらまばらに手が上がったいたが、あれは多かったのか少なかったのかいまだに判断しかねる。


コミケ水着騒動

嫌な、事件だったね...

2024年、数少ないシャニマス公式への同情案件(もう一個はアニエラ)
シャニソンの水着キャンペーンに合わせたコミケ広告が、あまりにもアイドルを性的に描きすぎているということでプチ炎上した件。
いろんな言説が飛び交ったが、「あの広告で何が悪い」派も「シャニマスでエロ売りするな」派のどっちの意見もわかるし、本来シャニマスが大好きだった両者がしょうもないことで喧嘩しているのがとても辛かった。まあ、元々シャニソンがしっかりしていればこんなことにはならなかったんじゃないですかね。

あともう多すぎて書ききれないけどこの1年間シャニソンは1週間に1回のペースで投稿ミスをしている。いつだったか覚えてないけど「アンティーカ4人のイベント」みたいなバナー誤字した時は流石にアカンと思ったよ

LME1時間告知騒動

[283 PRODUCTION]"重大告知"ユニカビジョンin 新宿と唐突な投稿。
多くのPたちが、きっとシャニマス史に残る「何か」があると思い、ワクワクし、不安になりながら、ある者は新宿へ、そしてあるものは家でその顛末を見守った。

しかしそこで(YouTube上でのみだが)見せられたのが例の何もない真っ白な空間の映像をひたすらループする映像を1時間見せられたという話。結構攻めたアナウンスをしていたので他マスのPも結構みてたし、ライブの再生数もかなりの数があるだけ注目度は高かった分しっかりと燃えたという印象。
そしての「完璧・永遠であることは美徳であり 彼女達は幾度も到達の機会を与えられる」って文言もしっかりと火にガソリンを投げ込んた感じ。

あと、「現地お立ち寄りの際には、動画撮影の上情報拡散にご協力ください。」と言っておきながら特にYouTube上の配信と変わらないし、むしろ撮影のために現地に行ったPが多くて現地の通行の邪魔になるなど、なんか燃えた原因を挙げれば枚挙にいとまがない。

LMEの公演の時、「告知からあれだったんだから、本編でも何か仕掛けてくることをわかっておくべきだった」みたいな意見があったけど、こっちとすれば「告知が燃えたんだから、本編も燃えるということをわかっておくべきだった」という感じだろうか。

6.5周年ライブ Chapter 283

パフォーマンスとところどころの演出”は”よかったかなという感じ。
冬優子センターの「Wandering dream chaser」とか、完全体イルミネの「Twinkle way」とか忠実に再現されたシャニソン衣装とか、本当に素晴らしいと言える部分はたくさんある。ただ公演パンフレットの謎ポエムや公演中の謎の作家引用、あと唐突な過去ライブ回想などライブ通して一体何を表現したかったのかは正直わからなかったなというのがライブを通しての率直な意見かなという感じ。

アニメ放送(2期)

本気で面白いと思ってた。
思ってた。
一応劇場で全部見たし、見た時は1期よりも全然違うと思ったし、本当にシャニアニが復活したと思った。

しかし、実際にテレビで見返したらそんなことは無かった。
劇場で見て感激したのは「劇場」という全神経をスクリーンに向けなければいけない空間でシャニマスに対する知識だったり考察を総動員した結果「面白い」と思えたのであって、テレビで見返すと「えなんでこんなに作りが荒いの???」と思うようなシーンが何度もあった。

11話の透と真乃の会話のシーンとか「自らアイドルの道を選んだ真乃」と「成り行きでアイドルになった透」という、アイドルとして相対する2人が自分の価値観を表現しあうとかいうめっちゃいいシーンなのに、「ほわ...」と「すごいよ、真乃ちゃん」くらいの情報量の会話でしかそれらを表現できていないので、全く伝わってこない。

全体として「こういう比喩とか対比構造を作って話を進めてるんだな〜」ってのは頭を使って考察してあげればわかるんだけど、それをわかりやすく伝える努力を怠ったと言う点で、「駄作」と言う他ないと思う。

「ストレイ、ノクチル追加あたりの2019〜2020のシャニマス」とかいうシャニマスの1番美味しいところを使ってあの程度のアニメしかできなかったのかという点で、ある種1期よりもショックがでかい。

ちなみに「円盤ジャケットでアイドルが全員脱がされる」とかいう、アイドルをエロ売りしないにある程度定評があるシャニマスからすればとんでもないことをしているが、そもそも円盤に興味があるやつが少なすぎるためあんまり話題になってない。


シャニソン1周年/『C’mon! Join Us』実装

あまりにもnot Join us!な施策しかなさすぎて、「あ、そういえば今年のテーマって『Join us!』だったよな」ってのをこの曲の実装で久しぶりに思い出した。

曲は普通に悪くないなと思う一方、同時期に実装された『小鳥たち讃歌』はいい意味でも悪い意味でも「最近のシャニマスの象徴」とも言えるレトリック調の強いコミュで、「あんまりJoin usさせるつもりねーな」と感じた。

アイマスエキスポ

よかった...んじゃないですか?

各ブランドが自分のブランドの展示をする中シャニマスだけ「少女たちの軌跡上を動く点P」と自分たちだけ現代アートぶった展示にして、「またシャニマスがなんかやってるよ...」と思われてた印象。
ただその展示で飾られてたいくはるのセリフがバケモンみたいなバズり方をするなど、案外あの展示自体は成功だったのでは言える。

しかし、個人的に問題だなと思ったのが高山裕介のDJ。

現地に行けてないし感想とか写真のツイートでしか状況は把握できてないので迂闊にどうこう言えたもんじゃないが、「もうやめてくれって」本気で思った。
みんなが楽しく盛り上がってる中「これが自分たちらしさだ」って言い張ってソロ曲の前奏だけ流したり突然ゲームのOSTを流し出して現場だったり他マスPを冷めさせるの、これで何回目だよ。
「こういうところがシャニマスの良さで!!だからここまで生き残ってる!!」って言う意見もあるだろうけど、「個性的だ」ってのと「協調性がない」ってのは別だと思うよ。

余談だが、私の身内には結構アイマス楽曲のDJが趣味の人が多い。そのうち1人のDJの友人は高山のDJを見てシャニマスを他界してった。俺悲しいよ。

283 Production LIVE Performance [liminal;marginal;eternal]

もう説明はいりませんね。
ここまでお読みいただくと、何でLMEがここまでの炎上になったががわかると思います。

そう、こちらのノート↑↑でも指摘されていましたが、この1年間シャニマスが到底「Join us!」と言えないような施策ばっかりしてきて、いろんな方向性から信頼を失ってきたからではないでしょうか。


結論:シャイニーカラーズ、危機感持てよ

ここからは全部個人の意見のお気持ちです。

「終活note」について

例の「終活」のnoteについて、いろんな視点から批判が上がっていました。しかし、誰も「どうしてそのnoteが書かれるようになってしまったのか」について論じている人はいませんでした。大体「たつ鳥は後を濁すな」とか「自分勝手な行為」みたいな個人の資質ばっかりに問題が還元されるとこしか見たことなかったです。確かに、私もあのnoteに全面的な同意をするわけではありません。

しかしながら、あそこまで罵詈雑言に満ちたnoteが世に放たれてしまったというのは紛れもない事実で、なぜこうなってしまったのかという原因を問えば、この1年間のシャニマスの「Join us!」に対するあまりにも不義理すぎる施策の多さだと私は考えます。

1年で5個以上も炎上トピックがあるコンテンツなんか嫌ですよ、ただ僕たちはそれでもアイドルのことも283プロのことも、あたたかいシナリオも好きだからまだこのコンテンツを愛しているのであって。正直言ってこの1年間のシャニマスって、これまでの5年間で蓄えた貯金を切り崩して何とかなってた年なんじゃないかって思うんですよ。そのくらいライブをとかを除いたら酷い1年だったと思いますよ。

これ通じるかどうかわからないけど、シャニマスがもしもプロ野球と同じ扱いだったら「Join us!」って「Marines is you!」とか「あなたがドラゴンズで満たされる毎日」レベルで一生ネタにされるレベルの惨状だと思いますよ。


終わりに

アニメの失敗、その他色々な炎上、そして何より20~21年頃と比べたら同じゲームであるとは思えないほど長さも質も失われたシナリオなど、はっきりと言えば今年1年のシャニマスはここまでのアイドル、クリエイター、そして支えてきたファンに対する圧倒的な裏切りの年だったと思う。

そしてこの1年の裏切りと借金の大きさは、私たちが思っている以上に大きいと思う。
その中で、公式はこの事実と現状にしっかりと目を向け、まさしく『信頼を取り戻す』ことはできるのか?
これが2025年のシャニマス見どころであり、コンテンツの存亡をかけた勝負の1年の始まりであると思う。

P.S.

「描ききる覚悟はあるのか」
↑お前1番なんだったんだよ